やる夫で学ぶレンティア国家

レス数:631 サイズ:779.42 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:19

451  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:43:02 ID:bf0c5ca4


 γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
  | すみませんーアカスリとマッサージいいですか?     |
  ゝ_______________________,ノ ドタドタ
 

                                            ,、
                                            / ヽ=-―-  、
                                        /´ ̄,ィ´ ,ィ ´    `ヽ
                                       /' ´ /  /',´  , _    ヽ
                                 , -‐=´ ̄ ' ,ィ= 、// ,ィ´       ヽ    あっ、ケセジが来ましたね。
                               , ' , ' /´=-=、、{ { ,' ,//  \ー=,  ,   ゙
                    , -=、-、'⌒`ヽ、_/ _ノ' { /  `i  ヾ ィ ,/´ ヽ  ー-‐ '7   }   では、次はレンティア国家の労働市場について
                 , ィ´,ィ== ゙i゙i,ィ=ー 、_,ィ {'|   ゙   {__ノ         /' ,   }
               /  {  ` 、_`゙ ゙  r- 、   ゙゙i{ 、  ゙  {  {⌒ 、     ' l / /  ノ   話をしましょうか。
               {    ゙、   ゙、、 ゙、゙  ` ー'    } ゙、  ゙  ハ 乂 〉   l  ノ/   / - 、
          _   /     ゛、  ゙ 、 、゙, ゙       '  ゙、  ゙  ` 、_, 、 , ィ´ , ィー- ' >- 、
        /   \{ ヽ     ヽ   ヽ \ ;   ,  ー ' ´ ゙ 、 ゙ 、_    ィヽー'<、      /  ー `i
     ,ィ´ ̄ >, ' ,/'`'<、ヽ     ゙   ヽ、 \' ´  __, 、__  - '!、     ` - { , ィ - 、ヽ=-'⌒´⌒{_' ノ'
    //´ ノ レ{' ( /    ヽ、    ,ィ ´ ̄ ⌒`、`, ィ´ ゝ、__    イ` ー=、、   (   〉) `, )
.   {{ ヽ〈` , , =、_〉     ヽ   _>-ー -   ゙、      `´_ノ ノ ) ノ  `冖'⌒`¨"   '´
    乂__,ノ'′    \_ , - ' ´          )        `ー '´  '´
        , イ'、= ' ´             , イ
      <´'    ヽ       ,_ = - -´/
       l `ヽ 、  〉-' ´   ヽ、   ノ
       }、、_{, `/           ̄
       {、、 ` }
       廴`ーノ
          ̄




               ____
             /      \
           / ─    ─ \    あっはい
          /   (●)  (●)  \
            |      (__人__)     |
          \u.    `⌒´    ,/
          /     ー‐    \

                                                次回へ続く


.

452  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:43:38 ID:bf0c5ca4


補遺1 開発独裁という言葉について


   / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |    今回は開発独裁という言葉を使ったが
. |  (__人__)  │
  |   `⌒ ´   |    この「開発独裁」って言葉は学術的には微妙な表現だ
.  |           |
.  ヽ       /
   ヽ      /
   >     <
   |      |
    |      |



.

453  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:44:13 ID:bf0c5ca4





            / ̄ ̄ \
            __ノ `⌒   \    というのも、こうした独裁という言葉の定義は曖昧だからな。
         (●).(● )    |
           (__人___)    |   同じ非民主的体制を独裁と括るには問題があるからな。
         , =二ニニヽ、 u. |
       /  二 ヽ、`,┘   ト、
       /   -、 }、j┘  イ ⌒ヽ
        /    /{_/_ ,/      }
     /     ノ∧        ィ  }
     |   | /  i        |  |




          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\    そもそも、この言葉はマスコミから出た言葉なんだ。
          |  (●)(●) .|
        !  (__人__)  |    学術的には「官僚的権威主義」 「抑圧的開発政治体制」
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /     あるいは「開発主義国家」というんだ。
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |


.

454  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:44:35 ID:9a3b14f1
乙です
もともと政治的な事情から生まれたというのもレンティアとは異なるのね

455  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:45:37 ID:bf0c5ca4






         ,, -─- 、._
       /      ヽ
.      |           |    開発と独裁という言葉を簡単に結びつきて、言葉が独り歩きしている。
.       |   ノ  ヽ、  .|
.      |  (●)(●) |    レッテル張りに使われている言葉なんだ。
       |  (__人__) |
       ヽ  `⌒´  ノ     ……確かに、多くの非民主的体制との区別は必要かもしれないが
       /   .,_,, '  ヽ,
.      {           }
       |  i     ィ  |



      / ̄ ̄\
   / _ノ  .ヽ、\
   |  (●)(●) |   今回はわかりやすく「開発独裁」という言葉を使ったが
.   |  (__人__) .|
    |  . '´n`'  .ノ   なぜ、経済が発展するのかを見極めるという点から考えても
    .ヽ .  | |  }
     ヽ.. ノ .ュノ    開発独裁という言葉を定義せずに、簡単に使用するのはやめてほしいだろ。
     / { ..ニj、
     |. | "ツ \
     |. | .l  |ヽ、二⌒)




.

