亜人はBARに居る
451
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/30(Thu) 10:47:51 ID:f627baea
エルフなら160歳オーバーでも乙女だからな!
なお中の人などいない、いいね
452
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/30(Thu) 13:24:57 ID:51839711
乙
これだけ生きてたんなら恋人やダンナの1人や2人は居るんだろーなー
453
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 00:27:37 ID:2a2bcd22
./ ̄ ̄ ̄`ヽ
./ .', >>450-451
.| ⌒ . ⌒ | . エルフの亜人もだいたい1000歳くらいが
| ● .● | . 平均寿命なのかなーという感じです
. . | ⊃ .、_,、_, ⊂ ,'
/⌒ヽ...ヘ .ゝ._) /./⌒i.. 明確には決めていませんが
\ \`>,、 __ , .イ./ ヽ./
. \ r― , ., ‐┐ /. ということはメディアさんは人間的に言えば11歳の美少女ですね
. `i {::::::::::} {::::::::{. ./
_ _
(´ `)) _
-' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
/ /\ ー、 ゞfニ薔ニヲ
//, '/ `ー-=ヘ、/メヽ. >>452
{ l! /ノ `ヽ ヽ._ l i| このあたりは本編、幕間とは別に
`i |l ● ● ツ メノ
`|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ |/ 外伝として書くつもりかしらー
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) {ミ'/⌒i
\~/ ≦}>,、 __, イ゙ァ/~~/
( `ア | l><l |ヘ、_ ∧
ヽ< ヽ /:| 人 ノ
454
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 00:47:59 ID:ef275054
寿命一杯まで生きていたらまさしく歴史の生き証人だな、本編じゃ百歳越えがちらほらで目上の人って印象しかならないだろうけど
455
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 01:44:08 ID:d36eef15
乙
不老不死かどうか聞かれただけなのになぜ年齢を答えたのか?
そして、年齢聞かれたら「レディのヒミツ」とか言って逃げれば良かったのでは・・・
メディアさん正直すぎますわ
456
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 20:51:04 ID:2a2bcd22
こんばんわ
今晩も時間通りに開始します
457
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:00:30 ID:2a2bcd22
それでは、投下開始です
今回の推奨BGM的な何か
ttps://www.youtube.com/watch?v=NmlSN2UYovk
458
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:00:57 ID:2a2bcd22
セイレーン
神話に登場する幻想種であり、美しい女性の顔と鳥の体を持った怪物である
海の岩礁や陸地の上に現れ、竪琴の音色と美しい歌声で船乗りたちを幻惑し、遭難させると言われた存在だ
__
,. ‐'",,、``ー')
ノ 「`´ ,オ` <
〃〉.iゝ;´'"レ| 「v. ヽ
/.|.|ヽ`- .,|i! |:.い \
/ ||::::ミi.¨.」ヽ|:::!彡、. \
/ ィオ ミミミ! ヽ ̄ ヽ〉 \
/ .㌘ Y ミミミ! 「ヽ., ∨ ' .,` 、
/, ' :.㌦ ,.':ヽ ミミミ||\'.,. ∨ ∧ ' ., ` 、
/ , 、 lhY `|. 」 !\ '., ∨レ'〉、)! ' ., ` 、
/ , ' 、ヽ <ヽリ`! | |_. \ \ .〉'´ 〉 し'〉ヽイ ! ヽ,ヾ \
/ , イ i kヽ) .| j |ヾ|_r、 ヽ_,/ ./ レ'ソ,、ヽi ! `h ヽ
/ /! ! ./ヽ ) / :/ ' |丶ヾ.\フ / \ (_/ .〉` 、 i. !´ .!ヽ \
/ ,イ i レ ハ,) /.:/ ji i∧ヽ 彡,/\\ヽ (_/〉 ヽ i i !ヽ ヽ
/ レ ヽ レ',、 ヽ. /.:/! ._ノ ヽ_, |∧ ∧:! \ \\ヽ ( ∧ ! j i i∧ i
/ 、 i. ,イヽ レ ', ソ ///. ヽ / ヽ`i :i:| \ \`リ. ` .| /!レ' i ! .i ', !
/ , |イ/ i ヽ / i\i. ///|: `y' :| ! !:| \_ソ .レ'/ レ'.! j i∧ , |
/ / / ! ! レ N!. /,レ/:! ::/ .:| | i | / /! レ'i .i .i', ,. |
//.,' / ! ! ト !\', ` 〈〃</::i :/ ..::∧ 1 !| // / /' ! /! ! i |
〃 .' / i ! iヽ',、 ', ` ヾ`//,i :/ ..::/ヽ| :| i | ' ./ /! レ' レ'.i / !
〃./ イ i |ヽ ! ',ヽヽ ///,.! :/ .::/レヽ| :| ! | /// / /...レ/ / !
〃/ / i |ヽ| ヽ,、. ', \ //〃::| :/ .:/ ! |;1!.! ' / ./,.../ ,'/ / /
| |! / !ヽ ! ヽ ',ヽ ヽ. //.〃 |/ .:/ :|:.| | ヘ // ./ / / / /
| | ∧ i ヽ| |. ', \ /.〃 {:. :. 〈 ;ヘ レ ' . ./ / / / /
|.レ | ∨| | |ヽ. ヽ !i:..:: ', /〃 /!/ /
. | | | |ヽ ', \ |:! ', / ´/ /
. | |! .| ',. \ヽ |:i i /´ /./
. | |i |ヽ ', ヽ |::! .| //
| ',ヽ ', \ヽ |:::! ! /〃
ヽ. ',. ヽヽ \ | ::i |
\ ヽ \ | :::! |
ヽヽ | :::!. |
\ | :::i |
| ::::! {_
| ::! ぃ
| ::} 'r'
| ::i. |
| ::| i
i ruノ
! |
〈 i
ヽuノ
このイメージは中世以降から変化しており、鳥ではなく、二又の尾を持った人魚としてセイレーンが描かれてくる
これは海岸の陸地を目印にしていた航海法が、羅針盤の開発により沖合を遠くまで航海できるようになり
セイレーンのイメージが「岩礁の鳥」から「大海の魚」へと変化したものと言われている
.
459
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:01:21 ID:2a2bcd22
それらの逸話に漏れず、亜人としてのセイレーンも、歌に優れた種族だ
セイレーンの歌声には魔力とでも言うべきものが宿っており、聞いた者の心に直接響いてくる
その歌声は、一度聞けば他の音が耳に入らないほどに陶酔させるのだ
発覚した当初は危険視されていた能力だったが、その問題に解決策が提示されるとほどなく沈静化する
-t=ー-┘. V ̄:::;':::} ヽ Y´:::ヽ_::::::::::: ̄二ニ=_
:∧ : V:::ム-ト - _) :i!::::::::__,≧≡´ ̄ `ヽ
:::∧ :.. V:::::::::l :::!::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. V ノ
\:ヘ :. V:::::::l .::::i::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l _,,.. -― -ィ´/__
`ト ..:: ゝ ::::{ ..::::::ヒ_:_:_:_:_:_:_: _ lト ィ''^^ィ ~/ 二=~_
.λ _.......::::::::..\:ヘ ...::::::::::::::弋::::::::::::::...ヽ ハ´ ノ゙ '゛ ( `ヽ、ノ )_ノ
.....::::::\ ::::ヾ、 ::ヽ::::::::::::. ,' V )_ノ ( `ヽ .`  ̄ ¨‐-イ
\ ::::::', ト::、 { _ノ´ /仆 `ヽ、. `ヽ ヽ "二 ̄` ー--‐ ⌒
\ \ ::: ! ゞ マ ノ゙. / ,i' _,,ィチヽ \ \ ̄`¨メ ゞ、 ` ー--‐ ⌒
_\ \ ::::k / マ( // レ' ゝ、 `ヽ、 ゝ、 ` ~ヾト、  ̄` ー--‐ ⌒
`ヾ .:i;j:. / ∨// `\ __,,≧、 Yk へ ≧r=-x、 \ ´`ヽ_`ヾ_
` ー‐==-_ / {ノ゛ { ,ィ¨匀沁 `ヽj;! \rヒミ心、 ヽ ヽヾー-~⌒
 ̄≡=- _ -< ,|ハ V i!ゞ ;rリ `ト りハ ヾ !ト、 トヽ
_ -=フ ,、..''" \ !!ノ`、 マ'>-'" ' ` ‐- ( ` \__
,、..''" _ ,、.''"`\ ∨ ノ 八 j!` ー--‐ ⌒ヾ ー~⌒
__,x.'゛ ,、.''"_ -=フ .,、:.''"\ '、 ) ゝ、 ,.:::-::..、 ハ `ヽ `ヽ
⌒ブ ,、.''",、.'.'" 彡\ ゞ 八` - 、\ゝ - -' 〈 ( ヽr `メ⌒`ヽ
__,x㌻ .,、.''" x-=フ ̄.''" ''∧ ハ( >`、ヽ ヘ イ ) `ヽ` ‐x ーノヒ´ ゚。
/ ,、.''" ,、..''"二三 ̄''",、..''",、..''",, ∧ ヽ、ヽ >j__ノ _ イ ( / ., ' ヽ⌒\:::⌒丶
У ,、..''" ,x.'゛ ''" ''",、.''" ''" ''" ∧ .`メ㍉气ミ=-、 -= <八ヾ、 /ヽr ⌒ヾ´丶:::.::::::::::::} ゚。
/ ./~~,、..''",、..''" ,、..''" .、..''" ''".∧ \V / \.(\( -= .'';::: ::} ゙
,x.'゛ /''" ,、..''" ,、 ''" ,、..''",、''"∧ Vr、 (_ィ≦ニ ̄_x-='';;:::::::::::::::::'' ::} }
,、'" ,、.'' ,、.''". ''" ,、..''" ,、..''"''" ∧ t ', | | `ヽ、;:;:.::::'' :::'' ::;} }
x< ム ''" ..''" ,、..''"、'"\ ', ', ) マ ヽ;:: :'' :'' ::::;;} }
__,/''"/ ,、''".,、.''".,、.''" ,、..''" ,、..''" ,、.''" ,、.''"/ヽ ', `ヽ、 ', \ ∨:: '' ::'' :::} }
⌒r _ム,、..''" ,、..''" ,、.''".//. }ヽ ', \i ∨ i::: '' ::'' :/ ,゚
/ , </ ,、..''" _ム,、. ,、..''" ,、..''"| t | ` `ヽ ', マ ∨ ',;:: .'' ::'' ,゚
/ Y´ , ' , </ ,、..''" ,、..''" ,、..''"爪 | ノ } ', ', ∨:::'' '': / .。
./ 八 V Y´ , ' _ム,、 / :/ (ヘ / . / / ! マ:'' '' :/ ,゚
{ ゞ、 八 V , </ / i j へ ./ / i 丶::'' ::/ /
{ ゞ、 ゞ、 Y´ , ' Y ; } `` ー- -‐ー´ ノ \ ::/ /
一つは、歌声の"力"は歌っている間だけ相手に干渉するということ
もう一つは、"力"はデジタル化された音声には宿らないということ
この二つが解明されなければ、人類の音楽は淘汰されていただろう
もちろん、セイレーンが生の歌を禁じられたわけではなく、その歌のファンであることが明確なライブ会場や
合意を得られるという条件の元なら、存分にその歌を振るうことが出来るのだ
.
460
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:01:46 ID:2a2bcd22
(;ノ";";~);;/ (ヾ ;";(;;";)
((;ノ ;;;";"ヾ';''ヾ;( ̄```' ‐ .、._,,
(;ノ ̄```' ‐ .、._,, ̄```' ‐ .、._
ヾ人);;;::::::.......  ̄```' ‐ .、._"'ヽ
|(;ノヾ;;;::::::...... ヽ ヽ
| (;ノ;;;::::::...... ヽ,..;;'. これはそんなセイレーンの
|((;ノ;;;::::::...... , i.;:::|
|(;ノヾ;;;::::::....... /二二二二二/i 歌に秘めた思いを語る
|((;;;;:::::....., | BAR ...;;| |
______________,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |: AXANAEL .| |. 一つの夜の物語
__|__|____|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;;; |_____;|/
_|__|__|__|_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |:|∥.;:| |:| ∥
__|__|__|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ,|:|∥.::| |:| ∥
"""''' """'''~ """'''" ""'''"""'''"""'''"""'''"""'''
.
