やる夫で学ぶ並行イスラーム論
201
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 05:19:02 ID:5897b14c
アメリカの9・11や現在のヨーロッパへの難民殺到も
ロシアが裏で糸引いているんやろな
202
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 07:46:46 ID:2f0a2aab
乙でした
温存された理由にはただ弾圧を緩めただけでなく
管理する人の問題もあったわけか
質問ですが1920年代初めには中央アジアでバスマチ運動が盛んになってますが
これによってすぐにコレニザーツィヤ政策が後退することには何故ならなかったのでしょうか
203
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 11:54:46 ID:ab477b97
乙でしたー、共産主義国って弾圧のイメージ強かったけど緩かった時期もあったんですね
>ソ連軍がドイツ軍に苦戦し、しかもムスリム地域にまで入ってくるとスターリンもムスリムを弾圧させたままではまずいと思ったんですね
ナチのSSにはクロアチアかどこかのムスリム義勇兵部隊があったらしいですしね、そりゃ危機感覚えるか
>>176
これ幼女戦記で似たような展開見たなあ……w あっちだとイスラム絡みじゃなくて主人公絡みだったけど
204
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 11:59:22 ID:886b8ea7
シーア派の教義をペレストロイカあたりまで公式に教えてもらえなかったシーア派は教えを変質させはしなかったのだろうか
205
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:16:48 ID:bc954768
紹介文献
高橋清治.1996.「ロシヤ帝国とカフカス総督府」 『ロシア史研究』 (59): 36-53.
:ロシア帝国時代のカフカース総督府の歴史について
野坂潤子.2005.「帝政ロシア統治政策におけるカフカースのムスリム法(シャリーアと慣習法)」 『ロシア
史研究』 (76): 28-37.
:カフカースにおけるイスラーム法について カフカースムスリム宗務局の歴史も記載
長縄宣博.2004.「日露戦争期ロシア軍のなかのムスリム兵士」『「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集』(5): 1-19
:日露戦争時のムスリムについて 概要的に中央アジアのムスリム統治についてもあり
宇山智彦..2006.「個別主義の帝国」ロシアの中央アジア政策: 正教化と兵役の問題を中心に」 『スラヴ研究』
53: 27-59.
ロシア帝国時代の中央アジアの政策特に兵役の問題にクローズアップしている
_ _
,....:::::´:::_ヽ::::_::::...、
,.:´,..::´::::::::::::::::::::::::::::`::ヽ、
/:::/:::::::::::::::::::::::::/、::::::::::ヽ::ヽ
,::::/:,:::::,:::::::::/::/:/ ヽ::、:::::∨::.
,...---|:::|:/:::/:::::::/::/}/ }:∧:::::|::|:{
{ ,.|:::{':::/::::/⌒/' ⌒∨:}::|リ
\, |::r∨:::イィ斧ミ、 ィ斧ヽ}:,::/'
乂 _;::{ Ⅵ:| Vり Vリ 'イ|「 ということで、今回の文献紹介です
/::乂ム:::} ' ム}
,:::/:::/:::}::|::.、 ,., イ:::| まずロシア帝国時代のムスリム政策ということで日本語で読めるのはこのあたりです
/::/:::/:::::j:/::::|> イ::::l::∧ 中央アジアとカフカース地域のムスリム宗務局 それと従軍におけるムスリムの問題を扱っています
/::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ
/' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::} 高橋・野坂論文でカフカース地域を 長縄・宇山論文では中央アジアを取り扱っています
{ {::::/∧ ヽ╋`¨¨¨╋┼╋ノ Ⅵ ネットでPDFで見られる論文なので、一度見てみてはどうでしょうか
| |:::{/ \ ` ー r----- ´ }'
{ |::::| ヽ | ∨ |
Ⅵ l |={_}= } |
| , | ,: |
| { | {
| | |={_}= } |
.
206
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:22:36 ID:bc954768
廣岡正久.1988.『ソヴィエト政治と宗教 : 呪縛された社会主義』 未来社.
:キリスト教の視点でソ連時代の宗教政策について概観。
※参考程度に
直川誠蔵.1981.「社会主義立法における宗教と教会――ソ連を中心に」 社会主義法研究会編 『社
会主義における生活と法』 法律文化社.
霜田美樹雄.1970.「ソビエト政権の宗教政策--国教分離布告をめぐって」『早稲田社会科学研究』
(8): 1-58.
霜田美樹雄..1982.「宗教不滅の公式?唯物史観との対比で?」『早稲田社會科學研究』 24: 65-74.
小杉末吉.1992.「ソ連における宗教団体とその紛争処理」 佐藤幸治・木下毅編 『現代国家と宗教団
体――紛争処理の比較法的検討』 岩波書店.