456  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:46:58 ID:bf0c5ca4






補遺2 wikipedia 開発独裁国家の例

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)    もしかしたら、このページを呼んだあと、誰かwikiで開発独裁と調べるかもしれないが
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }    その実例に関しては要注意してほしいだろ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄


.

457  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:49:07 ID:bf0c5ca4


           / ̄ ̄\
          / _ノ  ヽ、_ \
            | ( ●)(● ) |
            |  (__人__)  │    このなかで、ソ連崩壊後の中央アジアやカフカスの諸国の一部とか
          |   `⌒ ´   |     ロシアとかイランとかリビアとかが入っているけど
             |           |
             ヽ       /    こうした国はあまり輸出志向型工業化志向を目指していない
           ヽ      人
    ⊂てヽ   /        ヽ   むしろレント(天然資源)を中心としているだろう。
  {三_ ィ `´  /|     ィ  |   だから、開発独裁というよりはレンティア国家だろ。
        .\__/   |      |  |



.

458  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:53:56 ID:bf0c5ca4



        / ̄ ̄\
     /   _ノ   \
     |   ( ●)(●)   もう1点、ペレストロイカ期のソ連も開発独裁の例に入っているが
.     |     (__人__)
      |      ` ⌒´)  ゴルバチョフは、ソ連の共産制度を経済改革によって正当化させようとしたわけではない。
        |         }
      ヽ         }   もっと言えば、ゴルバチョフは明らかに政治改革も志向している。
        >       ノ   ペレストロイカ期のソ連は、開発独裁の定義に当てはまる国家ではないだろう。
     /         \  /て⊃
     |  ィ     |\  `´ ゞ _三}
.     |  |      |   \__/.



.

459  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:55:24 ID:bf0c5ca4


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( 一)(●)   だから、東南アジア以外の国において
 |     (__人__)
  |     `⌒´ノ    開発独裁かどうか適用する場合は、慎重な検討が必要だろ。
  |   ,.<))/´二⊃
  ヽ / /  '‐、ニ⊃   ……無批判に、旧ソ連圏やいわゆる”中東”に適用するのは難しいというのが>>1の見解だろ。
  ヽ、l    ´ヽ〉
   ,-/    __人〉
  / ./.   /    \
  | /   /     i \
  |"  /       | >  )
  ヽ/      とヽ /
   |       そ ノ



.

460  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/17(Fri) 19:55:56 ID:bf0c5ca4
ということで、遅れましたが、第六話終了になります。
前回に続き、直接関係ない話でしたが、レンティア国家論を語る上では重要な議論だと思います。

次には最後に残った大きな議論。レンティア国家における労働市場について
ここまで何度か言及した松尾さんの研究を参照しつつ、紹介できればと思います。
レントが減少しても、国民の忠誠を繋げるための手段とは何か…についてになります。

いつもどおり質問もいつでも待っています。
次回は2~3週間程度を目安に

461  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/17(Fri) 20:06:29 ID:e7dffeaf

462  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/17(Fri) 20:12:17 ID:9a3b14f1
乙ー

463  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/17(Fri) 22:43:52 ID:753668af

464  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/17(Fri) 22:44:41 ID:5b95885a
おーつ

465  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/18(Sat) 10:10:00 ID:d41e2d98
開発独裁って創作では結構使われるから今回のは興味深かったわ

466  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/19(Sun) 10:22:34 ID:6983ab32
乙でしたー

467  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/21(Tue) 09:58:47 ID:e217cba1
輸出志向だから外部に買ってくれる消費国がないと詰むけどねw

468  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 12:52:02 ID:e6ef786d
遅ればせながら乙
開発独裁の最初の例って、明治政府だと思うわ
反共主義ではなく、対欧米植民地帝国主義って違いはあるけど

469  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 16:41:49 ID:4e34e495
>>468
何を以て独裁なのか?
まぁ明治時代、特に初期は民主主義はまだ未発達だっだけど。
しかし、民主主義として未熟=独裁でもなかろう。
そもそも「誰」の独裁なのかという問題もある。

470  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 22:27:52 ID:204e28d0
明治が独裁というなら薩長による明治政府だろうね
天皇は国家神道のために江戸時代まで祖先を祭っていた仏教の菩提寺を放棄させられた

471  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 22:29:00 ID:204e28d0
天皇は名のみ国家元首で傀儡当然だったと思う

472  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 22:31:21 ID:75849e2c
殖産興業というか政府主導の経済発展みたいなのだったらあの時代わりとどこでもやってたイメージ