461
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:02:12 ID:2a2bcd22
┌─────────────┐
亜人はBARに居る
BAR -AXANAEL-
└─────────────┘
第06話 「アザナエル」
462
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:02:39 ID:2a2bcd22
その日のハクは、普段の開店より二時間ほど早く店にいた
, -、
/'⌒;'
/´ ;'ノ
/
∥____
,.- '´ ` ‐ 、
, ' ,. ‐ ー- 、 ヽ ヽ
,' / / .ハ ` `.、、 ',
{ j '∧'、 \ ' ., }
'、{ : ;',.'_ '; \ ヾ',',,ノ
( i '、 {:j,,,_ヾ、. ヾ ヽ !,!
ゝ、::','、~´ '、、、ヽ 、'、!
,r‐‐‐"}ゝ! , ヽゝゝト ',
\,. - |: :i\ , "<!ヾ;
<, !: :',ノ、`‐ ´」ー-`j::: ',
'、ノ{:: :'、 `~~~´ `'、j;; : iー-、
,r '´ | ';:: ::'、ー-、 '´ ハ; : |\ ヽ
,' | ;丶`ゝ、 ノ 'リ;: | ー ', ',
/ |/´ヘ丶ゝ. 、, ノ; ; j ,> ', }
} ヾ{ <__\ヾゞ、__ヽ ,,ノノリ / ├イ
└;ー--=! `ー-ミヽ;::::~:::;/ / }┤
/, `、 '、 ヾヽ::::ノノ /リ'
/:/; :にニニゝ、.... <>.....::::::ノ:: {
/ / : :'、 :::::::::`}ー-::::......ノ:::::::\. '´{|::: !
,' ,'.! ,' i'、 :::::;.'´'i , '´::::::::::::::::` 、ゞ: |
, / j { ヽ/ イ} /:::::::::::::::::::::::::: :ト':: '、 ,..― 、
{ ; ! ! '//:::::|/::::::::::::::::::::::___;::___'、:::: ` - 、 />r' ̄ヘ、 \
!:{ | 、 i//} ::::::リ;:::--‐‐ '''''~-ー- 、 ヾ、:::::::..... ,...- ',..-=ニ`;ヘ==''
'リ ', y,. ' j : ::::ノ , '´ ,-、 `ヽ、,> ´ ヾ`.,} {イノ´
', ,'/ :: ',.} ::::;'ニ===ニ:/ ー' ,.- ' ‐`;´~
/_..:___ ソ :::{ー--::;ノ ,. -、,. -'´ ,..-'´ `~´
. ‐'´~  ̄~~~~~~´ <,. - ' ,..‐'`;
/ ,-、 ヘ ,‐'´ニニ::ゝ
. / _ <ヘヘヘ ヘ ,..‐'´ '、:::::::::: ',
,' ‐、 < `、ヾヘヘヘ ,..- '´:::ノ `ヽ、:::::: ',
i ヾ.ヽ ヘヘ、ヾヘヘヘ>::::::::::/ ___ヽ;::: ',
! ヾヽ ヾヽ` ´、:○::/,...= '´:::::::::::~´::::. ',
', ヾヽ `' Haku, '´::ヾ::: :::::: ::::::::: ',
彼女が手にしていたのは、一本のアコースティックギター
音叉を鳴らし、ペグを操作し、一音ずつゆっくりと調律していく
.
463
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:03:04 ID:2a2bcd22
,. -‐…‐-ミ
/ ´ ̄ ̄`` ヽ
( ( ____ _ jノ
-‐ `ー´ `丶、
, ´ /⌒ \
/ 〃 :. `ヽ 、 [=]
,_ -‐… 7{ニ二ニ }ヽニ==‐- ', ぃ [=] 、
. 〃-‐ / | j ', i H [_]
,イ _≠―.| ; | H |:| i
!/ /x=ミ、| ナ―- _| | H !:l |
| |i / 《ヒソ | ラ丐ミ | ; H , ,′! 「…と、こんなとこかな?」
¦ !i i.:.:. ー'八 / ヒソ》:|i / j/:// ,’
. ; 八 ; ´ V `.:.:.:.:.| / /r7/ /
乂 ヽ{ | , ' /=し'} /=ニ二ニニァ
八 o j/ ,==7 , ゙=ニニニニア
. / ,ヽ _! j-‐ '/ `ヽア
. ' / 、__ 、 -‐ / 厶-┐、 /
. i ; /: : : : :ヽ / / : : : |こ\_/
. | |ア´: : : : / } ′ /: : : : :|`マニ`ー- 、
. f| ∠-┐ : : / ヽ _/ 厶-┐: :l ` <ニニ\
. || j斗': : :/ '´〃 /:| |: : ; `マニニ\
. ||/ : |: : / /′ ;: : :| | :/ }`マア´
. /: : : : | :/ / /: : i ⅰ : l レ′ ;_,/
′: : : : i|/〃/, -┤ | : : ; } ハ
. i : : : : : {厂 7´: : : : :| ,ハ{ : : ∨ /: ',
. | : : : : { /: : : : : : :| { : : : : /、 DTM / ! i
独り言と共に、ハクはギターの調律を終えた
本日、店内では馴染みの面子を集め、生演奏のミニライブが開催される
その歌い手はハク―――セイレーンの亜人である彼女だ
. |ゝ「ノ|| | ', | / | | | / ,. ' ,.∠ヽ
.\ |「 ̄|.|| | ', | / | | | / ,. ' _,r'-ヽf¨¨ ̄
. \|| ij..|.|| |__',_____.|____/_____.| | / ,. ' _,. |-―‐:|:i:::::::::::
..... ヾ―‐ヽ| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄! ! / ,. ' _,. ´ .|::::::::::::!:j,.-=ニ
. .| ̄ ̄| 「 ̄ ̄i|┌───‐┐ .| / ,. 'ri、_,.jゝ、 _ _,.ゝ-=ニ
. .| | |===== .| 「 ̄ ̄ ̄i | .|∠,.__'iri,.rff {' if j lィ'´---ヽ __,.. -=ニ
. .| | |__ | | .l | .| f f |r三=‐¨ | ハ、ノノ } } rニ-‐.i=f''ri´
ー、 | | |=、、i | .| | .l | .|__-=iir、iir'ヽ=ニ.ゝ i_ノ_ノ__| r'コ .|_|ー_
:::::∨!¨ゝ、 | |_゚,j.}!.| .| | .l | .| | | |! |!|!_j_,.「r‐‐i |==‐‐i |¨¨´ ̄
.::ー<_:::>::└ィ .| |三'-」 .| | .l | .|‐ry.v、ハ八_,.|.| --!.|i|.|-―l |――――
ハ:ゝ:::゙<、::i::{...| | |c== .l |____ |_,|..!]! {!]|] |__|.|__|.|]i.| .!.| r-r┐>-
:ノ':::::::::Vー,ノ,..| | __,.|」 ト\ `{_}-=┐」|r‐-iT| !== !.!ト|!==|.|ー-= /
.ヽ'::トシ:ィ-_,.ー.|__..|=-=ヾr‐、∨ ..| |\\ `´ ゝ'ュ=-|.| .,_ノ!|=L、 .!.!「r-=|!
::::}_;::i-=>ニ=-ヾ、ハ i|! ',.〉‐=‐-r1.| .| \ \ |.| fー||ニ=-|‐r|.l≦三|!
.''.| { r'' ∨i i! // ̄ ̄ ̄∨'、 \ \ ,|.|八:|.!::::::::| .|.!.! `¨¨
.| ∧∨ ∨! }!' ニニニニ三、' , \ \ ` < ィニニ≧ |> 、
. | .∧∨ V! .// ', .' ,. \ \  ̄ ̄ ̄ ̄ >
. | ∧∨ V / i', ' , \ \__________
. | /∧∨ }三ニ====ニ'--i ' , \
. | / /∧∨ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽヽ ' , \、
. ./ / .∧∨ // ∧∨ ' , `ー――――――――‐
. , ' ̄ ̄ ̄.∧∨// ∧∨ ' , | > > 、
...., ' /∧/ { ∧∨ ' , | | >、 > >
. '――――./― ∨三ニニニニニニニニニニ二_∨ ' , .| ト、 ` 、 `
/ } | | ∨ .i| |∨ ' , .| | ` 、
./ i || .| ∨ .|| | .∨ ' , | | ` 、
.. ./ .| || .| ∨ || | .∨ ' , | ト、 `
.... / / / | .∨ || | ∨ ' , | | \
この日ばかりは、ハクもマスターとしてではなく、一人の歌手として店に居る
そのため、代理のマスターとの予定あわせが、このライブを開く最低条件だ
マスター同士もお客も互いに仕事を持つため、なかなか日程が合わないが
三ヶ月に一回ほどの間隔で、この店は小さな演奏会場と変化する
..
464
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:03:28 ID:2a2bcd22
ギターの準備も終えたので、ハクは店内の準備をし始める
ある種の恒例行事となっているので、代理のマスターもこの店のことは分かっているのだが
任せきりというのは、彼女の性分に合わないからだ
グラスや皿が響かせる音が、無人の店内のBGMとなってしばらくの後
まだ開くはずの無い扉から、鐘の音が聞こえた
__
, " ゛ーヘ- 、_ 、
rニ;, / !ヾヽヽ、 )ヽ.
{r、} / / | \ヾー--- " j
ヾ.'、 / /j / ! \ヽ` ー-- "
ヽ`、j // ! /! j ヘ ハ
. ヽr=! ! i! i! | ,イ ハ }! |
{::::ヘ}|! | ,ハーt--r' | i!ート, i| !i
____ ;ヾ=ェi| i|/ィオテミ!ソ ! ,!xャァj! ハ. ! i !
. {::::::::::::::`ヽゞミj| |《{゚し:::) i. /fo::}イ j | | j !
ヽ::::::,;;;-----;| | ー '" j/ ゝ-' ハ イ.j/ノノ. 「あれ……すみません
. `く _;;ー| | "" , "/ i / j,/
>´::::::::::::::| |\. -= イ 'イ | まだ準備ちゅ――――」
. _,,ゝ、:::;;;;;;;r| |_ ` ーr<.´jノ | |
. //::::/7;;;;;;;},.! | \__ .{ `!'、 | |
. / /:::::::/'/ ヾ! | ¨ハ `ヽ{! {ー‐| |
{ /::::::/./ }! i! { ヽ、 i} `7、 | i|ヽ.
ヽー '¨`{ }! |\ jヾ、 7 ヽ〈\,| i| |
. \ ヘ ソヽハ! ` \ヽ. `ヽ }> 〉 \j |
\. ヽ }y' ヾニニ{ `r' \|
、 ) ハ // `ヽトー;' ヽ.
i`ー '" / < { i} ヘ }
. ヽ、____ ノ } ∧ .イ! } ノ
来訪者にそう言いかけて、ハクは言葉に詰まる
扉から顔を出してきたのは、白髪をたたえた年配の男だった
,ィ1 /| /、
イ /{i ′/ { / } ,ィ
/i| / ||{/ i| ∨ ハ/ i
, /|iV i|| || |! |! ' l
/ レ1| || || |! |! レ}
ト, 1|| i|| || i|! |! // |
,、! || ||| || || |! // /レ!
| ヾ !|L || || || jK/ / !
| ヾ ∨ \l|l l|l i|i/ ∨/ 1
lミ ∨ ヽi|_|/ ヽ/ |
∨ / _ ` 二 ´ _ ∨/ !