____
,...::::::_::::::::::::::`:::..、
,..:::´ ̄::::,::::::::::`ヽ、:::::::::::::ヽ
/::::::::,::::/ヽ:::::::、:::::::\::::::::::::',
/::/:::/:/::/ Ⅵ:: |::{:::::::::\:::::::::
,:::,::::/:/-/、 {::{斗ム::::::::|:::|::::::::|、
|::{::::Ⅳ _{ ヾ \}\:::}:::}::::::::}_ ヽ
{:∧:::l,ィ雫ミ、 ィ雫ミ, Ⅵ/-、:::, \) イスラームに関わらず、ソ連時代の宗教政策について知りたいときは
从l ゝVソ V(ソノ /::}'/ ,::::| 〉
/:::. ' /:::/_ノ:::: | { 廣岡本を見ておくといいでしょう。
{:::人 、__, /:::/::::::::::Ⅵ\_ノ
|::/ |::::... イ{::/:::|:::::::::::\ } これにしたの4つの直川・霜田・小杉の著作は個別の事例について
|:{ 「 ̄┼`´╋┼ 从-、:::::::::::::::::∨ 検討を行っています。いずれもキリスト教が話題の中心ですが
ゝ} 乂╋┼╋┼╋┼╋ 、::::::::::::::::. 一度見ておくと、細かい知識が広がります
/ / \╋┼╋┼╋イ ∧:::::::::::::::}
Ⅳ /` ー―― ´ / ,::::|:::::::::|
,:′ l{={}= , |::::|:::::::::|
{ / / ,:::::|:::::::::|
| ,′ / /::::/::::::::/
: 〃={}= ,: /::::/::::::::/
{ {l / /::イ::::::/
∧ || / /´/::イ
, \ l{ / /  ̄´
/ ` |! / ∧
/ ∧ / / \
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207
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:26:45 ID:bc954768
マーチン・テリー.2011.「アファーマティヴ・アクションの帝国: ソ連の民族とナショナリズム、1923年~1939年」半谷史郎監修,
荒井幸康・渋谷謙次郎・地田徹朗 ・吉村貴之訳, 明石書店.
:1920~1930年代のコレニザーツィヤ政策について検討 論点が飛びすぎてわかりにくいのが難点
___,,,-―--、_
/::. ::. ,,-――::. ̄ー、
/::. ::./::. ::. :/::. ::. ::. :、ヽ、
.|::. :/::. /::.:/::. ::. ::ハ::. ::k ::ハ
|::. i::. /::. ::. ::. ::,イ:/ ヽ::. :i:: ::|
r-‐Tミ|::./::. /::. /// ヽ_|:: ::|
.く ┤ミ|::|::./_,,ナーレ′ ,,-'´ !|:λ}
ヽ /|t、_レ|/‐yテj=ミ ィ=テyレ′
. |:!(t |::.i 《 tしソ もノノj| 今回途中でお話しした、コレニザーツィヤ政策についてこちらを
|::|:ゝ|::..k , |::| 原文は英語でありますが、非常に厚い本なので、日本語で読みましょう
/λ入|::. :〉、 _ ノ::.:|
/::|:〉'、ー|:: |Y i´r゙}ュ__,,.ィ'´/::.:/ 著名なソ連研究者塩川伸明さんの解説も入っているので、おいしいです
. /::/i'、 ゙ーV「VUUj ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
/::.i:: k、 / | .|
. {: :.|::.|  ̄/. i |
ヽ::ri:| r'i. | .|
`t:| / !. |______rfヽ{ヽ__.」
.
208
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:29:40 ID:bc954768
小松久男編.2014.『激動の中のイスラーム : 中央アジア近現代史』イスラームを知る18, 山川出版社.
:近現代の中央アジア歴史について記述。ソ連崩壊後については薄いので要注意
, ―‐ ------ _____ ――‐ァ
/..。s升.:.:.:.-- _..:.:.:.:`ヘ /
. //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:、.:.:.:.:, {
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.′ ∨
. /.:.:.:.:.:.: ,.:.:i|ト、.:.:.':..:.:.:.:. ’,.:.:.:.:、.::′ ∨
′.:.:.:: /.|.:.:|'. \.: ':..:.:.:.:..:’,ト、{.:.:.:≧oイ..
|.:.:.:.:.:/ |.:.:| \{. \.:.ト、.:.:.:.’,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.....
| .:.:/ 抖s.:| 抖気 }.:. .;\.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.: もう細かい話じゃなくて、一貫した歴史見せてくれれば
. 八.:/ム Vヅ Vヅ ′.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: いいよってかたはこちらを
/.:.:.:.ハ / ⌒}〕ト、.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.
.′.:.{. /\ r 、 イ- /╋〉.:\〈.:.:.:.:.:.:.:.:.: 中央アジアの歴史をロシア帝国の征服あたりから書いています
. 八.:.:.\{ ≧=- <╋. /╋ ′ ト、..:.:.:.:.:.:.:.:.:. もちろん、ソ連時代のイスラームについても書いていますし
>-彡╋┼╋┼╋┼ /i:i:i:i:i:’,. ¨ _.:.:λ
. /i:i:i:/二二二二二.T ′:_ :-i:i:i: |╋┼╋¨ 今回省いた民衆におけるイスラーム復興についても書いています
/i:i:i:/二ニニニニニニニ .|:i:i:iリ へi:i:i: |┼╋┼╋ ワッハービーの語源もちゃんと記述していますので
. /..。s升i:i〈―ァニニニ /、:i:/:i:i:i:i:i:i:i ′.,┼╋┼
. /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉ノニ /」:i:i:i:i:7ー<:i:i:i:,’. ’,╋ /
′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i_7ニニ〈´イ:i:i:i:i:/:i:i:i:i∨.,’ |. /
|i:i:i:i:i_ .。o≦ニニニニ ≧o。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ |.′
`¨7ニニニニニニニニニニニニ ≧o。:i:i:イ∨
.