473  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/26(Sun) 23:36:52 ID:15204765
>>469
倒幕の中核を担った薩長土肥の下級武士層と倒幕勢力に与した公家による閣僚および官僚集団による独裁だな
欧米の植民地帝国主義に対抗するために西欧技術を導入して近代化するっていう、まさに「開発」のための体制

一応、日本特有の天皇という権威を最大限に利用して国民を納得させるための正当性を示してはいるけど
倒幕を成し遂げた薩長の軍事力が頼みの軍事政権といっても過言ではなく、性格的には十月革命後のソビエト政権に近い

474  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/27(Mon) 08:39:47 ID:cd67c021
>>473
なんでもかんでも開発独裁にあてはめたいようにしか見えない。
例えば、帝国憲法・帝国議会ができるまでの自由民権運動は、
少数の人間による専制政治であるという批判によっておこっているけど、
その批判の根拠は議会政治をすることを謳った五箇条のご誓文に反するというもの。
ただ、明治政府成立後約20年間帝国憲法・帝国議会がなかったのは、
そういう少数合議による専制政治を日本が志向していたというより、準備段階であったにすぎない。
明治政府は五箇条のご誓文の議会政治を志向していたというべき。
非民主主義国家であったろうけど、いわゆる「独裁」にあてはめるには違和感がある。

475  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/28(Tue) 10:38:32 ID:f2b9f528
そもそも一つの人間や組織によってなされてないので『独』裁ではないなw
せめて寡頭政とかそういう風に言って欲しい

476  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/11/29(Wed) 21:25:22 ID:11e10834
明治政府は「開発独裁」なのか?
よく明治政府は「開発独裁の原型」として考えられています。
確かに似た点もありますが、以下の点で開発独裁国家とは違うと思います。


1、明治政府体制の(民衆への)正当性は、近代的経済発展をすることそのものではない。
2、明治政府は民主体制を否定して、経済発展のみを目指したわけではないこと。
3、開発独裁国家の「独裁」は、実質的に強力な大統領や国王の存在を前提としていること。
4、「独裁」を支える政党や軍の存在が、明治政府には存在しないこと。
5、そもそも明治政府の経済政策の大部分の時代は、輸出志向型工業化政策ではなく、輸入代替工業化政策であること。
輸出志向型工業化政策に変わったのは、明治後期の1900年以降に軽工業が部分的に転換したのみであること。


…と「開発」面からも「独裁」面から、いわゆる開発独裁国家と明治政府は異なります。
これに関しては、坂野潤治・大野健一が書いた「柔構造」理論が参照になるかもしれません。
彼らは、開発独裁国家を「硬構造」、明治体制の日本を「柔構造」と呼び、比較を行っています。

●坂野潤治・大野健一.2010. 『明治維新 1858-1881』 講談社.

477  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/29(Wed) 22:18:27 ID:a66185f4
はぇ~
やっぱそういうのやってる参考文献あるんすねえ

478  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/29(Wed) 23:02:03 ID:1335cb5a
というより過去に明治政府が開発独裁じゃないかといわれていたというのが驚き

479  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/29(Wed) 23:30:45 ID:932979a4
レンティア国家も開発独裁体制も大日本帝国も社会主義体制も
強権的な支配体制を敷く後発国家という大まかな枠組みが一緒なんだから
かなりの部分で共通項は出てくるわけで

・レンティア国家において経済決定は、「大統領や王などがごく一部のエリートのみでブラックボックス的に決定」、
 開発独裁国家では、「官僚や軍人など幅広いエリートが定められたな手続きで決定」

これなんか本当に開発独裁国家では(大日本帝国や社会主義国もだが)「定められた手続きで決定」されてたんかなあ……

480  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/11/30(Thu) 11:53:36 ID:93d9ae02
たとえ料亭の談合で決められたものでも、正式に実行するには正当な手続きを経る必要があった、じゃアカン?

481  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/08(Fri) 12:52:58 ID:ff97be37
>>479
大日本帝国はちゃんと法治国家ですよ。
強権的な体制も、ちゃんと法律つくってやっとるわけでね。
日本国憲法に比べて、自由や主権の考え方が違ったり制限があったりするだけ。
最終的に、シナ事変以降の戦時体制において、議会政治は機能不全になっているけど、
総力戦体制下、戦時体制下においてそういうものが制限ができるのはある意味当たり前。
日本において異常なのは、その期間がシナ事変以降、かなりの長期にわたってしまったこと。

482  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/08(Fri) 13:10:49 ID:ff97be37
>>481
法治というのは、政策決定手続きも行政手続きも、
定められた手続きで行うということ。
そして法律づくりは立法府たる議会を経なければならない。
裏道もあったろうが、GHQ時代のようななんでもありの強権体制は、
基本的にはほとんど大日本帝国時代にはなかったもの。

483  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/20(Wed) 22:07:09 ID:15c55ee8
政府の方針に反して軍が勝手に事変と称して戦争を始める法治国家……