トミ{  ̄ ヽ / ̄ r' ,、彡j
|,ハ = tr=、 ,-=tr= l f !イ
, ハ } 、二 イ 、 ̄ , i | ,リ/
ヽ i ]::| 、  ̄ }j//
`ヽ /,ヽ’` ,ヽ イ彡、
〉ヽ {  ̄ ̄ } /! / ヽ
/ ヽjヽ  ̄ / レ 、
, ィ | ヽ ,/ | ト 、
< ′ ! ー | | >
_ < , |ヽ ヽ ノ i !
その顔はハクにとって、とても見慣れていて、懐かしい
―――もう顔を合わせることは無いと思っていた人の顔
.
465
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:03:55 ID:2a2bcd22
/i|l ||| || |l / /
/|{ i|l ||| || |l、/ /
/{l i|l ||| || / \彡/
|i|l i|l ||| || / ヽ
| {i /ヽ i|| / ∨彡
{ ∨  ̄ / ノ" _
∨/ ―-‐ _ -‐ ´ ̄ 〈 { ヽ
∨  ̄ / _, ∨ l ヽ 三
{ ̄ ̄ヽ ,,ィtr_ ´ ∨ r } | 「…元気だったか、ハク?」
ヽ-‐trニ7/ ー ‐ ´ ∨し' /
ヽ ̄ // _ 、 ∨ノ三
 ̄// _ ヽ \ヽ y \
し ´_ -‐ ’ ヽ /
ヽ ´ _ /
´ /
ヽ
\ /
< / ー ク!
< / /| /:.
< / /:.:! /:.:.:.:.
< / /:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.
/ /:.:.:.:.:| /:.:.:.:.:.:.:.:.
男は口の端を持ち上げただけの、小さい笑みを浮かべる
それはハクの記憶にある彼の姿と、全く変わらないものだった
彼女はその姿を嬉しく、少しだけ寂しく思う
_
, -― 二_  ̄`ヽ
,ィ´'´ ̄ `ヽ )
,イ´ } ノ
/ , -ー'´ー  ̄ ̄`ヽ、 r、
/ / ヽ. |ハ
,' , イ 、 \. ト'´
! / ', ヾト、.!|
ヽ , / i ', i ', V|j|
`ー' ,' l l ハ ト、 ', !|ノ
, | ! l ', !__ヽ_ l Y
l | l j-‐ヾ´ l \  ̄l | 「…ええ、見ての通り
! l イj_‐-ゝ 、 ',xz=≦=ュ-_ i l
| i !__zィ≦=ぅ、 ヽ', ', ´T:t:cゝヽ i| !. 元気にしていますよ、社長
l | ! ´-ゞ-゚'ソ !\_{ ´ゝ-'゚イ ! ハ !
! |i ! l j /イ‐リ.
', i ゝ', i ,' / ノ//∧ ……いえ、銀二さん」
rヘ l/ハ ハ 、_ _,。 ノ /イ/////ハ
!/ハ!//ハ ',ヽ、 , イ/ ////_//
Y_>-| 、 V/ > 、 ィ // , ハ ̄ _/
ヽ__l ハ ゝ'/ハ イィ /|/77//
V///リハ Vj´ / ハヾ、_{`ヽ,、
, ゚ ̄ ̄77ハ リ`ヽ イ´! l///ハ./i ̄ `ヽ`≧ュ、
// /l ! l |ァ-ュ、ハl| Y//ハ
l l/,イl| j l lj///`ヽ!| l///|
! ヽ j////j ハ ., ' r! !//////l{ / l///j
l ,' ,ィ'///// /ハ: : . . i ノハ V/////ハ', ヾ_ノ
i ,'/////ノ//ハヽ: : :l: . / /ヽ V//////ヽ jヽ
r'-='//////´////∧ \ : / ////ゝ!//////ハ ̄ヽ \
l__{/////////////ゝ,、Y_, イ/////////////l-、_ { 、ヽ
イ///!////////////ハ__ノ//////////////j///j ハ \
}///ハ////////_////l |/////////////ノ///| ',ヽ ヽ
j/////`ゝ///////≧、! ト//////////,イ////ハ ', 丶 ',
l/////__>=---‐''7! ヽ/77777777≧,-、///} ', ヽ }
|////////////////>-イ//////////// /`ヽ、! i ', j
!//////////////,ィ///////////////// / ヽュ } l ソ
懐かしさのままにそう呼んでしまい
ハクは年配の男―――平井銀二の名前を改めて呼ぶのだった
.
466
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:04:19 ID:2a2bcd22
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
銀二を店に招きいれたハクは
二人分の酒と氷を持ってきてカウンターに腰掛ける
ハクは銀二には電気ブランのストレートと、チェイサーのビールを
自分のグラスにはグレンリベットをロックで注いだ
ハ ∧
∧ /i∧ / ∧ }ヽ
/| /|| ||! ∧ / } ノ i
/イ{/ i|| || || i|イ| } ハ
イ}||| || || ||||| |||| レ/ }
ハ{i| i|| || ||! || || || // l
i }!ヘ i|| i|| ||| || || |||! // レ!
、|ヘ ヾ i|| ||| |||| ||| || ||| シ //!
ト| \ ∨\i||l |||| !|| |j||ノヽ彡" イ
トヾ ∨ \ l||| |||| |/ ∨ /レ 「…覚えてたのか?」
| ミ / \l |ilレ ∨/ |
∨ヽヽ  ̄ ー 二 ‐ ´ 冫_彡 ′
l r }ミ|―- 、 ー ― _ {ヨ レ′
{iニ!ヨ _ ヽ / ̄ |ヨぅl′
入ハ ! ゛、_tr= 、 ,=tr ̄ン l ! ∧
/ .:::ヽj 、  ̄ ,:::| l 、 ̄ ' ljノ ヽ
, < / . :::::::∧ 二ィ:::」 | 、  ̄ /:| | > ,
i :::::::::∧ / , 、 _冫 ヽ . : : :! | >
| ::::|::::::∧  ̄ ― ’イ : : : | i >
| :|::::::::::: 、 ー /i : : : : | i
| !: : :::::::::::\ _ / / : : : : : |
! |: : : : : : /| ∧ : : : : : | !
| ! : : : : /: | }: :\ : : : :! |
電気ブランを一口あおった銀二が問いかける
それに対しハクは笑いながら、こう答えた
_
y-一´-: : : : : : : : : : : `: .、
/ ̄ ̄':´: : : : : : : : : :\ェ、: : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾミt、.: : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ミ》、: : : : : ∨
. /: : o: : : l: : : : : : !: : : : : . . 。: ヾ心: : : : : :.',
,': : : : :゜: : |: : : : : : ト、. . .: : : : : 、: : : : : . Ⅶト、: : : : :.', 「まぁ、あの頃は飲めなかったですけど
l: o: : : : : :ハ: : : : : :.ヘ\: : : : :__:1: : : .Vf´二、: : :.l
!: : : : : : : :| ヘ: : : : : :.ィ ´ ̄: : : : :ヘ: !: : : . l/::::::ヾ',: : ! 珍しい名前でしたからね、銀二さんのお酒」
|: : l: : : : ,+-─- : : : : ', __\: : ___:l:|: : : : |{:::::::::::}:!: :!
l: : |: : : : :l l ヽ\: : : イ;=≠示寸ハ!: : : : !ヾ:::::::ノl: :!
l: : ト、: : : :|⊥二_\\: ´! V、_⊂リ l: : : . |\二ノ:./ _ .-┐
ヘ: :l ヽ: : :!ヾVuハ ` ` ゝ一' l: : : . lミ彡´:./ ,>. . :´: : : : : : !
ヽ{ 丶: :lハ `ー' , /!: : : .i、: : :/:/{/: : : : : : : : : : : /
\ \八l; ;ィ|: : : ハト、:/_/: : : : : : : : : : : : /
|`ゞ、 ー ´ /。 !: : /、ィ_´: :!:_:_:_:_:_:_:_:_: : :-─!
|: : : | `> -イ\ !: / ノノ\.{、.-.-.-.-.一: :´ ̄l
l: : : ! 丶 l://´: : : :ヽ\、: : : : : : : : : :l
∧__⊥=ミ、 _/: :} /: : : : : : /: :_\:丶、 _:_:_:_:__!
/ ̄ ̄´ア \//: : 「r´: : : : : : :./:/´ ` . `丶、_
/ 匕_´二} ヽ,ヘ: : :!,ヘ: : : : : : /: :i ヽ:、: : :`:ー<__
/ --- \r/7 /i: /\|}:/\: : : /: : :l V\: : : : :/
. ! ⊂_- _`ァー' r'/; レ: :|::|:/::/:\: l: : : ! ト\\/
l r---、_丶 ゝ-{_///: : : f´::ゞ': : : : :ヽ!: : .ハ l ヽ/
| / //: : : : }:::::::}: : : : : : : : : :.ハヽ !: : :\
. }/ /イ: : : : :l:::::/: : : : : : : : : : : :.`} {: : : : : \
467
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:04:46 ID:2a2bcd22
, -.、
/ i⌒
| { '、.--―-. . .
\ ゝ、 ヽ -―- 、 ...`丶、
,ィ´ > `ヽ ヽ、
― / // / , i ヽヽヘ /
/7 / / ,ィj / ノ ', j },
// / / / | / ∧ ! } j i ―
レ{ j / 斗‐´ | / 、ヘ、 .l リ 'レ,' /7
| j ,/ァ≠ミ',. / _`ヽーl リ ソ_〃 \
', /{ ,,イ=ミ; l/ fΞミヾレ' /カ/. 「試しに飲んでみましたけど
;ハ./.j j "⌒ヾ'リ 〃j,'
r:‐-{i ハ 、 /j/叨ソ;-‐‐┐. ちょっと私には合わなかったかなぁ」
{ : : |', {>、 、ーァ ,.'ィ7:ソ : : : : :ノ゙
ゞ=:ノヘ、{ト=ぅ 、__ ィチ:ヽj./:、`ー--ノ
(;ィ ⌒ヽj气. ', /ヽ、: 'レ´l、`ーく
,' i}气 \ [二].} !:ゞ、 : ノ
! j} 气,.イ\ヽ| ̄|}ヽ.| `´
', i. . . . .ゞ.人ノヽノ ,イ.}
/| /| /|
, '|/ レ' |/ レ1
/ |, 1
/ |
/,.. -‐'''"~ヽ. 7
. /ニニ ヽ / 「酒なんて好きなもんを飲めばいいんだ…
. < ,. -── / 7
\,, ===。= .|:r‐、 / 誰も言いやしねぇよ…文句なんて…」
/ ニ二´ |:|r 、i /
. / _-,ー- 、ヽ. |:!ト;シ /
` <.___, ヽ ||ー' /
L.._ /ヽ. /
/ ./;; ヽ ,,.. -─┐
/ ∠''-‐ '''"~~ |
ヽ._∠.. --─────┬┴-
-‐'''"~ |
__
,. -‐ ‐-|::!
, '",. -─=‐ ヽ |:jヽ
/´/ / / / ヽ ヽ || ',
/´7 / i /! i :.:`、:. ヾx|| !
/ イ ,' ! l / l lヽ _ :.:.:',:.:.ヽ. l Ⅶヽ.:| 「それは同感です」
/ / | l l |,/ ! ! ヽ、::!ー::l-: l. : :|Ⅳ}:
|,' l ! .:| ト| ´ ̄ ヽ !  ̄`` ヽ!:/ : : l-〃 _ .-┐
i l l .:l ヾ z==s \| z==x レ |:/:/{. : ´: : : : : : :!
ヽ| .:| | | l/_/: : : : : : : : /
ト、 :l ⊂⊃ ` ⊂⊃ |: :!:_:_:_: : : : : :/
ヽ! 人 r──┐ ノ! :. l_:_:_:_:_: : :-─!
| ! :.>、 ヽ _ ノ ィ j :i. l .-.-.一: :´ ̄ll
jハ :.:.| `ヽ、_,.、-:'´:: l .:i i`ヽ_ : : : : : : :l
:.:.:\ :.:.| / /ハ::::: ノ .:/リ:::ノ `''ー::、 _!
二人は笑いながらグラスを傾ける
10年という長い月日は、お互いの間に溝を作るには十分だと思われたが
それは杞憂だったようだ
人と人との間に紡がれた絆は、そう簡単には消えないということだろう
.