209
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:32:37 ID:bc954768
ダダバエフ, ティムール.2010.『記憶の中のソ連―中央アジアの人々の生きた社会主義時代』筑波大学出版会.
:ウズベキスタンの人々のソ連時代の暮らしについてのインタビュー調査纏め本
イスラーム的な話だけでなく、単純に歴史の生き証人の証言を見るだけでも面白い
. . -‐ ‐- 、
/ \
. / i、 V∧_______
, . : : | \: : : :│: :l V Vニニ《
/ . : : : | \: :│: :|\ :| V V二》
: : : :j{ | \|\j 斗 V V 《
j{ : : j八j -‐=¬ j: :| : | {⌒
j{ : :j¬ー 斗芋ミ j: :j |h \ 政府の視点じゃなくて、民衆がどのように思っていたかを知りたいときはこちらを
八 斗芹ミ V''夕厶イ |り \
\ 从V夕 , ”” j{: . j 丶 ウズベク人がしっかり現地の言葉を使った、貴重なインタビュー調査を
j\{_ ”” ′ j{: . 八 日本語で書いてくれています。
j 代 r ア ノ{: . / ̄ ̄ヽ、
八 |i ト V/ \
\j j{: : {>- r< ∠> ∧
八: : {⌒><><> ∧
/ . .\{ , }
/イ. :/ , \j
人/ ′ {
{ { . : :\
.
210
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:36:55 ID:bc954768
Thrower,J.2004.The Religious History of Central Asia from the Earliest Times to the
Present Day (Studies in Asian Thought and Religion 27). New York: The Edwin
Mellen Press.
:中央アジアの宗教史を古代から現代までまとめた本。あまりに多くの時代を扱っているので
ところどころ記述が薄いのは難点。しかし、一作で読めるのは良い
Dudoignon, A and Komatsu, H (ed).2001.Islam in politics in Russia and Central Asia :
early eighteenth to late twentieth centuries.London: Routledge.
:18世紀~20世紀までの中央アジアの歴史について書いた本。英語が読めるならこれを読むのははおすすめ
_....:::―::....._
,...:::´:,::::―---―:ヽ、
,.:´:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::/:,::::::::::::,::::::|:::,、:::::::::::::::\
':::::::/:/::::::::::/::,.:' }/ ヽ::、:::::::::ヽ
,/{:::::/:/::::::::-/:/、/' |:∧:::::l:::',:|
/(__/|::::l:イ::::::://' ´} ∨:|:::}:|
ト ,{::,.-|:::イ,ィ震Tミ ,ィ震ミ, }:/:/ '
{ /|:{ {'|::从 Vソ Vソ ノ/::イ 英語を読める人は、この二つが中央アジアの歴史をがっつり書いてます
乂ノ/::乂、}:::::ヽ , ムノ
/::,::::::::∧:::::::. 、 , 人| 後者は小松氏も参加していまして、18世紀から20世紀までしっかり書いています
/::/:::::::::{::::\:::} 、 イ|:::/ ソ連以前の歴史からも学べますよ
,:::/,:::::::::::|::::|::|从 ` T ´-r、,|:/、
/::イ/:::::::::/ィ |::|ムリ、_,__ノイ_∧.......
/:/ /:::::::::/.......ヾ}乂匸 ィ介ー;/}_」、...} /)とニヽ
{:/ ,::::::::/{...........リ...乂〉、〈∧〉 /_〉.∨...ヽ Y ,ィ_ニ}ノ
从 {::::::::{ム..............}.....`ー、_,l|。}ノ........}......_} / ムィノ
ヽ} |::::::::|:∧...........|.....................;.............,./.....Y , /¨ ´
' 从:::::|:::::}...........∨...............,j.l........./,ィ⌒ヽ.〉 ´ ,
Ⅵ从:|.......\.∨.........../..j......〃 `Y,J /
リ |.............>、_./_/--V t-ノ /
乂.....¨´...........................}_)-く.「´ ,
\................................|_)..| ` ー ´
ノ...ー.......¨¨¨¨ ̄.....∧
.
211
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:41:19 ID:bc954768
Bünyadov, Z.1965.Азербайджан в VII-IX вв. Баку: Издательство Академия наук
Азербайджанской ССР.
:アゼルバイジャンの歴史を書いた本。 ロシア帝国時代の記述についても厚い。
もっとも読み進めるのは困難かつ なんでも社会主義イデオロギーにつなげようとしている点は注意
--‐‐/' ‐‐-
./ ソ-- \
∠‐ '''''''''' .、 \
/ \ 、 ヽ
/ ヽ ヽ亅
/ /1 、 ヽ‐‐ヽ ̄ 7
/ / / 、 `、 1. │``
.| ../ /! / '、 、 卜 ヽ l ,/〉ヽ
.| .j_./_L,/ 、 ヽ-┼- | │/.∧ ヽ
|│ .|レ l/ ヽ|`ヽ! \ .| /」/ .∧ /
| ヘ │ョョョョョョ、 .ェョョョョョョヘ│/‐!'ヽ/ .∨ ……あんまりお勧めできないのですが
││ .|::::::「゙ .|:::::::| ソ1/ l │
ヽ|.゙! ゝ_/ ヽ_./ !/| ./ │ キリル文字アゼルバイジャン語かロシア語が読める人なら
│ヽ ! |イ│゙、 │
_..--- 、 1 ヽ U 丨 ,' | │ ヽ | ソ連時代の学者が書いたアゼルバイジャンの歴史というのもどうでしょうか?