484  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/20(Wed) 22:19:29 ID:5408c464
そこら辺は「統帥権の独立」っていう「法的な問題」なのよ、制度面でのね

485  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/21(Thu) 00:41:47 ID:c3bdaab4
某初代友愛「な…内閣の違法な行為を攻撃するのは野党として普通だから…(震え声)」
ワンちゃん「話せばわかる」

486  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:03:52 ID:93efeb3c
前回の投下から大分遅れましたが、本日7話と8話(最終話)を投下させていただきます。

487  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:10:30 ID:16c7d547
年末に汚物が出てくるか綺麗なロリが出てくるか
賭けようじゃないか

488  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:11:33 ID:93efeb3c






―前回のハマムから―

                           / ̄\⊂⊃  |
         .艸艸艸    ⊂ ⊃~~~\    |
          .艸/ 艸艸   /        \  |
    ___   艸/艸艸 /  ~~~ ⊂⊃  |
    | : は |   _______       ⊂⊃   |
    |..: り. |    | 産婦人科 |                |
    | : 灸 |    | 123-4567 |                |
    ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      __ _  _ __ __|
______________________ \∧ ∧
   ~~~~~      ~ ~~~~  ~~~\ (゚ワ゚*)
      ∋oノハヽo∈      ~~~   ~~     |||| \
       ( *´ⅴ`)  ~~~ ~~~ ~~  ~ 、'"ヾ;   \
        ~~^~~^~~ ~~      ~ ~   ~~~     \  \
_________________________\  \
_____________________________
LLLLLLLLLLLLLLULLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLULLLLLLLLL|
LLLLLLLLLLLLLLULLLLLLLLLLLLLLLLLLLLULLLLLLLLLLL|





                  ヘ            わ
  ..、                 ヘ.            し  わ
   .\              ヽ、           ゃ  し
      . > 、              >_,==-≦´`ヽ、     /  ゃ
        . > 、                 ゝ、 ノノ
             ヾ::.      ヽ.       (::E彡 <  ))
              ∨       ヘ       ゝ _: : :ミ
         . ( (  ∨.       }:|           `)<\
          ,.:=ニ≧--`‐-ノ:l____ _, -‐ . : : : : : : : :.:.ヽ





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489  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:12:36 ID:07e96e52
レンティアイッチは綺麗なイッチだから問題ない

490  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:12:58 ID:93efeb3c





γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| マッサージするネー?   |
ゝ____________,ノ

        ____
       /      \ _   /  三 ニ =―
    /)─   ―___> `ヽ/      三 ニ =―
    (])(●)  ( (コ__〉__> ヽ   /=―
   (])  (__人__)(コ__〉__>  〉/   ニ =―   あ、ちょっとデッラークさんマジで痛いっす
    (]) u. ` ⌒´ (コ__〉__> ,.'  三 ニ =―
     \      `――'―'"      三 ニ =―
        ̄>ニ/ ̄ ̄ ゴキッ!
          丿 ! `☆




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491  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:18:10 ID:93efeb3c


\人_从人__从_从人_从_人_从_人_从_人__从人_人从ノ/
 > あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!  ..<
/Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY\



                  _ ....-‐………‐-... _
             /__::.::>''´__::.::ニ- _
           / ̄::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\::.::.::\
           / ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: \::.::.::\
.        /::.::/::.::.::.::.::.//|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\::.::Λ___
        /::.::.::/::.::.::.::.::./  |::.::.: |::.::.::.:\ ::.::.::.::.::.::.: ∨::Λ   |
.       /::.::.::/::.::.::.::.::./   ::.::.::.|::.::.::|::.::.:\::.::.::.::.::.:: ∨ ::|    |
      /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|     ::.::、|::.::.::|::.::.::.::.:\::.::.::.::.::.|/|    /
    ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::|ノ   \: \::.|::.:\::.::.::.::.::.::.::.::.| :: |  く
     |::.::.::.:|::.::.:┼ベ~|     \::.`ー―:\::.::.::.::.::.::.|/|__)
     |: {::.::.|::.::.::.|__≫=ミ      ≫===ミ_∨::.::.::.:Λ:/  「
     |八::.::.::.::.:: Υ {(:::ハ    〃 { (::::ハ Y | ::.::.::./::./|   |     なんかやたら煩いですけど
    {  \::.::.::|八 乂;;ノ        乂;;;ソ ノ |::.::. /^i/::|   |
       |\{乂_    、             八Λ{ ノl ::|、_|     やる夫さん大丈夫ですかね……?