468
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:05:12 ID:2a2bcd22
,ィ /| /.| ,ィ
/ レ レ |/ .| /|
/〃 〃 〃 〃 " レl
/〃 〃 〃 〃 彡 .|
l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
|‐- 、 ,. -- 〉 =.|
|.==。〉 =。=.lr‐, = | 「…と、タバコいいか?」
|二/ 二´ ||ヨ| = |
lr/__ 、 `‐、 ||ソ = |
l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
__.... -‐ '' "lヽ.゛ / ヽ,l | " '' ‐-
‐ '' " | `i‐´ヽ. /| .|
rェュ‐,,-,,-‐' 、| / | |
と!ニ!77二二` \ | .| .|
ゝ'=/7-''-- 、 \ | |
`// ̄ ̄ヽ、 / >へ .|
` ゙" | | \/ / \ |
銀二の伺いに、ハクは頷いて答えた
ライターで火をつけ、ゆっくりと紫煙を肺に吸い込む
吐き出された煙から漂う香りは、ハクの心に自然と郷愁を呼び起こした
_... -―
. ,. ´
,./
. ,','
_;.i-- ―- .._
/ ヽ ` .、
. , ' , ゙. ヽ
. ,.' ,' i l i゙.
/, i ゙、 l ; .i
,'/ l ヽ | ___,l
〃 ! _,., -- .,_ヽ ///////,ヽ
,;゙ .! il /////////,'ヽ- 、,!//,'-―--'._|
{! ゙ :. V////,'. '-―‐{'/,! !'{ !
! ゙、 、∨/ _}/l l/}-- ._ |
丶 、ヽ ///∧'H'//////`,ヽ.!,.,.,.,._
ヾ、ヽ./'//////゙.∧'////////,゙'、///`ヽ、
`ヽ/////// .l'∧゙、、._'//// \///
〉、_,../,| .!/∧ヽヽ ̄,'ヘ、 ゙/
/__!//! .l'/∧ ヽ \///ヘ /\
,..‐''''..丁: : : : |//,! i//∧ ゙、.、 \,'// ヽ、
,' .::::::::!: : : : : !//,'! l//∧、 ヽ ヽ" ヽ ヾ、
. i ::::::::::i : : : : : :!//,'! .i'//∧ 、 丶. i ヽ. }
l :::::::::i : : : : : : ヽ//,'! l///∧ 、 \ ゙、.!
. l :::::::::l.: : : : : : : :.ヽ. "゙ ̄、 ̄ ̄ ヽ ヽ 、 `
. l ::::::::l: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ヽ \` 、
l ::::::::!: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ヽ 丶 、
| :::::::! : : : :-- ―― -- =: : : : \ \ ` ` 、
!-‐- ._::::!.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l\ ` ` 、 丶
. |/////,'`!: : :  ̄ ̄: : _: : ニ=-: : : : : :!=-\ \ 丶. 、
. !//////,'!: : : :  ̄: : : : : : : : : : : : : : : :!////;\ 丶、 ` ヽ
その郷愁が与えたのは、暖かいだけの記憶ではない
久しく感じていなかったそれは、胃の奥に鈍い感覚を与えてくる
悲痛と苦痛を混ぜ合わせた、冷たい針のような感触
頬の熱が、少しだけ冷める
.
469
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:05:36 ID:2a2bcd22
l\|\ト、,、
. ト、| lll ||| l\
. l`ミ、、 !!! ||| ||| \
|=_、 ゙ミシべ⊥l」」_ッヽllヽ
l` ヾミ/ ==== ヽli
|===/ ──- 、 , -─゙|
. !=;r‐、ゝ ===j= ,,,r ==j=} 「……メディアの奴からいろいろ聞いてる
. l={ r=ト| `二´ \二´/
l=l E」| , -‐ r__ \/. 繁盛してるんだってな」
/:l=`ー/\ / ー──‐7′
-‐''"| !=:/ \ = /
-‐''"! ∨ \. /\
│ |\ `r1 |`ー-
| |;:;:;:;\ /;:;| |`ー-
! |;:;:;:;:;:;:;:;ゝ k;:;:;|. |
. |. l;:;:;:;:;/;:;| l;:ヽ;! |
,. '´⌒ゝ'"  ̄  ̄` 、
/ , '⌒ヾ} ´ ̄ `ヽ. {ミ}
. 〃 / \ {ミ!、
. { / / }、 ヽ || '
. ′ /il∧ ‐十寸=‐ ハ|| !
{1 ‐大{'=、 ;x-刈、} !:jjヽ
. 从N 以=x , /,ォ示=ァ! |ヲノ ,′ . 「おかげさまで、ですかね
. 八 个゙Vrリ ∨ Vrソ|l レ' ∠-‐. :7
ヽ ゞ ¨´ , "" |l レ'_:::::::::::/ 来ていただいてるお客さんには
| }、 マ _フ リ ′.、ヽ/
| |i≧ァ- = ≦イ /iK:::::::Y. 本当に感謝していますよ」
Ⅳ、ル∠__ト -}__! /」 |:::\:|
γ/{〈| / 〉j/^ヽK ヽ:\
{/ l l !ノ_〃 Y }、::::、ヽ:.\
. ( {  ̄/ ノi== i ';:::::> ´ ̄`
L_〉 .{___ ,{ |:::::|∨
|:::}/ j | |:::::: |
|:/ヽ/ ‘,|::::::::|
|{[i[二]ニi]ニニ|:::::::::
/| /| /|
/ .レ' .レ レヘ
/ ll // ./ レヘ
/ || // ./ /
. /∧_/⌒ヽ/ /
レ'_ 二二彡_.\ .二二 /
|_ヽ /_ 〉=二./ 「ああ……そりゃ何よりだ」
ヤニ:ス /ニニ:フ | |^l /
ヽー/ ー─' | |_j/
∨;;;;;;;;) 、_ /V \
ヾ───' ヽ∧ニ/ l\
∧─ / Y l \
// ヽ / /| .l \
/ / ∧/ / l l \
/ / / | / | l \
.
470
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:06:05 ID:2a2bcd22
/'"´ ̄`、:ヽ
,!:/
,,.. ,-,‐,ァァ ァ;‐,‐,-, 、,/'゛
/: : : : : : : :、ェ: : : : : : : : `7‐-、
, ': : : : : : :.、tミッ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : :、《ミ/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
./: : : : : : :心ッ: : : : : : : : :/!:イ : : : :/! : : : ハ
爪: : : : :、イⅦf: : : : : : : :/ l: i: : : : /,!: : : : : ハ
|: : : : : ,'ッ::::::゙il!: : : : : / |: ハ: : : /|: : : : : ハ
!: : : : : !{:::::::::::}|: : : : /'  ̄l'イ : : : : !: : : : : イ
┌-. _ 爪: : : : l(,:::::::ッ!: !:/__ 二 l'ハ: : : /゙l: : : : : /. 「銀二さんの方も、頑張ってる子いますよね
! : : : : : :`: . .< lV: ,'-、:!、二/|イイ示〒、{ !'//_ l'/: : : :イ
゙i : : : : : : : : : : :\}゙i ヾ: ::`ミ_ミl |{ ヾ∠ lシ才/!: : : :リ. 最近テレビでよく見ますよ、 天海さん
゙i : : : : : : : : : : : :\_゙ `ミトJ: : : : : ト , , ヾ'/: : : : /
!─-: : :_:_:_:_:_:_:_:_:! :`_ィ,.ゞ|: : : : : !゙! 丶 , ,| : : /. 見てるこっちもなんだか明るくなります」
l ̄`: :一.-.-.-.-、}/(,/⌒!|: : : : ,| | 、 ノ: :/
l: : : : : : : : : :、/,r': ノ l: : : 个 、  ̄ ': :/
i. ''`..:::::::::::!::|゛_: :゙ir:''"``''‐lイ: : }' ` ー <. : : {
!、 :::::,r'::゙i/'"´ ̄ ``ヾ!ト: ィ⌒ヽ-―~ー-ぐ宀亠''- 、
゛ィ-. ':::`::::::イ ヾ;;| `ヽ
'-.,゛':::..:::::::! 、:::. V! ヽ
\,_:/! 、::.. ゙i ., Y
/ ハ ` ::.. ヽ ...:::::;',_ l
Nミ || ||| ||| _,、彡 彡 }
N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
|ミ/ ー--‐ ヽ彡 彡7
|/‐- 、 ー‐ , -ー‐ 〉彡 ノ
`ー、 |-==。=、 _=。==- |r、彡7 「春香か…
-、 ヽ | `ニニ',| ~`ニニ ||ヨ=ノ
'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、 i!ノ=/ あいつは歌はそこそこだけど、テレビ映えするみたいだ…
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
__`寸・托7, / イ / ,|' |─. ブレイクとしちゃ…ちと遅めだったけどな…」
〈 / / / |/ /;| 'i,
| ' / / /;;;;| |
. | / /;;;;;;;| 'i,
∧ /i /;;;;;;;;;;;| |
∧;;`,- _ /;;;;| /;;;;;;;;;;;;;;| 'i,
この会話が示す通り、
彼―――平井銀二は芸能プロダクションの社長だ
.
471
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:06:30 ID:2a2bcd22
平井銀二が社長を務めている「プラチナ・プロモーション」は
俳優・タレント部門と音楽アーティスト・アイドル部門を主力とした芸能プロダクションだ
___ /
/|| :| /∠
|| || :|_/∠/
/ ̄ ̄ || || :| ∠/─
______/ ." ̄ /|| || :| 「 |==
/|´| | ,,-" ̄ | : || || :| 「 |;;;;;;;;;;;
/ |: | 「 「 「 「 「 | | : || || :| 「 | /
| /|: | 「 「 「 「 「 | ,,-" ̄ | : || || :| 「 |/∠
|//|: | _____/丶,,-" ̄| : || || :|_/∠/
|/ |: | □ll□ll ∠/\___ | : || || :| ∠/─
| /|: |  ̄ ̄ ̄ ̄|「| || | :|| || :| 「 | ==
|//|: | 「 「 「 「 「 l「 /||「.| :|| || :| 「 |;;;;;;;;;;;;
|/ |: | 「 「 「 「 「 /∠||「.| :|| || :| 「 | /
| /|: |..___/∠/|| | :|| || :| 「 |/∠
. /| ̄|\|//|: | □ll□ll ∠/ ||「.| :|| || :|_/∠/
. __//| ̄|\|/ |: |  ̄ ̄ ̄ ̄|「| ||「.| :|| || :| ∠/─
/|__//| ̄|\| /|: | 「 「 「 「 「 l「 /|| | :|| || :| 「 | ==
|/|__//| ̄|\|//|: | 「 「 「 「 「 /∠||「.| :|| || :| 「 |;;;;;;;;;;;;
|/|__//| ̄|\|/ |: |..___/∠/||「.| :|| || :| 「 |;;;;;;;;;;;;
|/|__//| ̄|\| /|: | □ll□ll ∠/ || | :|| || :|.../| ̄ ̄
|/|__//| ̄|\|//|: |  ̄ ̄ ̄ ̄|「| ||「.| :|| || / |
|/|__//| ̄|\|/ |: | 「 「 「 「 「 l「| ||「 /l ̄ ̄|. /⌒ヾ⌒
|/|__//| ̄|\| /|: | _. 「 「 「 [ /| ̄ ̄| | ...|,, "⌒ヾ ....);;;;;
|/|__//| ̄|\|//|: ||_\___/ | | | /⌒ヽ "⌒ヾ ;;;;;;;
|/|__//| ̄|\|/ |: | \\=\ | | ノ ...:::;;;;;)....:::;;;;"⌒ヾ
|/|__//| ̄|\| /|: | \\=\| _ノ⌒.............:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
有数の大手事務所であり、主要タレント達の知名度も高い
また、所属タレントの中に亜人を積極的に採用しているもの、特徴の一つだ
.