'´ ´゙1ヽ |\ ヽ/ / │ / \| ヽ | 時代的に1960年代までしかおさえてないですが、読めるなら一見の価値ありです
l ∧l/丶 ..,___,.. '´ !/ :''/\ |
''- ヽ‐7 l ヽ _丿 .___/゙ _.// へ |
^'''' _,,........'....l,,_ `t \ / ___ノ/ / │
ヾ.⊆二二''‐斗゙''1 人´ / / / /
.
212
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:47:01 ID:bc954768
S ・D ・スカースキン編.1977.「ソ連における国家と宗教」井尻良夫訳『桃山学院大学キリスト教論集』13, 109-121
S ・D ・スカースキン編.1978.「連の反宗教教育活動方針」井尻良夫訳『桃山学院大学キリスト教論集』14, 43-557
:ソ連時代の国家と宗教に関するもの。理論的・統計的話が多いのでちょっと飽きるかも
__ --――-
,...:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.―‐ 、.:.:.:.:、
.:.:.:/.:.::.:.:.:.::.:.:.:.:..:.:.:.:. \.′
. /..:./.:.:.:.:.::.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':..:.:..
′.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:. ':..:.:.,⌒Y
;.:.:.|.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.ト、.:.:.ト、.:.:.:.:.:.:.:.: '...:′x{
. ___|.: i|..:..:.:..′..:λ{ \{. \ト、.:...:.: '..:.:}x八‐ _
/xx|.: i|.:.:.:.:.|.:.:.:/ i| ィ斧ミ、}.:.:.i|7 ¨ _ それと、当時のソ連学者が
' . x|.:从.:.:.: |.:.:x斧ミ、 〃Vzり .| : :i|′ .′ どのように国家と宗教について考えたのかこれをよめばOKです
lxム.:.∧.:. .〃Vzり , |.:. 八 .′
jxx'.八.ト、.:.:... _ ..: :/ .′ 幸いciniiで論文を献策すれば、だれでも閲覧できます
`ー.'.:.∧.:\ム ´ イ..:./ .′
|.:.:.:.:.ト、.:.\⌒ー―‐<__.7. ′ .′ _ ――‐ 、
.′./ \.:.:.:、`¨¨¨¨¨´. /./ ′´ \
/イ_____. }.:.:′ー―‐ /.イ、 r--、. .′ ´ ̄ ̄ ̄ 、.∨
. _ /′ /イ`¨¨¨¨¨¨¨¨¨´∨ニ=--γ⌒ ∨ ¨ } |
_ - ¨ / ≧ _ \ _. ¨ / ム「, / / |
. , / ≧ _ \. { _r--- Y、. / /
. / _ -/ | ≧ |. {、___. | ′ /
.′ , /.| O O |. | | |. { {
|. / / _______/.:. : | |. | | |. |/ ̄ 、
| 〈 、 \.:.:.:.:, O O |. | { 八. , ―‐
八 ` __ト、. {´\. ′ | /. |. 八∧ .′ \/
\. \ \} .i|/ O O |. 〈ト、. 八
` _. ∧.、 / /ー‐、. | ∨> __/
| / { /_ 二) O O |. ,
. / >-7/`¨¨ | ′
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/ | ,
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213
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:50:46 ID:bc954768
Huseynov, R.2014. "HISTORY OF ISLAMIC INSTITUTIONS IN AZERBAIJAN (19TH-21ST CENTURIES)"
he Caucasus & Globalization Journal of Social, Political and Economic Studies. (8)1-2: n.p.
:アゼルバイジャン人が書いたムスリム宗務局の歴史に関する論文。ロシア帝国時代の記述が厚い。
ソ連時代と現代のムスリム宗務局についてはやや薄いが、宗務局について知りたいなら読んでおくといい
. / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
´ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ::`,
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. |¨/ . .: :: ::/: : :/:/ / :/ /: : : : : : : : : : : : : : ::´,
. |/ . .: :: :: ::/__/| :/ / : ′,′:′ : : : : : |: : : : : : :´
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{ : : : : ::/{__, 丶|/ i :/⌒i : :| : i : |: : : : : :: ::|__
': : : :: ::仆=卆=ミ |/ 八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
[\; ; : ,小 r┘ _) ` ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
[_:_乂|: : | _乂辷ン 竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧
| : :i: :|∧| , , , r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::| 最後にもう1つだけ
| : :|:i:圦 ′ 弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |
| : :|:| : : :.. , , , 厶イ:{: : 八 :∧i:i: : | アゼルバイジャン人が書いたカフカース・ムスリム宗務局
| : :|:ト、 : ;心、 ‘ ’ 勹八{/|: ::/i:i:i:i: : | の歴史論文です。ロシア帝国時代~現代までの役割と歴史を抑えているので
| : :|:|: :\ 「 、__ ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |
-─┬‐| : 从_:_:_:ソ / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : | これを読んでおくと、カフカースのイスラームについての
/ ^V⌒!__厂]「´ ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : | 1側面が良くわかりますよ
. / :/ ∧_,厂}| _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |
/ :/ ∧__ 厂}ト、__ __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
.::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く / __. }: :i:i:i: : |
.:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./| `i__/ '::i:i:i: : |
::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八 { 火⌒i:i: : |
_,′‐‐- | 〈 ′○{:{__| |厂__厂__,/^{{\_ __/⌒Y^|:i: |
\__{{ ヘ.,_}┘,′ /¨¨| | .厂 f'⌒ ii⌒Y⌒Y⌒^人|:i: |
::ⅱ ‘, ,:′ ○ / ___,|_|_厂 __} ∧_人__, !i |
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒l__ __/⌒Z...ノ⌒Z⌒ヽ / ∧ ’:i |
.