       |i:.::.:八              u. Λ::.::/ イ八::|
       |i:.::.::.:: \       ,       /::.::.:/::.::./ ::.: |i    まあ良いですけど
       |i:.::.::.::.::.:个  └      イ/::.::.:/::.::./::.::.::.:i|i
       ト|i::.::.::.::. | ::.::}>  -=≦   /::.::.:/::.::./ ::. | ::. i|i
         |i::.::.::.::.:厂/ ̄ノ     / ::.: /::.::./::.::.::.|i:.::. i|i
         Λ ::.::.:///      /::.::.::.: /}/~^''<|i:.::.::.i|i
.        /  \::.{ /       /::.::.::.::.//     \::.::.i|i



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492  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:19:48 ID:93efeb3c






マッサージ師は トルコ語(デッラーク) アラビア・ペルシャ語(ダッラーク)


                               ___
                               ''^~ ̄::.::.::.:´"''::.:´"'::...,
                        /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.\::.::.\
                         /::.::.::.::.::.::.:: /|::.::.::.::.::.::.::.::.::\::.::.',
                     /::.::/::.::.::.::.::. /  |::|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::':,::.:',
                       /::.::/::./::.::.::.::/   .|::| ::.: |::.::.::.::.::.::.::.::'::.::'
                    ::.::.::.: /_Λ/   |人_|_::.::.::.::.::.::.|\|
                    |::.|::.::|::.:|/ ̄`    ´  |人::.:: |::.::.::.:|二| ̄\
                    |:人::.::.ィ灯)心    ィ灯)下\|::.: :ト|/「  /  あ、ちなみに、マッサージ師とケセジ(アカスリ師)は厳密に違うものです。
       _                 \::.: 乂ツ      乂ツノ 八八|Y::.::厂∨
      {i:i:i:i,              _ノ::} '''  '        ''/ ::.::/  }::./\ノ   現代では同一人物がやりますが、言葉の上では割と明確に分離していますね。
      ∨i:i:i,           ⌒>::.::.::.{           /::.::.::.:/ヒソ:/|
.      ∨i:i:i,          /::.::.::/\   └ '   /::.::./:.ノ:: |::.::.::.|
.       く∨i:i:i,厂|         {/:/::.::.::.:个: .    斗::/ ̄ :|::.::| ::. 八
          厂つi, |         Χ::.::.::./::.:ノ::.:{辷辷<|/ ̄}::.::.:|::.::|::.::.::.::.\
.         〈厂つi:i:, \     /::.::.::.: ;斗ー辷;′;辷「   ̄ ̄~^'く::.::.::.:\::.::\
         〈  Vi:i:i:)  }― /::.::.::.::./  辷;′;辷「        ∨::.|::.::.\::.::\
.         \    ノ::.::.::.::.::.::.::.:/''^゚~~辷;′;辷「~゚厂~^'Y      |::.::|::.::.::.::.::.::.::.:}
          /|  ∨::.::.::.::.::.::./ / r辷′;辷「  |    {   _  -=ニニニ- _::.::.::.:ノ\
        /::.::.|    V::.::.::.::.:/| | r辷′ 辷[ ┌、 _  -ニニニニニニニニニニ\::.::.::.::.}
.        {/::.|     ∨::.::/ | | r辷  ニノ)-┤ |ニニニニニニニニニニニニニニニ\::.ノ
        /::.::.::| / ̄ ̄}    | | r辷 -||( 二| |ニニ/⌒〉ニニニニニニニニニニニ\
         {::.:/〈    /'     |, -ニニニニ|| \ノ  \/  /ニニニニニニニニニニニニニ}
        ∨  ∨        八二ニニニ└\       /ニニニニニニニニニニニニニノ
            {      {_\ニニニニニニニ\    ノ >ニニニニニニニニニニニ-
               \__ _/ {_ ,. \ニニニニニニニ> (C)   ̄}⌒\ニニ‐
                  /    \ニニニニニニニニニ\ _ノ   }
                     /   /     ‐‐ニニニニ‐‐  {      ノ


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493  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:22:18 ID:93efeb3c


ケセジ達は、脱毛剤(石灰と砒素を混ぜた塗り薬 アラビア語ダワー ペルシャ語ヌール トルコ語オト ギリシャ語的フルズマ)をぬってアカスリ。
あるいは床屋が散髪屋髭剃り 瀉血(静脈に張を指したり 昼などで悪血を体外に出すこと) 体毛除去 軽石で足の裏を削る




                        ___
                 ,...::.::.::.::.::.::.::.::.:\ ̄\
                  /::.::.::.::.::.::.:'^~ ̄ ̄::.::.::.::\
              ,::.::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.',
                /::.::.::./::.::.::.::./::.::.::.::.::.:/::.:|::.\:',
.       ____/::.::.∨::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::',
      {      | :: ∨::.::.::./::.::.:/::.::.::.::.::.::./|::.::.::.::.::.
      {      |: ∨ ::.::.:/::.::.:/::.::.::.::.// |::.::.::.::.::.|
       \     |::.:|Λ|::/::.:/:: ̄><_     |::.: |::.::.::|
       |     |::.:|[ lΛ/ x-冬ミ       ー|‐::.|::.::.::|    ちなみに、こうした人たちは単にマッサージやあかすりだけでなく
       |   八:乂 |::.::.::.| 乂 ッ    x失ミ:ノ|::.::.::|