472
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:06:59 ID:2a2bcd22
, -――――--、
/ / ̄ ̄ ̄ ̄
/ /
l l
> ヽ'  ̄ ̄ ` 、
, ´ `ミ ヽ ロ
/ \ | |
/ / / / i ヽ ヽ | |
/ / / ./ | \ .| |
l | ィ | ∧ ヽ //
| _|,斗|‐-.| /_', | ヽ ト .//|
| | | | | | / | ト、 | |ヽ//. |
| N-‐V㍉ / __| |、 ', | | シ |.
___l .i Ⅳ、.乂リ ∨ ´ 小寸、ヽ | |ノ.| ./
「それと、鈴仙ちゃんでしたっけ?. \ . | ト . |l::::::::::: ゞリ ゝ∨ .i |=ユ/.
\ ヾヽ .|ハ i :::::::::::::::::::::::/ | 仁ソ
あの獣人の子 ,-―‐-≧ |ヾ ム ./ ,イ メ´――
r‐'ソ ∨/ / \ ヽァ ,イ / /---――
すごく可愛くていいですよね~」. |r'´ |/ / ,ィ=≧--t‐‐ ' / ム―――--
f二フ ./つ'≦少'´: ,___| / /: :|`ー、
r―― /´〃_/: : / .| ,l /: : : :',ー-、`ー、
,-‐‐マ¨ .//<´: : : : :人 l l: : : : : :〉、 \
V ´ /´/ ヽ: : / ヽ | |: : : : :,': : : ≧、
/´ 、 / ./ ,イ: :/ /_| |: : : : |: : :/ ̄
l .Ⅵ.<: : : : / | | ̄ ̄: :/
________________________
|. ,.-‐-、 / /:\ |
|.. / `ヽ、 . . . .-‐==‐-. . ._ / /::::/\..... |
|... / /__ ◯´: : : : : : : : : : : : : : : ◯/;:イ _,.斗 |.
|.... / /::::;:二=7: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ,.斗'゙´ }. |.
|.. / /二 ,ァ'゙´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: :', {..... |.
|/ .{ /: : : : : : : : : :,' : : : : : : : : : : : : : : : i : ', .!. |.
| ', ,': : : : : : : :,' : :i : : : : : :', : : : : : ',: : : : : : ', .|. |.
| ',.i: : : : : : : : {:.{.:.| : : : : : : }:ト、 : : : } : : : : : :.', :|.... |
| '; : :: : : : : :圦{斗:i: : : : : ハ厂ヾ: : i: : :|: : : : :', :| |.
|. ',: :i : : : : :i |:.|:、 : : ,' ,ァ==ミ:|:.}: !: : : : : ', \.゙|
| j: :l : : : : :l ⌒ヾ、\:{ {::rh::} 狄:j: : : : : .:.',.. |.
| ∧:.|:. : : :从 、__, 込Zリ厶イ: /: :./: : :′. |.
|. / Ν、: : :乂 ^¨¨^ , j:./:/: :./.: : : : :. |
|.... / i: : `: ー-≧=- 、 , イ:/ : : :∧: : : : : |
|...... / ',: : : : : : :!: :个o。._ _,.ィ: : / : : :/: : ヽ: : : : :..゙|
| . / ',:. : : : .:.l: : :|:. : .:.|`¨¨´__:|__/ : : :/: : : : :.\: : : :|
|..´ ',: :i : : :|:. :,': :.厂 >< ./ : : :/⊥:.;,_: : : :.\:..|
| |
|. うさみみアイドル : 鈴仙・優曇華院・イナバ .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l\|\ト、,、
. ト、| lll ||| l\
. l`ミ、、 !!! ||| ||| \
|=_、 ゙ミシべ⊥l」」_ッヽllヽ
l` ヾミ/ ==== ヽli
|===/ ──- 、 , -─゙|. 「ああ…見た目のおかげか分からんが
. !=;r‐、ゝ ===j= ,,,r ==j=}
. l={ r=ト| `二´ \二´/ 見てると癒されるって声が多いな…
l=l E」| , -‐ r__ \/
/:l=`ー/\ / ー──‐7′ CMなんかに結構呼ばれてるらしい…」
-‐''"| !=:/ \ = /
-‐''"! ∨ \. /\
│ |\ `r1 |`ー-
| |;:;:;:;\ /;:;| |`ー-
! |;:;:;:;:;:;:;:;ゝ k;:;:;|. |
. |. l;:;:;:;:;/;:;| l;:ヽ;! |
.
473
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:07:26 ID:2a2bcd22
_
y-一´-: : : : : : : : : : : `: .、
/ ̄ ̄':´: : : : : : : : : :\ェ、: : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾミt、.: : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ミ》、: : : : : ∨
. /: : o: : : l: : : : : : !: : : : : . . 。: ヾ心: : : : : :.',
,': : : : :゜: : |: : : : : : ト、. . .: : : : : 、: : : : : . Ⅶト、: : : : :.',
l: o: : : : : :ハ: : : : : :.ヘ\: : : : :__:1: : : .Vf´二、: : :.l
!: : : : : : : :| ヘ: : : : : :.ィ ´ ̄: : : : :ヘ: !: : : . l/::::::ヾ',: : ! 「…変わりましたね、色々と」
|: : l: : : : ,+-─- : : : : ', __\: : ___:l:|: : : : |{:::::::::::}:!: :!
l: : |: : : : :l l ヽ\: : : イ;=≠示寸ハ!: : : : !ヾ:::::::ノl: :!
l: : ト、: : : :|⊥二_\\: ´! V、_⊂リ l: : : . |\二ノ:./ _ .-┐
ヘ: :l ヽ: : :!ヾVuハ ` ` ゝ一' l: : : . lミ彡´:./ ,>. . :´: : : : : : !
ヽ{ 丶: :lハ `ー' , /!: : : .i、: : :/:/{/: : : : : : : : : : : /
\ \八l; ;ィ|: : : ハト、:/_/: : : : : : : : : : : : /
|`ゞ、 ー ´ /。 !: : /、ィ_´: :!:_:_:_:_:_:_:_:_: : :-─!
|: : : | `> -イ\ !: / ノノ\.{、.-.-.-.-.一: :´ ̄l
l: : : ! 丶 l://´: : : :ヽ\、: : : : : : : : : :l
∧__⊥=ミ、 _/: :} /: : : : : : /: :_\:丶、 _:_:_:_:__!
/ ̄ ̄´ア \//: : 「r´: : : : : : :./:/´ ` . `丶、_
/ 匕_´二} ヽ,ヘ: : :!,ヘ: : : : : : /: :i ヽ:、: : :`:ー<__
/ --- \r/7 /i: /\|}:/\: : : /: : :l V\: : : : :/
. ! ⊂_- _`ァー' r'/; レ: :|::|:/::/:\: l: : : ! ト\\/
l r---、_丶 ゝ-{_///: : : f´::ゞ': : : : :ヽ!: : .ハ l ヽ/
| / //: : : : }:::::::}: : : : : : : : : :.ハヽ !: : :\
. }/ /イ: : : : :l:::::/: : : : : : : : : : : :.`} {: : : : : \
,ィ /| /.| ,ィ
/ レ レ |/ .| /|
/〃 〃 〃 〃 " レl
/〃 〃 〃 〃 彡 .|
l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
|‐- 、 ,. -- 〉 =.|
|.==。〉 =。=.lr‐, = |. 「……ああ、変わった
|二/ 二´ ||ヨ| = |
lr/__ 、 `‐、 ||ソ = | 時代ってやつが…変わったんだ」
l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
__.... -‐ '' "lヽ.゛ / ヽ,l | " '' ‐-
‐ '' " | `i‐´ヽ. /| .|
rェュ‐,,-,,-‐' 、| / | |
ゝ ( と!ニ!77二二` \ | .| .|
ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、 \ | |
. ( ) `// ̄ ̄ヽ、 / >へ .|
. ヽ` ゙" | | \/ / \ |
そういって、銀二は紫煙を深く吸い込む
煙を吐き出しながら、銀二は次の言葉を告げるかどうか、迷っていた
そのために此処に来たはずなのだが、ハクの姿を見て戸惑っていたのだ
だが、言わなければ始まらない
迷いを切り払うように、銀二は短くなった煙草を灰皿に押し付けて、こう告げた
/i|l ||| || |l / /
/|{ i|l ||| || |l、/ /
/{l i|l ||| || / \彡/
|i|l i|l ||| || / ヽ
| {i /ヽ i|| / ∨彡
{ ∨  ̄ / ノ" _
∨/ ―-‐ _ -‐ ´ ̄ 〈 { ヽ
∨  ̄ / _, ∨ l ヽ 三
{ ̄ ̄ヽ ,,ィtr_ ´ ∨ r } |
ヽ-‐trニ7/ ー ‐ ´ ∨し' / 「…お前の時とは…もう違うのさ」
ヽ ̄ // _ 、 ∨ノ三
 ̄// _ ヽ \ヽ y \
し ´_ -‐ ’ ヽ /
ヽ ´ _ /
´ /
ヽ
\ /
< / ー ク!
< / /| /:.
< / /:.:! /:.:.:.:.
< / /:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.
/ /:.:.:.:.:| /:.:.:.:.:.:.:.:.
.
474
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:07:52 ID:2a2bcd22
銀二の言葉に、ハクの表情が沈む
彼女は口中に広がった苦いものを飲みこむように、ウイスキーを含んだ
// _ - ━‐ .
{ . ' _ -くニニム \
ゝX `マニニム ,_、 ヽ
/ ` マニム マム 、
, マニム i|i :.
/ Ⅶiム i|i
.′ / i、 Ⅶiム !i| i
! 'i ! :: ヽ 、 マ´≦:|i}ニヽ | 「そう…ですね……」
| :/ { i ::. 、 ヽ マ'::::}i|:.マム }
i { : :. ::. \ _ 、:::::::::}ニ| -‐== 、
:! 、 :::.、 :.`¨¨三_ }≧¨´ニi .:::.、ニニニ}_
ヽ ::::>、\ ´辷i フヽ _ 、:::::::::ニ! ,イ、::::::..マニニ}
_ . . . 、ノ } ` Tニニフ /:Ⅶニヽ:::::::::::::7
/、-‐. . . : . ヽ .. .. | }、 〈¨´}ニi:::.Ⅶニニニ≧‐
__ __ / ' ` :. . . . . . .: __ : . : : .′ / { ` Ⅶム:::マニ=<ヽ
_/_ _ _>_.′ : : . . し : : . . : : : } 、 , , /‐ ¨¨ヽ Ⅶム::::¨マニニヽ\
(__ _ { 7 ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . . 、‐>- ¨ _〉 ′ } .マニム:::::.マニニノ
( _ 」ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' ノ) i >,' / .′ -‐━‐ 、ニム:::::.マ ∧
( } , .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ( 〉ノ,.: / /.' ィ , ´ ヽニム:/ i
`¨¨ヽ ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: イ i.::::/i i i /イ / }¨ } }
いまでこそ亜人は人々に「そこにあるもの」として受け入れられている
だがそれは現在の話であり、そうでなかった時がもちろん存在していた
「亜人だから」という理由だけでの排斥、嫌悪、拒絶
時代の過渡期―――彼女もそこに居たのだ
,ィ1 /| /、
イ /{i ′/ { / } ,ィ
/i| / ||{/ i| ∨ ハ/ i
, /|iV i|| || |! |! ' l
/ レ1| || || |! |! レ}
ト, 1|| i|| || i|! |! // |
,、! || ||| || || |! // /レ!
| ヾ !|L || || || jK/ / !
| ヾ ∨ \l|l l|l i|i/ ∨/ 1.
lミ ∨ ヽi|_|/ ヽ/ |
∨ / _ ` 二 ´ _ ∨/ ! 「すまんな…蒸し返すような真似をして…
トミ{  ̄ ヽ / ̄ r' ,、彡j
|,ハ = tr=、 ,-=tr= l f !イ. だが……今だからこそ…言えることもある…」
, ハ } 、二 イ 、 ̄ , i | ,リ/
ヽ i ]::| 、  ̄ }j//
`ヽ /,ヽ’` ,ヽ イ彡、
〉ヽ {  ̄ ̄ } /! / ヽ
/ ヽjヽ  ̄ / レ 、
, ィ | ヽ ,/ | ト 、
< ′ ! ー | | >
_ < , |ヽ ヽ ノ i !