214
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:51:52 ID:bc954768
___
.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:...
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.\
「7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅵ⌒l
|/:.:.:.:.:.:.:.:.::. /Ⅴ:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:. ' Ⅵ
′:.:.:.:.:.: .: / Ⅵヽ: . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| l
,:.:.:.:.:.:.:.:.:. / }j Ⅴ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:| Ⅳ
. ___ |:.:.:.:.:.:ハ:{ Ⅴ/Ⅴ:.:.:.:.:.:|___」
| | |:..:.:..j{ ,.二. ,二..._ j{:.:.:.:.:.:|⌒Ⅴ
| O. | ト、:.:.:〃⌒^ ^⌒~ヾl_::.:.. . |.__ノ ということで、文献紹介はここまでにしておきましょう
| | |:: l ' /| |\ . |
ノ---ヘ | |:.:.ト、 マ_フ ノ | | }:.:| 次は2話のソビエト民族学でお会いしましょう
// / i|. | |:.:.:.:n> . イ / : |
. l ' j__.| |:.:.:.:j{:_ -ノ  ̄ lj_ ,イ__:.:: .|
. \ l /j{:.:.:j{ / / |ヽへj{ ヽ:|
_」 _j. / j{:.:j/ | /. |_ - ト、 Y
l ゝ-ノ.j. / j{:从 八_./. / Ⅳ |
,.へ ⌒Ⅵ }′l_____八___ ∧. j{. |
\ |. /〃 j{ j{ ⌒イ. j{. j{
|. 「ヽ. j{ j{. j{ † j{ j{. | j{ ._j{
八. |. j{ j{ j{ j{. l. j{ ヽ
. \. ノ| j{. j{ †. j{ j{从. /
\___/ l j{. j{ j{ j{ | \ /:.:|
.
215
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 12:52:24 ID:bc954768
ということで文献紹介終わりです。質問返答を……少し待ってくださいね
216
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 14:29:16 ID:cc7a62a8
乙
>>1は一体何カ国語理解できてるんだ。
217
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 14:54:10 ID:31a1008e
日本、淫夢、イスラムと少なくともトリリンガルなのは間違いない
218
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 15:21:16 ID:886b8ea7
(イスラームは言語じゃ)ないです
219
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 16:13:12 ID:c55143f4
アラビア語って言いたかった可能性が微レ存?
220
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/06(Fri) 16:30:38 ID:bc954768
>>202
逆に考えるといいかもしれません。
コレニザーツィヤ政策が行われた理由の1つとして
こうした現地の民族を飼いならすために行ったということがあります。
コレニザーツィヤ政策が後退しだしたのは1930年代に入ってからなのですが
この後退の原因は「社会主義」よりもそれぞれの「民族文化」を大事にしだしたということ
そして、国境外にいる同民族(例えば:イランのアゼルバイジャン民族)と繋がり始めたと言う点にあるためです。
バスマチ運動に照らし合わせていうと、バスマチ運動を抑えるためにコレニザーツィヤ政策が行われたが
期待したほどの効果が表れず、コレニザーツィヤが後退していくことになるのです。
>>203
ソ連との関係で言うと
「アゼルバイジャンSS義勇部隊」「タタール兵団」「東テュルクSS武装部隊」が有名どころですね
何れもロシア革命・ロシア内戦中に西欧に脱出したグループが中心的になっていますね。
特に、重要なのは「アゼルバイジャンSS義勇部隊」の存在で、ソ連一の石油生産地バクーと関連がありましたね。
北カフカースでは、一部のムスリムがナチス・ドイツ軍を喜んで迎えたということもありますね。
>>204
ソ連時代、あまりにウラマーとモスクなどが少なすぎて、スンナ派と接近していますね。
アゼルバイジャンの例で言うと、首都バクーのモスクでシーア派がスンナ派のモスクに礼拝に行ったり
スンナ派のウラマーにシーア派の住民が、結婚式の儀式執行を頼んだりと……その逆も然りなのですが。
ただし、1979年のイラン革命以降、ホメイニーの声が入ったカセットテープを密輸するなどして
徐々にシーア派の真の教えとはなんぞや?という問題が浮かび上がってくるのですが
.
221
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/06(Fri) 18:10:25 ID:5320d004
id変わってますけど回答ありがとうございます
弾圧されることで有耶無耶になるんですねえ
222
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 16:31:53 ID:8ad9e156
宗教が弾圧されていた当時のムスリムとロシア正教との連携はあったのでしょうか?