         \  /::.::.::.::.:|::.::.::.| '' ̄     [ ッ ィ 人/|ノ    散髪屋、脱毛、瀉血などもかつてはしていました。
          ∨ ::.ノ::.::.::|::.::.::.|        ` ''Λ:|
.         /::.::/::.::.::.::|::.::. ノ     ⊂つ .ィ|::.::.|       これも現代ではあまり見られなくなっていますがね。
        /::.::/::.:/::.::.:|::/   {> ≦::.::.:|::.::.| 
.       /::.::/:/⌒{ ̄{     >rーrへ::.リ::ノ
      /::.::/::{    { ̄{      }_}  ∨::\
.     /::.::/::/{     { ̄{       }_}    ∨::.::\



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494  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:25:16 ID:93efeb3c


ペルシャを旅行したジャン・ジャルダンの17世紀ペルシャハマムについての記述
「浴場の湯が垢や脂肪で表面がおおわれているのに、気にせず入るのは梅毒などの元になっている……」

            __ -‐……‐- .,
         /::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
.          /::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.`、
         /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::`、
.        /::.::. | ::.::.::.::.::.::.::.::.: | ̄ ̄~^''<_/^Y
       |::|::.:|:|::.::|::.::.::.::.::.::.::.:|      --{ }  |
       |::|::.:|八::|::|::.::.::.::.::.:: |      ノィ   |     ちなみに、これは完全に余談ですが
       |::|:斗―:|Λ::.::.::.::.::.::.\    / |\_|
       |Λ:| _炸Y::.\::.::.::.::.::.::.::>:イ   Λ  \      かつて中世のハマムは汚かったと言われています。
.        _ノ リ , ::.: | \::._/::.:| /: Λ  |
       {  '' |::.::.:| ノ ::.::.::.::.::.:: |_ノ::.::. Λ_|
       人   |::.::.:|イ ::.::. |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\      ※ぶっちゃけ現代のマグリブ地方のも汚いです
.          ヘ__|::.::.:|:|::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:\::.::.::.::.::.::、
        /  |::.::.:|:|::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\::.::.::.::.:、
.        _{,.斗―|::.: ノ::.::|::.::.|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:、
       ;´    |/::.::.::|::.::.|::.::.::.::.|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::、
       {      /::.::/ :: | ::.::.::.::.::.: |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.|
      > .,  /::.::/::.::.::|::.::.:/::.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.|
        {   ∨:/|::.::.::.:∨:/::.::.::.: |::.::.::.::.::.::/::.::.::.::.::Λ|
        {   {/ |::.::.::.::./::.::.::.::.::|::.::.::.::./|::.::.::.:: /::.:ノ
        {/     \::.::.:/::.::.::.::.::. |::.::./ /::.::.::.:://
      /          ̄| ::.::Λ::.::.:|/   /::.::.::.::/




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495  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:29:46 ID:93efeb3c



\人_从人__从_从人_从_人__从人_人从ノ/
 > グワアアアアアアアアアアア!!!    <
/Y⌒YW⌒Y⌒W⌒Y⌒YW⌒⌒YW⌒WY\


                --‐‐/' ‐‐-
            ./    ソ--     \
           ∠‐       '''''''''' .、   \
         /              \ 、 ヽ
        /                 ヽ ヽ亅
        /        /1      、    ヽ‐‐ヽ ̄ 7
       /     /  /  、      `、   1. │``
       .|   ../ /!  /   '、 、 卜   ヽ  l ,/〉ヽ
       .|   .j_./_L,/    、 ヽ-┼-  |  │/.∧ ヽ
       |│ .|レ  l/      ヽ|`ヽ! \ .| /」/ .∧ /    これ、なんで油が浮いても水を交換しないのか。
       | ヘ │ョョョョョョ、    .ェョョョョョョヘ│/‐!'ヽ/ .∨
        ││ .|::::::「゙     .|:::::::|  ソ1/  l  │     これハディース(予言者等の言行録)にですね。
         ヽ|.゙!  ゝ_/       ヽ_./   !/|  ./  │
         │ヽ               !  |イ│゙、 │    「コッル(350L)以上の水は穢れを持たない」とされているからなんですね。
    _..--- 、 1 ヽ           U 丨 ,' | │ ヽ  |
   '´    ´゙1ヽ  |\    ヽ/   / │ / \|  ヽ |    実際の水の清潔さと宗教学上の清潔さの差があることによって、生じたんですね。
          l ∧l/丶 ..,___,.. '´   !/  :''/\    |
    ''-      ヽ‐7 l   ヽ _丿  .___/゙  _.//  へ  |
     ^'''' _,,........'....l,,_ `t   \   /  ___ノ/ / │ 
      ヾ.⊆二二''‐斗゙''1   人´  /  / /   /



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496  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:32:55 ID:93efeb3c





                ,...::.::.::.::.::. ̄ ̄ ̄\
            /::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\