475
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:08:16 ID:2a2bcd22
./| ./|
/| ./ | ./ |
/ .l /l | // | /|
/.| l/,l l |/.// | / |
/| | | ,l l l /// ,!' /| /!
/ .| | | l l l ./// .//|/ |
./! | | | ,l l l /// ./// .|/
/||| | | | ,l l l /,.-‐、 /// /
l ∥/`i、.| l l l ,.‐'´ ::`i、"/ ,. /_,.
l / `i、. l l l,.‐'´ :::i'、 ,. ‐'´,. ´/,
lミ/ _ `-‐'´ _,, ::::i、,. ‐'´,. ‐'´,. ‐'/
.l / ``‐-‐'"´_, ::::i、‐'´,. ‐'´ ./
l/‐- 、 `` ‐-‐'"´ _,. -‐'"´ ̄ :::::::::〉‐'´ /
. | `ヽ、 / ::::/ ,. -‐'"´/
|.=====、 __ ========::::|"'i⌒ヽ‐'二 /
. | ` ‐--‐゚/,::: '''' ` ‐---゚‐ ' ´ ::|ミ|⌒i |´ ./. 「もう一度……歌を……
| 、.__ /,:::::::: 、 _ノ :::| |⌒l | /
. | ::/,:::::::::::::  ̄ ̄ ̄ ::::|,|6ノノニ'/ 本気でやってみねぇか……?」
. |././,:::::::::::__:::) \__ :::::::||、_ノ─/
. l.(_:: , \::::::::/l ./\
. l.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :::ヽ/:: l、三l \
l、 ___ ::::::/: l、 l' l.‐-
. _,/l、  ̄ ̄ :::::/:: .l l' l、
_,. -' / !. ::::/::: l l、
/ ヽ、 :::/::: ./|. l、
. / ヽ、 ::/::: ./::::::| l
/ ,l::ヽ/::: /::::::::::::|. l
/ l::l::::: /::::::::::::::::::| l
. / ,l:::::l. /::::::::::::::::::::::::|. l
/ l::::::::l. /::::::::::::::::::::::::::::::| l
.
476
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:08:41 ID:2a2bcd22
(( x≦三 ̄ ミメ、
`≧x、_( 〃´⌒`ヽ (⌒ヽ.
x≦フ ,.´⌒`ヾ ⌒ヾ∨ `ヾ_》、 ヘ
/ / 〃 マ ミメ、}i \ \:.、 ハ
〃 // ‘, ∨ ! 、 \ ヾ:x ハ
// ! { ' ‘, \ ∨. |ミi ,
'. Ⅵ 卜、 ヾ. ∨|ミ| i !
,イ ! Ⅳ jハ| \ i}\ lミト、、j,' 「……歌、ですか………」
| | i |\ _, ー十廾==‐\. li lミト:::》/____
| | lΓ´\. ∧リ≧=云¬Ⅶ ハlミ| }::}:::::::::::::::/
ハ k云=ヾ ヘ〃辷少rイ :}} i lⅣノ ⌒ヽ::/
_'. \ 辷少'" !\ ヘ. ∧Ⅵ F ミメ、 /
\::ヽ{ ヽ〉 ノ ヽ} ノイ〉 /\::::::::::ヽ/
〉二 ゞ≧=- ヾ 从 ハヾヽ\::/ー‐‐..:::7
ー:::::::::::/込 ー==‐ァ /ムイ ', :∨\::::::::::::::::::/
У⌒> . i| 介: . `こ´ / i! ハ: :∨ヽ\xz≦  ̄`ヽ
>! l i.:.:.>、 イ / /|!j i: : :.'.<´ ‘,
/: | i l.:.:.:.:/\ ,′ /: :l.! |: : : l .
/: : : :! j! !.:.:./ ) /:/li! ト、: : l i
∠: イ ̄フ!i |.:./`ー- -=イ.: : : |! |: :\| |
,ィ /| /.| ,ィ
/ レ レ |/ .| /|
/〃 〃 〃 〃 " レl
/〃 〃 〃 〃 彡 .|
l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
|‐- 、 ,. -- 〉 =.|
|.==。〉 =。=.lr‐, = | 「ああ……
|二/ 二´ ||ヨ| = |
lr/__ 、 `‐、 ||ソ = | ウチへ戻ってきても構わない…
l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
__.... -‐ '' "lヽ.゛ / ヽ,l | " '' ‐- 他の事務所へ行くのも…自由だ…
‐ '' " | `i‐´ヽ. /| .|
rェュ‐,,-,,-‐' 、| / | | その下地は…すでに出来ている……」
ゝ ( と!ニ!77二二` \ | .| .|
ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、 \ | |
. ( ) `// ̄ ̄ヽ、 / >へ .|
. ヽ` ゙" | | \/ / \ |
それは後悔だったのだろう
自らが守るべきものを守れなかった男の、後悔
一度彼は平伏した
だからこそ力を蓄えた、そして待った
手放したもののために、もう一度
その一念が、平井銀二をここまでにしたのだ
.
477
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:09:06 ID:2a2bcd22
/ ; ―…` 、〉-
′l ´ \ 、
| / ___ ヽ \
乂レ′ ̄  ̄` ≪≧o。. ‘, ヽ
/⌒ ー \ニニ≫。. ゚。
/ :. \三>…}ト、
. , / ヽ ヾ'//ムV\
/ ′ \ VY/ハV//ヽ i
:. │\ -- V///U//iニ | 「罪滅ぼし……ですか?」
i ; ‘, 斗匕 ` __, ≧=――一/,ノニi
| i ‘, 汽泛厂 /′ ..,_ \Vニニニ
| | ヽ 込ツ / ‘,~¨ \//jニ/ ,
! 汽刈、 し′ ‘, ⌒j/ィ /
. :. Y \\ ヽ ‘, V⌒ /
ヽ 丿 ` \ ‘, V、 '
. ‘, \ \ ⌒ i V\ ノ
ヽ \ ∧ j ヽ
\ ヽ ハ ー= ア /:! 、 :. ‘,
∧゚´ | | ヽ i ‘,
/ ´ l l \ト
, \___ ⌒ヽ ′ ; ! ‘, \
/ / ム /i i | \
/ /\ /´ ノ , | | | ‘, \
ハクの顔は寂寥をたたえて、銀二を見る
彼女の中にも、負い目はあった
平井銀二から離れたことは、はたして正しかったのか
逃げたことが本当に最善の選択だったのか
彼が自分が去った後も、その場に居続けたことが
ハクの心に刺さっていた、小さな刺だったのだ
/{/{/{/{/{//i
/ ////////i
/ ////////i/!
//ll|i////-=ニニ三三三{
//i川/´ ̄`㍉-=ニ三三三/
i/ ニニ __ ∨-=ニニ三/
〈- 、 __ -。ァ {-=ニニ三/
‘:::::〉 ニ二.´ iリ }`ヽ/
∨ ) ノヾニ/
〈_/ __,ヽ iニニ/ 「それが無いと言えば…嘘になる…
',-‐ /{ニ/
/} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}. だが…言ったろ……?
_\/i /ニ二二二二ニト、
/ニニニニ}/ニ二二二二二二>-、
\二ニニ/二二二二二二二二二} 人間とか…亜人とかじゃねぇ…
ヽニ/二二二二二二二二二ニi_
∨二二二二二二二二二二ニi_ お前は…本物なんだ……!」
/二二二二二二二二二二二ニi
/二二二二二二二二二二二ニニ‘.
/二二二二二二二二二二二二ニニ‘.
/二二二二二二二二二二二二二ニニ!
/二二二二二二二二二二二二二二ニi
i二二二二二二二二二二二二二二ニニ!
i二二二二二二二二二二二二二二ニニ!
〈二二二二二二二二二二二二二二ニニ|
478
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:09:29 ID:2a2bcd22
、i \l \ \\ i \i ∨
i \ \ \ \\ l ∨l
\〈\ \ \ \\\ \ | |
∨\\ \ 、_ \ __、ト、 l/i
∨ミ\\ ∨/〉〉√ 、 ∨/
. )彡'⌒゙゙´ ̄」 /´ 、、i |l 、 /′
v::Y/ l / / ノ }f刈`/
/ ∨∧ |/ l ┌‐ `` ┌'
/∧ ∨∧ / ∧ {\`ー' |
/ / } ∨∧ //∧ 、_l、_rヘ」
|__∨/\ /〕iト、_/
/ ∨//\_」∧ 「本物の輝きを持ってる奴ら……
\ ∨///!∨∧
l | \ ∨//|/∨/l そいつらへの舞台を…整えること…
__j i } ∨/|//∨|
/ l| ∨i////{ それが…俺の仕事だ…!」
__/ i| ∨////!
l| ∨///|
i| ∨//,|
\, ∨/∧
\ ∨/∧
、 ////|
\、 }////i |
\\ /////,i |
\\ //////| |
\、 {//////| |
\\、 |//////| |
\\\、 |//////|∧
/ // // //li\\\、 \ ,
l∨〃〃/ /〃il ヽ\i ∧\\ iV/
__i i| ll li lli i i| lWil〃⌒ヾ∧ \〉川{
`ヽ イi ii ii l/⌒ヾ iソ `㍉///ハ
∨i |i il/ / ∨}_i /l
Ⅵ i ii′ __ - / ,.ィ, iリハiリ 「お前の…舞台なんだ……
iミミミ㌦ -‐__ 〃/ィ砂' ``W} i/{
∨ミミW,--==-、 /-´‐ ノ'∨iハ
\ミミ〈 ==彡ク\{ __, |i∧l. 受け取ってくれねぇか……?」
∨{`ミi -‐'/ \ /  ̄ィ |i//|
\ii从 / `ー‐ / リ彡ヘ
`ミ\ { __,. / ',\
. )ミ介ト . / / ',/∧、
jィ∧ ` __/ / ∨∧\
/ //} \ / |//| ` ー--- __
// //イ i |//| /\
__ -=ニ / //|`ヽ / ̄ ///リ / ∧
/´ / /,ノ//| \ / /,//// / ∧
/ l / //∨//| ::,. /////// / ∧
i/ / ////∨/| .:/ /// ∨/// 〉 / ∧
| | /////∨i .:/ ///∨ ∨/ / / :.
| | //// i/| /////〉 i/ / / :.
.
479
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:09:56 ID:2a2bcd22
言葉の端々から伝わる、銀二の想いと決意を、ハクは理解する
理解したうえで、ハクはきっぱりとこう告げた
-― 、 r、
/´ ̄ ヽ } マ{
/ _ }/ー'´ ̄ ` マ
/ , ィ´ / う 、
イ ヽ \
イ/ ヽ\、 ヾ 、\
/ / ', ハ ヽ } ヽ. ハ ヾ 、
i/ ! ,イ l ー!┼-キ!‐ ! ', リ
l| i ! l |x ハ jzュキ-ァ lヽ
マ l | メ{ ', ! 仆!jリ 'リ jト. Y !
V ヾ!/ X!zテ j `´~、`/l ', } |
r-ュ、 ∧xチtjレ゚\ノ 、 ′! マ j、
マニム メ ゞ゚´、` , イ Y ヽ. 「気持ちは…嬉しいですけど…
マニム \、_, - .人 ム ト、 :.