223
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 17:18:34 ID:2fdcc2cc
帝政時代はロシア正教の地位の方が伝統的に上だったらしくてムスリムが地位向上求めてるぐらいだからどうなんだろ
224
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 23:25:58 ID:fa06dfe3
中央アジアにかつて存在していたヒヴァ・ハン国などの汗国についての質問なんですが
それらの君主国を統治した君主はムスリムにとってはどのような存在だったのでしょうか
イスラム教における権威者的な扱いをされたりすることはあるのでしょうか
多くの汗国はロシア帝国によって解体されたのですが、汗国が解体された後
王族はロシア帝国内でどのような扱いをされましたか?
ヒヴァ・ハン国はムスリム知識人層によるジャディード運動が発起し、同国での革命を支援したのですが
ムスリム知識人層は単純にムスリムの生活改善等を目的として政権を変えたいから革命を支援したのか
それともイランのホメイニが共産党とある程度融和的だったように、ムスリム知識人は
ソ連の思想に何か共感出来るものがあったのでしょうか
最後の質問になりますが、近代(18世紀から20世紀)の汗国について詳しく取り扱った書籍は何かありますでしょうか
質問が多くてごめんなさい
225
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:12:23 ID:8164404c
222 名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 16:31:53 ID:8ad9e156
宗教が弾圧されていた当時のムスリムとロシア正教との連携はあったのでしょうか?
→
少なくとも公的に表だって対ソ連で連携していることはありません。
ただし、ペレストロイカ期はキリスト教系教会とムスリムが当時発生しまくっていた民族紛争に対して、一致して解決を目指していました。
とくに有名なのはナゴルノカラバフ紛争における、アルメニア正教会とザカフカース・ムスリム宗務局ですね
226
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:14:55 ID:8164404c
224 名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 23:25:58 ID:fa06dfe3
中央アジアにかつて存在していたヒヴァ・ハン国などの汗国についての質問なんですが
それらの君主国を統治した君主はムスリムにとってはどのような存在だったのでしょうか
イスラム教における権威者的な扱いをされたりすることはあるのでしょうか
→
ブハラ出身のアブドゥラウフ・フィトラトの著作『フッリヤット』にヒントがあります。
ここでは現状のブハラを「無知蒙昧な国であり、真のイスラームではない」と批判されています。
もっともこの見方は世俗的なイスラーム知識人の見方であります。
ハンとしての権威とサイイド(ムハンマドに連なる)血統に連なることによって、その権威を一応は民衆の間で認めさせています。
ただし、民衆にとって本当に影響力があるのはイシャーンと呼ばれるスーフィ教団の導師でした。
.
227
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:15:50 ID:8164404c
224 名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 23:25:58 ID:fa06dfe3
多くの汗国はロシア帝国によって解体されたのですが、汗国が解体された後
王族はロシア帝国内でどのような扱いをされましたか?
→ロシア帝国による征服以前、ハン国はブハラ・ヒヴァ・コーカンドの三ヵ国があったかと思います。
このうち、併合されて国自体が消滅したのはコーカンド・ハン国のみです。
残りの2ヶ国は保護国として残っています。
その上で、ブハラ・ヒヴァの両ハン国のハン一族はロシア帝国から王族として認められました。
法的な問題として、保護国は外交権を喪失しているだけなので、間違いなく王族です。
もっとも、保護国化されたグルジアの王族が貴族化している例もあるので一概には言えないのですが…
.
228
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:17:25 ID:8164404c
224 名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 23:25:58 ID:fa06dfe3
ヒヴァ・ハン国はムスリム知識人層によるジャディード運動が発起し、同国での革命を支援したのですが
ムスリム知識人層は単純にムスリムの生活改善等を目的として政権を変えたいから革命を支援したのか
それともイランのホメイニが共産党とある程度融和的だったように、ムスリム知識人は
ソ連の思想に何か共感出来るものがあったのでしょうか
→元ジャディード運動家の多くがソビエト政権に参加しているのは
ムスリムの民衆に強い影響力を持つ保守的な層に対抗するために、
ソビエト政権と組んだ方が、保守的な無知蒙昧な人々を追い出せるという打算的な面が強いです。
初期のソビエト政権はまずこうした保守的な人々を弾圧することに力を注いだので、そのためにジャディード運動家を必要としたのです。
もちろん、ソ連の思想に共感した人もいなくはないのですが、大抵は前述の理由によります。
.
229
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:19:12 ID:8164404c
224 名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/08(Sun) 23:25:58 ID:fa06dfe3
最後の質問になりますが、近代(18世紀から20世紀)の汗国について詳しく取り扱った書籍は何かありますでしょうか
質問が多くてごめんなさい
→
これまでに紹介した著作の中では以下がおすすめ。
Dudoignon, A and Komatsu, H (ed).2001.Islam in politics in Russia and Central Asia :
early eighteenth to late twentieth centuries.London: Routledge.
それ以外には、まず総体的な歴史としては以下の翻訳文の本を読むと良いかと思います。
V.V.バルトリド.2011.小松久男監訳『トルキスタン文化史』1巻 東洋文庫, 平凡社.
V.V.バルトリド.2011.小松久男監訳『トルキスタン文化史』2巻 東洋文庫, 平凡社.
A.A.セミョノフ.2009.「チムール以降のウズベキスタン史」加藤九祚編訳『アイハヌム 2009』 東海大学出版会.
その他個別に有用なのは以下の本ですね。
ヒヴァ・ハン国に関する 19世紀の年代記の英訳本
BREGEL,Y (1999)ShirMuharnmad Mirab Munis and Muhammad Riza Mirab Agahi,Firdaws al-iqbal:history
of Khorezm ,Transiated from Chagatayand Annotedby BREGEL, Yuri, Leiden:Brill.