          _/::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::\
       / Λ::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
       /    ::.::.∨::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.::Λ::.::.::.::.::.::.::.:
       \   |::.::.:|::.::.::.:|::.::.::.::.::.::/::./  |::.| |::.::.::.::.::.|
       {   |::.::.:|::.::.::.:|::.::.:/|::./|::./   |::.| |/::.::.:: |
         \_|::.::.:|::.::.::.:|::. ー|/--/   | イ|__|::.::Λ|    やる夫さんがうるさいですが、
            |::.:八::.::.::.|::抖羔ミ     ィf笊人/
            |::.{  \:N(  |___ノ     └┘イ: |      最後にハマムと医学の関係について
            |::.::\|::.::.|〉        '    八::|
         八::.::|:|::.::.込 u.   , 、  イ ::.: |      4体液素説について考えてみましょうか。
.         /::.::.::. |:|::.::.|::.|::≧       <::.|::.::.::|
        / ::.::.::.: |:|::.::.|⌒ソ      | ̄\|::.::.::|
.          ::.::.::.:/ ̄|::.::.| 「         Υ  |::.::.::| `ヽ
          |::.::.::   八 :|\___ /  人::.::.|  |
          |::.::.:|    \  \         \|  Λ
          |::.厂\   \     __/      /:::::〉



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497  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:34:56 ID:93efeb3c




.              /      . : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            ´ / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: ::`,
           ___,/   ´ . : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :: :: :: :: :: ::´,
.         |¨/  . .: :: ::/: : :/:/ / :/ /: : : : : : : : : : : : : : ::´,
.         |/ . .: :: :: ::/__/| :/ / : ′,′:′ : : : : : |: : : : : : :´
        ,′ : : : : : // ` |/ i :/  ′厶:!: .:| : i : |: : : : : :: ::i
          {  : : : : ::/{__,    丶|/  i :/⌒i : :| : i : |: : : : : :: ::|__
         ': : : :: ::仆=卆=ミ      |/  八: :| : i : |: : : : : : :::|¨}
          [\; ; : ,小 r┘ _) `     ‐‐- `:| : i : |: : : /:: :: :| :}
          [_:_乂|: : | _乂辷ン      竿ミト, | : i : |: : /:: :: : :|∧   「4体液素説」というのは
          | : :i: :|∧| , , ,         r┘_) _}〉: ; : ::|: /: :/i:: ::|
          | : :|:i:圦       ′   弋辷ン/: :/: : ::|/: :∧i: : |
          | : :|:| : : :..             , , ,  厶イ:{: : 八 :∧i:i: : |     人間は血液、黄胆、黒胆、粘液の4つから構成されていて
          | : :|:ト、 : ;心、   ‘ ’      勹八{/|: ::/i:i:i:i: : |
          | : :|:|: :\ 「   、__     ィ: : : :: :: i:i:i:i:'^Y i:i:i:i: : |      このバランスが人間を成り立せているという説です。
    -─┬‐| : 从_:_:_:ソ       / : :|:: :: :::,'´|i:i:/ ,′.:i:i:i:i : |
  /    ^V⌒!__厂]「´       ,′: :|: : : ::i |i:/ /. . ::i:i:i:i : |
. /      :/ ∧_,厂}|        _人_j__:|: : : ::| |/_,.厶: : ::i:i:i:i : |     ……逆接するとバランスが乱れると、病気になるという説ですね。
/      :/ ∧__ 厂}ト、__     __,,ノ¨ ̄} ̄}r-'´)^ -‐ ∨::i:i:i:i : |
     .::/ ∧____厂〃⌒¨∨¨⌒ヽ__厂} ̄}| く /  __. }: :i:i:i: : |
    .:::/ ̄ ̄V⌒!__{{__ __只__ __}}__厂__./|   `i__/  '::i:i:i: : |
    ::厂 ̄\ノ , ′厂¨゚7/ | 「゚¨Ζ _厂}八   {  火⌒i:i: : |
   _,′‐‐- | 〈  ′○{:{__| |厂__厂__,/^{{\_ __/⌒Y^|:i: |
\__{{  ヘ.,_}┘,′   /¨¨| | .厂 f'⌒  ii⌒Y⌒Y⌒^人|:i: |
  ::ⅱ   ‘, ,:′ ○ / ___,|_|_厂 __}   ∧_人__,    !i |
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒l__ __/⌒Z...ノ⌒Z⌒ヽ  / ∧        ’:i |




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498  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:38:40 ID:93efeb3c





※4体液素説とハマムの擬制化
血液→春→熱湿→中間室
黄胆→夏→熱乾→熱浴室
黒胆→秋→冷乾→脱衣室
粘液→冬→冷湿→第1室




                     ____
                 ,..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
                   /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:⌒\:.:-―- .,
                 /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
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               Λ:.:/:.:.:/:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