ゝ ̄ ヽ ヾ ̄.._ イ ト、 ム マ \l
_〉ニア⌒ト、 \{  ̄ ! j マム ト ̄ :.. ……お断りします」
´アム / ! ヽ. \、_ j / マム ! `ぅ、
ィ´ イニ Y | \ ヽ ` lム| 。
ムニニ ム i /ヽヽ ハ _ / i ハ! Y
〈ニニ ニム l イl Y\} `ヾ{ !/ }
`ヾj /⌒、 i/ V L_リ >。_ ヽ j: ! ム
/ / ハ ! `≧ュ>、 V:,ィ イニヽ
/ / :. ハ `ヾ>:/:l._ , ィニニニ\
/ ィ7ヽ/人 )、_: ィ:{ 八ニニニニニ
j ′ ノ`! lマ ∨ニ>。 彡´| : : : 〈 マニニニニニ
|! ;' , 〔ニレ!ム ヾニニ≧=、 ´ /ヽl!: : : : l! マニニニニニ
li { ムニニ<`マヽ Yニニニニムー' ィ| : : : : ト. マニニニニニ
l |! {ニニニニ 、ヾ≧!ニニニニニrニニヽ: : : :|_ム マニニニニニ
l いニニニニ>ュ マニニニニニ、 ニニヽ: :jニム マニニニ
∧
. /! /.!!!i, ∧
/ | / !!! 'i / .i,
/レ!!! |/!! !!! V!! !!i,.∧
/ .!!! .!!! .!!! .!!! .!!! i,
/レ ヽ !!! !!! .!!! !!! .!!! //ヘ
. |、 .ヾヽ .!!! .!!! .!!! .!!! .!!! /〃 .i,
| ミヽ .ヾ,へ!! !!! .!!! .!!! !! ヘ〃 ノノ|
. | ゞミ / \!!! .!!! .!!/ 'i彡" |
. |ヽ / \!!!/ ! ノ|
| ゞミ/ ニ ‐-‐ ニ 'i彡'´| 「…………
!r‐、〈 """''''‐-、`"´ ,、-''''""" 〉 r‐i
| f"|ミ| ==o=- -=o== |ヨニi.| ……そうか……」
|.に| .|. ' ‐--‐' | | '‐--‐ ' .| |ノ !
,ゝ__|ミ|. ‐--‐ .| | ‐--‐ .|ヨ_ノ
/ |V、 , -‐'´ | | `'‐- , リ.| ヽ,
. / .|ミ|ヽ. / _ . ヽ!_レ _ ヽ ,イヨ 'i
--‐‐'''"| ヽ|. ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ / .|/ |"'''‐‐--
-‐‐'''''"|. |ヽ ヽ. ≡ / ./| |"''''‐‐-
|. |;';';ヽ. ヽ. / ./;';';'| |
|. |;';';';';'ヽ \_/ ./;';';';';';'| |
その返答は半ば予想していたものだった
だが改めて彼女の口から告げられた答えに、胸中を巡るのはやはり寂しさであった
.
480
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:10:23 ID:2a2bcd22
銀二はグラスを傾ける
グラスの中身はいつの間にか空だった
,ィ /| /.| ,ィ
/ レ レ |/ .| /|
/〃 〃 〃 〃 " レl
/〃 〃 〃 〃 彡 .|
l /^ヽ__.、-''´`ヽ 彡 |
|‐- 、 ,. -- 〉 =.|
|.==。〉 =。=.lr‐, = | 「…聞いておきたい…
|二/ 二´ ||ヨ| = |
lr/__ 、 `‐、 ||ソ = | 歌…嫌いになったわけじゃ…ねえんだろ?」
l ̄_ ̄ ̄ /ヽ= |\__
__.... -‐ '' "lヽ.゛ / ヽ,l | " '' ‐-
‐ '' " | `i‐´ヽ. /| .|
rェュ‐,,-,,-‐' 、| / | |
ゝ ( と!ニ!77二二` \ | .| .|
ヽ. )ゝ'=/7-''-- 、 \ | |
. ( ) `// ̄ ̄ヽ、 / >へ .|
. ヽ` ゙" | | \/ / \ |
,. -‐…‐-ミ
/ ´ ̄ ̄`` ヽ
( ( ____ _ jノ
-‐ `ー´ `丶、
, ´ /⌒ \
/ 〃 :. `ヽ 、 [=]
,_ -‐… 7{ニ二ニ }ヽニ==‐- ', ぃ [=] 、
〃-‐ / | j ', i H [_]
,イ _≠―.| ; | H |:| i
!/ /x=ミ、| ナ―- _| | H !:l |
| |i / 《ヒソ | ラ丐ミ | ; H , ,′!
「嫌いだったら ¦ !i i.:.:. ー'八 / ヒソ》:|i / j/:// ,’
; 八 ; ´ V `.:.:.:.:.| / /r7/ /
そんなもの持ってこないですよ」. 乂 ヽ{ | , ' /=し'} /=ニ二ニニァ
八 、 __ j/ ,==7 , ゙=ニニニニア
/ ,ヽ _! j-‐ '/ `ヽア
' / 、__ 、 -‐ / 厶-┐、 /
i ; /: : : : :ヽ / / : : : |こ\_/
| |ア´: : : : / } ′ /: : : : :|`マニ`ー- 、
f| ∠-┐ : : / ヽ _/ 厶-┐: :l ` <ニニ\
|| j斗': : :/ '´〃 /:| |: : ; `マニニ\
||/ : |: : / /′ ;: : :| | :/ }`マア´
/: : : : | :/ / /: : i ⅰ : l レ′ ;_,/
′: : : : i|/〃/, -┤ | : : ; } ハ
i : : : : : {厂 7´: : : : :| ,ハ{ : : ∨ /: ',
| : : : : { /: : : : : : :| { : : : : /、 DTM / ! i
カウンターの端に立てかけたギターを指し、ハクは笑った
.
481
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:10:46 ID:2a2bcd22
_... -―
. ,. ´
,./
. ,','
_;.i-- ―- .._
/ ヽ ` .、
. , ' , ゙. ヽ
. ,.' ,' i l i゙. 「ただ…そうですね
/, i ゙、 l ; .i
,'/ l ヽ | ___,l. きっと変わったんだと思います、私も
〃 ! _,., -- .,_ヽ ///////,ヽ
,;゙ .! il /////////,'ヽ- 、,!//,'-―--'._|
{! ゙ :. V////,'. '-―‐{'/,! !'{ ! 昔はただ歌が好きで…
! ゙、 、∨/ _}/l l/}-- ._ |
丶 、ヽ ///∧'H'//////`,ヽ.!,.,.,.,._ 歌っていれば幸せでしたけど…」
ヾ、ヽ./'//////゙.∧'////////,゙'、///`ヽ、
`ヽ/////// .l'∧゙、、._'//// \///
〉、_,../,| .!/∧ヽヽ ̄,'ヘ、 ゙/
/__!//! .l'/∧ ヽ \///ヘ /\
,..‐''''..丁: : : : |//,! i//∧ ゙、.、 \,'// ヽ、
,' .::::::::!: : : : : !//,'! l//∧、 ヽ ヽ" ヽ ヾ、
. i ::::::::::i : : : : : :!//,'! .i'//∧ 、 丶. i ヽ. }
l :::::::::i : : : : : : ヽ//,'! l///∧ 、 \ ゙、.!
. l :::::::::l.: : : : : : : :.ヽ. "゙ ̄、 ̄ ̄ ヽ ヽ 、 `
. l ::::::::l: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ヽ \` 、
l ::::::::!: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ヽ 丶 、
| :::::::! : : : :-- ―― -- =: : : : \ \ ` ` 、
!-‐- ._::::!.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l\ ` ` 、 丶
. |/////,'`!: : :  ̄ ̄: : _: : ニ=-: : : : : :!=-\ \ 丶. 、
. !//////,'!: : : :  ̄: : : : : : : : : : : : : : : :!////;\ 丶、 ` ヽ
, -  ̄ ̄ ‐- ,,,___ __
./ ,,,, ニニ====- . _ ̄ 二ニニ _フ
/ /. ´ ,,__ > . 「伝えたい…と思っています
./ /.´ .へ .\
/ ./i \ \ いま私は幸せです…って
.ゝ__, \ .、ヽ
/ , _ ヽ、 . ソ. ここにいる皆さんにも…自分にも」
/ ム、`‐、 ____ _ 二.ムー-= _ \
.{ .\ ムヽ、 \ ,≧ー---、__ ト、 ヽ i
l .、 `ト、 __,,,, ム `> xz==x、 ` .ム .\
i .ム 」/、 .ム .イb:::::::} 》、 ム>、 ムー--- ---- ,,,____
.マ .ムマ.ム __L,,, \ 辷:ソ マ、..ム.|`ー ,,__
.マ .i.l ヽム..,示 ̄ムー‐‐  ̄ ̄ .トリ、 .ム/ ,
___ ヽ、 リ 、 . 《 .b::::::;} ./ リ..ト、.リ _/ニニ≧‐- ,__
l´/ / _,,, ).」 iヽ ムヽ ..` ゞ´ , , .ノ 乂ーノ /.≦三ニマ `>、
, -- リノiノ-、= .ノ__ヽ_ヽ . . ム ___ , | .(  ̄.{_ノ三三三ニマ / ` ー
/ .,  ̄ ー-´´/ マムヽ、 \ ./ . ..i .ム三三三マ三三ニム _ <
. / _,,, -‐´ _ムム__>=-ミ≧ー - ´ ..├-.ム≦三ニニ=====-´
/ ,ー´ マ三ヽ|三ニ≧-ヽ} ム::、 :::::::`:y´ /
. / / 守三≧-=´ /_ノ ヽ .`ー、:::::::: \ .> ´
./ , -‐  ̄フ´: : /´ノ , ム :::::::::::: \ > ´
. . / / /:::::::::_ ム .ー-- 、 , - ‐ }-‐- ,_::::::::ム .,= =≦ム
. .< /::: __ /ヽ ム /::::::::::: ≧ュ、_ ≦ニニニニ三ム
.{ .< ./ _ /.ノ ::::::::::: ム { :::::::::::::: ム .{ヽト、
. i <´  ̄ /::::::::::::::::`>、 ヽ / ノ:::::::::::::::::::`>.」 \
.i´ ', .ノ::::::::::::::::::::::::::::::\ .y . / :::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ .\
... . ノ .>-./:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ム. ', /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム \ \
/ >´ .{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム i ./ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ム . ヽ \
これまで歩いてきた道に失敗はあったけれど、間違いはない
全てを含めての自分なのだと、ハクはそう伝えるのだった
482
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:11:12 ID:2a2bcd22
Nミ || ||| ||| _,、彡 彡 }
N、/ \|||,, - '" ヽ ,彡 彡ノ
|ミ/ ー--‐ ヽ彡 彡7
|/‐- 、 ー‐ , -ー‐ 〉彡 ノ
`ー、 |-==。=、 _=。==- |r、彡7 「まったく……いい顔しやがって…
-、 ヽ | `ニニ',| ~`ニニ ||ヨ=ノ
'i ) 'i,.r‐' ,斗ャ、 `ー、 i!ノ=/ もったいねぇが… ま、仕方ねぇや……」
__'、'_∧/_,x '`x'─' '/| /ト--
__`寸・托7, / イ / ,|' |─
〈 / / / |/ /;| 'i,
| ' / / /;;;;| |
. | / /;;;;;;;| 'i,
∧ /i /;;;;;;;;;;;| |
∧;;`,- _ /;;;;| /;;;;;;;;;;;;;;| 'i,
そう言いながら、銀二は煙草をもみ消すと、懐から財布を取り出した
財布から万札と名刺を一枚取り出して、ハクの目の前に置く
/{/{/{/{/{//i
/ ////////i
/ ////////i/!
//ll|i////-=ニニ三三三{
//i川/´ ̄`㍉-=ニ三三三/
i/ ニニ __ ∨-=ニニ三/
〈- 、 __ -。ァ {-=ニニ三/
‘:::::〉 ニ二.´ iリ }`ヽ/
∨ ) ノヾニ/
〈_/ __,ヽ iニニ/ 「ごちそうさん…
',-‐ /{ニ/
/} ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}. そいつは今の連絡先だ
_\/i /ニ二二二二ニト、
/ニニニニ}/ニ二二二二二二>-、. ま、何かあったらかけてくれ」
\二ニニ/二二二二二二二二二}
ヽニ/二二二二二二二二二ニi_
∨二二二二二二二二二二ニi_
/二二二二二二二二二二二ニi
/二二二二二二二二二二二ニニ‘.