塩谷哲史著.2014.『中央アジア灌漑史序説 : ラウザーン運河とヒヴァ・ハン国の興亡』, 風響社.
堀川徹・大江泰一郎・磯貝健一編.2014.『シャリーアとロシア帝国 近代中央ユーラシアの法と社会』 臨川書店.
小松久男.1996.『革命の中央アジア : あるジャディードの肖像』 東京大学出版会.
ロシア語が読めるなら以下の本なども有用かと
Семёнов, Александр.1954.
Очерк устройства центрального административного
управления Бухарского ханства позднейшего времени.Сталинобод
(ブハラ・ハン国末期の中央行政統治機構概説)
直接の資料ではなく、手引きなのですが ロシア帝国トルキスタン総督府の集めた膨大な索引です。
ブハラ・アミール国とヒヴァ・ハン国についての資料もあり、ここで検索するというのもありではないでしょうか。
地図などもあるので帝政期について調べるには非常に有用です
トルキスタン集成データベース <ttp://app.cias.kyoto-u.ac.jp/turkestan/>
.
230
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/09(Mon) 13:52:29 ID:cb9517f3
・・・すげぇな下手な大学の講師より知識あるんじゃね
231
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/09(Mon) 14:12:01 ID:638cd43b
なんなのこれ…イスラムの講義かよ
232
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/09(Mon) 16:09:50 ID:e96143d2
専門の院生とか講師とかじゃねーの?
233
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/09(Mon) 22:41:50 ID:f78681a7
うわあ すげえや
234
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/10(Tue) 14:15:16 ID:4117a6f3
>>227-229
多くの質問に回答して頂き恐縮です。
世界各国の王族や君主を調べるのが趣味でそのうちどこかの板で情報をまとめて挙げたいなと思っていまして
ヨーロッパや東アジアはニュースサイト等を使えばすぐ調べれるのですが
中央アジアの汗国に関してはwikiを見ても子孫の方が何をなさっているか情報がほとんど無く
途方に暮れていた矢先にこのスレを見つけて書き込んだ次第です
なるほど、イスラム知識人からはイスラムでは無いと考えられていたのですか
オスマン帝国が崩壊し、カリフ制も廃止したトルコでは当時のトルコ政府と近いイスラム法学者が
オスマン帝国のカリフはそもそも不当の存在と断言し切り捨てましたが
宗教学を修めた人間が本来宗教の権威たる人間をそういった観点から批判するのは
日本人からすると易姓革命的で違和感を拭いきれませんね、まぁ昔からどこでもあることなのでしょうが・・・
あっすいません、自分が書いたのは19世紀のギャンジャ・ハン国やシルヴァン・ハン国などの事です
誤解を招いて申し訳ないです
やはり王族扱いはされていたのですね。ただ個人的に疑問なのですが
インドやアフリカの地方の領主(藩王等)は今でも政界でそれなりの立場の議員だったり
崇敬を集めて私兵を持ったり、地方の伝統行事を取り仕切るなど現地において支持されるケースが多々あります
ですが中央アジアのハン、王族の子孫が現在目立たないのはやはりロシア革命が原因なのでしょうか
実際にロシア革命がおこった事で数多くのロシア貴族達は外国に亡命し、身分を隠して暮らし続けて
亡命先で出来た子供に自分の身分を明かさずに生活し、子供たちは自分がどんな身分の人間の子供なのか
知らない結果、資料が散逸し誰がどの貴族の子孫なのか本人達も分からないケースが多いと
某氏の呟きで伺いました。 しかし、汗国の王族の子孫とほぼ同じ立場のジョージアのバグラチオン家の子孫は
現在同国において活発に活動なさっており認知度も高く、グルジア正教会の大主教イリヤ2世も
王政復古を容認する発言をするなど、やはりケースバイケースなのですかね
打算的ですか。やはり政治を行うというのは理想とは切り離して考えねばならないのですね
様々な書籍をありがとうございます。日本でもそれなりに汗国の事を扱った書籍はあるのですね
最後に質問に答えて下さり本当にありがとうございました
235
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/11(Wed) 18:45:49 ID:1105e1b4
>>234
カフカースにあったハン国は20程度あり、19世紀初頭の2度にわたるロシア―ペルシア戦争によって
これらのハン国は全てロシア帝国の保護下置かれました。
これらの保護国は1860年代にまでに全て併合されました。
こうした元ハン国のメンバーはペルシャやオスマン帝国に逃れる(バクー・ハーンのХусейн-Кули-хан)
あるいはロシア帝国に残りそこで地元官僚や軍人としての残るパターン(タルク・ハーンのТарковский, Шамсутдин-Хан)
二つの例が存在します。
ただし、いずれにせよ王族ではなく良くてロシア帝国の貴族、精々地元の役人とどまりでした。
バグラチオン家はそもそも名目上とはいえ、ロシア帝国内でも王族として扱われており
精々が貴族程度の元ハンたちとは違います。ロシア革命以前に既にロシアにいない場合も多く、影響力をもはや行使できるとはいえないでしょう。
.