               {\:{: /:.:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:. ノ  |:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|
           / |:.:.:.{/:.:.:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:./   |: ノ |:.:.:.:.:.:.:.:|
          /( |:.:.{:.:.:./ :.:{ :./:⌒\    /⌒:.:.:.:.:/:.ノ
.          {     |V⌒∨:.:.{:.笊うハ㍉   r笊う㍉| Λ/   さて、この説がなんでハマムに関係あるかというと
          \  | | {八:.: { 乂'ツ      V(ツ,,八
.             {  |:.:\/:.:.\        、    /:.:.|     何回か前にお話しした、ハマムの構造はこの
.             >、 |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.             八:.:|
            /   八:.:.:|:.:.:.:.:.:.:\    '  `   イ:.:.:.:.:\_  4体液素説に擬制化されて作られているんですね。
.           ⌒∨/:.:.:.:.人:.:.:.:.:.:.:.:.}≧  _ <:.:.:.|:.:.:.:.|:.:r'⌒
               / :.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:|:ノ   ト<辷_:.:.:.|:.:.:.:.|:.:|
            // ̄ ̄ 辷〉}ノ人     )ニ}⌒|:.:.:.人ノ
           //      辷〉 ⌒>辷辷少゚  ノ/ \
          /:.:/   \   辷〉/  //Λ \辷ノ   }
.      /:.:.:..           辷\__/// Λ_ノノ    Λ\
.     /:.:.:.: /       }   └辷辷辷辷辷┘     Λ:.:\_
    /:.: /:.:./       /                   ∨   Λ:.:.:.:.:ノ
.   {:.:./:.:./       ∨                     }    ____
.    乂{:.:/  ⌒\  ノ                    厂\/::::::::::/
.      ∨   __}く{                     /  /::::::::::/
     {        >''"⌒\/ ̄ ̄ ̄/    {  ⊂ニニ ) }
      \       { 二二二つ:::::::::: /     ∨⊂ニニノ/
.         \    〈  __/::::::::::::::::/____⊂ニニノ―――――――
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499  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:41:09 ID:93efeb3c





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          /  |:.:.∨:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
        {    |--:|:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.: 人:.:.:Λ:.:.:.:.:.:|
        {    |:.:__|:.:.:.:.:.:/:.: /|/   |/ ̄|:.:.:.:. |
.            ̄{__|「ヽ|:.:.:.:|/:.∠__    __|:.:.:.:. |
              |l  |:.:.:.:|  ̄∩     ∩ ̄ノ:.:.人|    例えば、風邪を引けばそれは 熱乾の要素が足りないということ。
              |:\NV:|   ∪     ∪ イ/
            八:.:.:|:.:.:.:.ヽ            j:〈      つまり夏の要素である黄胆要素を持つ熱浴室で汗をかく……
.            /:.:.:.: 人 :.:.:.:|          イ:.:.|
           /:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:|)  ≧=≦ :.:.: |:.:.:|
.          /:.:.:.: __/ {∨    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉  そうした治療方法が真剣に考えられた時期の産物なんですね。
         /:.:.:./ : :: :{   \    /       p       /
┏━━━━━━━━━━┓\ /      ( ̄)      /
┃   資料を確認中。  ┃ . /                /
┗━━━━━━━━━━┛ /                /
         |: 八:.|.: : : :. :. :. :.__/                /
         |/  \ /: :/: {  二 ノ        {  ̄\




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500  名前:◆gKNcHiCsig[] 投稿日:2017/12/31(Sun) 10:45:01 ID:93efeb3c





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          ―――:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
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     |:.:|:.:.:.:|⌒ヽ   ^\ ̄ \「 \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:
     |:.:|:.:.:.:| _        ___\: | :.:.:.:. |:.:.:      同じことは中世世界の料理にも言えますね。
     |八:.:.:.|{⌒{㍉、     广¨{:し勹⌒j| :.:.:.:. |:.:.:
     | \{\ V:.:}       V;ン  ノ:.:ノ:.人|:.:.:     香辛料を大航海時代にみんな夢中になったのも
           |:.:〉  ̄        '' ″ イ:.:.:.:.:.:.:.:.:
           |:.:.|  `           u  /|:.:. /.:.:.:.:.:     この説が少しは影響しているかもしれませんね。
           |:.人       _    /:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:
           |:.:.:.[\  ~⌒^~     |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
           |:.:.:.|  |\  _  -≦  |:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
           |:.: ノ 人:.:.:.:.:.:.:.: |    |:.:.:l\.:.:.:.:.:.:
           |/     \>⌒   /\|  \:.:.:.:
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