236
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/11(Wed) 18:47:32 ID:1105e1b4
あと、中央アジアのハン国とカフカースのハン国と勘違いして申し訳ないです。
カフカースのハン国そのものを扱ったものは少なく、少なくとも日本語でまともな記述はないです。
ですので外国語でいくつか資料を
英語であれば
2章でロシア帝国の征服とアゼルバイジャン住民の支配について書いた
Altstadt, L.A.1992.The Azerbaijani Turks: Power and Identity under Russian Rule. Stanford: Hoover Institution Press.
あるいは18~19世紀のロシアとペルシャ関係について論じた以下の本が有用です、
Atkin, Muriel.1980.Russia and Iran, 1780~1828 .Minneapolis: University of Minnesota Press.
20世紀初等のアゼルバイジャン等についてはこちらを
Tadeusz Swietochowski .2004.Russian Azerbaijan, 1905-1920: The Shaping of National Identity in a Muslim Community.
Cambridge, UK, Cambridge University Press,
サファヴィー朝時代ぐらいからさかのぼってということであれば、この本もどうぞ
mit Michael Ursinus and Motika raoul.200. Caucasia between the Ottoman empire and Iran, 1555~1914.Wiesbaden: Reichelt.
ラテン文字化以降のアゼルバイジャン語を読むことが出来るなら、以下の本が非常に有用です。
サファヴィー朝衰退後の、18世紀のハン国の統治について記述しています。
Hüseynli, R.2002. Azərbaycan ruhaniliyi (xanlıqlar çağından sovet işğalınadək olan dövrdə). Bakı: “Kür”
nəşriyyatı.
237
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/11(Wed) 21:19:58 ID:9e37277f
いつ見てもこのQ&Aほんとすこ
238
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/11(Wed) 22:14:11 ID:7e0d3409
>>ラテン文字化以降のアゼルバイジャン語を読むことが出来るなら、以下の本が非常に有用です。
読めるわけねーだろwwwwww
239
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/11(Wed) 22:36:06 ID:b34c9b62
専門家のホモは読むかもしれない
240
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/11(Wed) 22:58:01 ID:39168127
キリル文字を1対1対応で日本人も知ってる英語アルファベットにしただけだから、
規則を覚えれば簡単
覚えるためのモチベーションが大変だけどな!
241
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/11(Wed) 23:04:33 ID:91c4472a
>>235-236
なるほど。貴族と言ってもそこまで位が高い扱いでは無かったのですね
英語はなんとか読めるので紹介して頂いた書籍を頑張って読んでみたいです
とても丁寧に説明なさって下さり、重ね重ね本当にありがとうございました
242
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/19(Thu) 16:20:17 ID:985c8f6f
書いてる内容は素晴らしいけど
すっげえ読みにくい
243
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/21(Sat) 21:56:50 ID:dae880c6
人には頭が一人一つ配給されているのだからちゃんと読んで考えるんだ
これくらいで混乱するなら学ぶ系やる夫スレ読みこなせないぞ
244
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/27(Fri) 12:59:59 ID:5b67c239
読みにくいことと考えないことは別物でしょう
245
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/27(Fri) 20:29:14 ID:69c6322a
全くの別物ということもないよ、読む側が考えないから読みにくいという感想になる「場合」はある
242に具体的なところがないから、何が原因かは分からんがね
246
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/28(Sat) 00:00:07 ID:34d3f12a
茶番皆無のガチ進行だからとっつきにくい感は多少ある
いつもは呼吸するようにホモネタ突っ込むのにこれなのは専門に対するこだわり故か
247
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/01/28(Sat) 00:09:34 ID:dd5d7c84
ホモねたやって筑波の人みたいになったら怖い
所詮は現代人で聖人じゃないから大丈夫だとは思うけど
248
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/28(Sat) 11:30:16 ID:dbabe98c
やるバウト様
やる夫が人生でいいじゃない様
やるとりえ様
このような稚拙なスレを纏めていただき、ありがとうございます。
今後とも、頑張っていきたいと思います。
.
249
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/28(Sat) 11:37:55 ID:dbabe98c
2話:ソ連におけるイスラーム研究 ソビエト民族学における社会主義イデオロギーと起源論の限界
・2-1 ソビエト民俗学とは
2-1-1 ソビエト民俗学の歴史的形成
2-2-2 ソビエト民族学の特徴
2-3-4 ソビエト民族学と西側民俗学
・2-2 ソビエト民族学とイスラーム
2-2-1 ソビエト民族学におけるイスラーム
・2-3 ソ連民族学の有用性と限界
2-3-1 ソビエト民族学の有用性
2-3-2 ソビエト民族学の限界
2-3-3 ソビエト民俗学の現在
EX:参考文献
.
250
名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/01/28(Sat) 11:42:34 ID:dbabe98c
____
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/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ ありす、前回の投下から結構離れて
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/ なんで、この話をするのかわかんなくなってきたぞ
/ ー‐ \
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{ ,.|:::{':::/::::/⌒/' ⌒∨:}::|リ
\, |::r∨:::イィ斧ミ、 ィ斧ヽ}:,::/'
乂 _;::{ Ⅵ:| Vり Vリ 'イ|「 仕方ないですねやる夫さん。
/::乂ム:::} ' ム}
,:::/:::/:::}::|::.、 ,., イ:::| このスレは並行イスラーム論についてお話しするスレですね
/::/:::/:::::j:/::::|> イ::::l::∧
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