/二二二二二二二二二二二二ニニ‘.
/二二二二二二二二二二二二二ニニ!
/二二二二二二二二二二二二二二ニi
i二二二二二二二二二二二二二二ニニ!
i二二二二二二二二二二二二二二ニニ!
〈二二二二二二二二二二二二二二ニニ|
483
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:11:38 ID:2a2bcd22
__
,. -‐ ‐-|::!
, '",. -─=‐ ヽ |:jヽ
/´/ / / / ヽ ヽ || ',
/´7 / i /! i :.:`、:. ヾx|| !. 「あ、ちょっと、銀二さん?」
/ イ ,' ! l / l l _ :.:.:',:.:.ヽ. l Ⅶヽ.:|
/ / | l l _| 斗!'´! !ヽ ~::T!ー::l-: l. : :|Ⅳ}:
|,' l ! .:| ト|,ィ==ミ ! ケ=ォ、ヽ! / : : l-〃 _ .-┐
i l l .:l ヾ {;;゙ー_ソ \| !.;;゙ン '~ レ |:/:/{. : ´: : : : : : !
ヽ| .:| | ´ ` u | l/_/: : : : : : : : /
ト、 :l l ` l |: :!:_:_:_: : : : : : /
ヽ! 人 -っ ノ! :. l_:_:_:_:_: : :-─!
| ! :.>、 ィ j :i. l .-.-.一: :´ ̄ll
jハ :.:.| `ヽ、_,.、-:'´:: l .:i i`ヽ_ : : : : : : :l
:.:.:\ :.:.| / /ハ::::: ノ .:/リ:::ノ `''ー::、 _!
立ち去ろうとする銀二を呼び止めた
ハクの声に、銀二は足を止めて振り返る
/| /| /|
, '|/ レ' |/ レ1
/ |, 1
/ |
/,.. -‐'''"~ヽ. 7
. /ニニ ヽ /
. < ,. -── / 7 「……どうした?」
\,, ===。= .|:r‐、 /
/ ニ二´ |:|r 、i /
. / _-,ー- 、ヽ. |:!ト;シ /
` <.___, ヽ ||ー' /
L.._ /ヽ. /
/ ./;; ヽ ,,.. -─┐
/ ∠''-‐ '''"~~ |
ヽ._∠.. --─────┬┴-
-‐'''"~ |
足を止めた銀二の背中に、ハクは柔らかな微笑みを浮かべて、こう言った
-― 、 r、
/´ ̄ ヽ } マ{
/ _ }/ー'´ ̄ ` マ
/ , ィ´ / う 、
イ ヽ \
イ/ ヽ\、 ヾ 、\
/ / ', ハ ヽ } ヽ. ハ ヾ 、
i/ ! ,イ l ー!┼-キ!‐ ! ', リ
l| i ! l |x ハ jzュキ-ァ lヽ
マ l | メ{ ', ! 仆!jリ 'リ jト. Y !
V ヾ!/ X!zテ j `´~、`/l ', } |. 「…今日、ここでライブやるんですよ
r-ュ、 ∧xチtjレ゚\ノ 、 ′! マ j、
マニム メ ゞ゚´、` , イ Y ヽ せっかくですからリハーサル、聞いていきませんか?」
マニム \、_, - .人 ム ト、 :.
ゝ ̄ ヽ ヾ ̄.._ イ ト、 ム マ \l
_〉ニア⌒ト、 \{  ̄ ! j マム ト ̄ :.
´アム / ! ヽ. \、_ j / マム ! `ぅ、
ィ´ イニ Y | \ ヽ ` lム| 。
ムニニ ム i /ヽヽ ハ _ / i ハ! Y
〈ニニ ニム l イl Y\} `ヾ{ !/ }
`ヾj /⌒、 i/ V L_リ >。_ ヽ j: ! ム
/ / ハ ! `≧ュ>、 V:,ィ イニヽ
/ / :. ハ `ヾ>:/:l._ , ィニニニ\
/ ィ7ヽ/人 )、_: ィ:{ 八ニニニニニ
j ′ ノ`! lマ ∨ニ>。 彡´| : : : 〈 マニニニニニ
|! ;' , 〔ニレ!ム ヾニニ≧=、 ´ /ヽl!: : : : l! マニニニニニ
li { ムニニ<`マヽ Yニニニニムー' ィ| : : : : ト. マニニニニニ
l |! {ニニニニ 、ヾ≧!ニニニニニrニニヽ: : : :|_ム マニニニニニ
l いニニニニ>ュ マニニニニニ、 ニニヽ: :jニム マニニニ
484
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:12:04 ID:2a2bcd22
こんなハクの表情を、銀二は覚えている
初めて会った時
路上で弾き語りをしていた彼女は、今よりずいぶんと気弱そうな顔をしていたのに
こんな言葉で、自分を呼び止めたのだった
l\|\ト、,、
. ト、| lll ||| l\
. l`ミ、、 !!! ||| ||| \
|=_、 ゙ミシべ⊥l」」_ッヽllヽ
l` ヾミ/ ==== ヽli
|===/ ──- 、 , -─゙|
. !=;r‐、ゝ ===j= ,,,r ==j=}
. l={ r=ト| `二´ \二´/
l=l E」| , -‐ r__ \/
/:l=`ー/\ / ー──‐7′
-‐''"| !=:/ \ = /
-‐''"! ∨ \. /\
│ |\ `r1 |`ー-
| |;:;:;:;\ /;:;| |`ー-
! |;:;:;:;:;:;:;:;ゝ k;:;:;|. |
. |. l;:;:;:;:;/;:;| l;:ヽ;! |
不意に可笑しくなってしまい、銀二は笑う
そしてあの時と同じように、リクエストをするのだった
,ィ1 /| /、
イ /{i ′/ { / } ,ィ
/i| / ||{/ i| ∨ ハ/ i
, /|iV i|| || |! |! ' l
/ レ1| || || |! |! レ}
ト, 1|| i|| || i|! |! // |
,、! || ||| || || |! // /レ!
| ヾ !|L || || || jK/ / !
| ヾ ∨ \l|l l|l i|i/ ∨/ 1
lミ ∨ ヽi|_|/ ヽ/ | 「じゃあ…一曲、頼むぜ…」
∨ / _ ` 二 ´ _ ∨/ !
トミ{  ̄ ヽ / ̄ r' ,、彡j
|,ハ = tr=、 ,-=tr= l f !イ
, ハ } 、二 イ 、 ̄ , i | ,リ/
ヽ i ]::| 、  ̄ }j//
`ヽ /,ヽ’` ,ヽ イ彡、
〉ヽ {  ̄ ̄ } /! / ヽ
/ ヽjヽ  ̄ / レ 、
, ィ | ヽ ,/ | ト 、
< ′ ! ー | | >
_ < , |ヽ ヽ ノ i !
.
485
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:12:30 ID:2a2bcd22
〉: : :/. / / _ `ヽ. / :/ } / /ヽ. ヽ.
/ : : : / /≠≡ミz、厶イ / / /‐-、} l }!:
〈: : : :| !/ ./::.. `ヾ' | !: 厶イ' / || ' / |
. 〉: : :|l / /!:::::::::::::::: | ! // ,' /ノニニ., ..! |/: / , !
..イ,. -‐|| /イ} | ::.〃 /ノ ´ ̄`ヾ.メ/ // / / ∧
x≪, :´ 八 ノ 八__.ノ 厶ィ :::::::::::: '/ 〃 / / /:::}:7
x≪::>:/ ノ ハ l 个ー‐' / _.イ/ / / / /.:::/7
x≪>: : : / .イl:| | ′ / /レ'! 厶イ::::/ /
∨: : : : /. /ノ l | ト、 、 -=彡' 八ノ 〃:/ /
. }: : : : : / : : : 〃 |:. \ ー― /' /厶イ: ::/イ
!: : ::| /: : : :./ | |.: : :\ ..イ| 〃ヽ : |: ∧/
|: : :.:.| |: : : :/ | | : : :.ヽ. _ .....:.:::l : | ! // ヽ/X.. 「はい、承りました」
|: : :.:.| !: ::/ ヽ..八 |ヽ._ : : : : : ̄ : : : / ! : !:| // }\\
. /L_/| /} :/ \ヽ. | .:: : : : : : : :/ |:| '∧ :.: :.\\.
/ / | /: /:!/ \リ ヽ:_: : |:.:| 〃: ::. /: : : : 〉/
//: : :/::/ ヽ. ___ -―' | : j//: : : : 〉 / : : : //
. // : : : .イ ´ |: : 八: : /. /: : : :/′
. /〈: : : : :/: | ::::::::::: |: : : : / /: : : :/
Y´: : :∨ : /: : | 、:::::/ ! : :/! イヽ: :/
:|: : : : :∨/.:.: | v ´ o K: : :〈 / |l ヽ
::. : : : : :ト、: : : :! } 。 |: :\ハ /: !l
八: : : :.:|: ヽ : .ト、 ; ノ : : : \ンイ: ||
:::∧: : : ヽ: : : ノ: :ヽ ノ /: : : : : : : 〉. | ||
./::::ヽ : : : \ : : : : \ .:. /: : : : : : : / }: ! |!
{::::::::::\: : : : `: 、 : : : \ .. '::: /: : : : : : : /: : ∧| ハ
|::::::::::::::::ヽ :_ _厶<: : : :个ー'':::::ゝ、 /: : : : : :,: : :´ : : ノ |l / :.
ゝ::::::::::::::|:::: ̄ ̄:::::ヽゝ=入_ニ≡==ヽ. _,.. <:___. : : :´: : : : : イ l ノ! /ヽ |
:::ヽ:::::::::::|:::::::::::::::::::::::|:::::::| ` ー-===ニネ._: : : : ::: : : : : : : /| :| :!イ::|/ } !
∧:::::::::::::!:::::::::::::::::::::::!:::::::| |: : : : .イ:::::::|:::::丶.__: : .. ィ:::::::| :|ノ ノ': ノ'
.
486
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:12:56 ID:2a2bcd22
. |ゝ「ノ|| | ', | / | | | / ,. ' ,.∠ヽ
.\ |「 ̄|.|| | ', | / | | | / ,. ' _,r'-ヽf¨¨ ̄
. \|| ij..|.|| |__',_____.|____/_____.| | / ,. ' _,. |-―‐:|:i:::::::::::
..... ヾ―‐ヽ| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄! ! / ,. ' _,. ´ .|::::::::::::!:j,.-=ニ
. .| ̄ ̄| 「 ̄ ̄i|┌───‐┐ .| / ,. 'ri、_,.jゝ、 _ _,.ゝ-=ニ
. .| | |===== .| 「 ̄ ̄ ̄i | .|∠,.__'iri,.rff {' if j lィ'´---ヽ __,.. -=ニ
. .| | |__ | | .l | .| f f |r三=‐¨ | ハ、ノノ } } rニ-‐.i=f''ri´
ー、 | | |=、、i | .| | .l | .|__-=iir、iir'ヽ=ニ.ゝ i_ノ_ノ__| r'コ .|_|ー_
:::::∨!¨ゝ、 | |_゚,j.}!.| .| | .l | .| | | |! |!|!_j_,.「r‐‐i |==‐‐i |¨¨´ ̄
.::ー<_:::>::└ィ .| |三'-」 .| | .l | .|‐ry.v、ハ八_,.|.| --!.|i|.|-―l |――――
ハ:ゝ:::゙<、::i::{...| | |c== .l |____ |_,|..!]! {!]|] |__|.|__|.|]i.| .!.| r-r┐>-
:ノ':::::::::Vー,ノ,..| | __,.|」 ト\ `{_}-=┐」|r‐-iT| !== !.!ト|!==|.|ー-= /
.ヽ'::トシ:ィ-_,.ー.|__..|=-=ヾr‐、∨ ..| |\\ `´ ゝ'ュ=-|.| .,_ノ!|=L、 .!.!「r-=|!
::::}_;::i-=>ニ=-ヾ、ハ i|! ',.〉‐=‐-r1.| .| \ \ |.| fー||ニ=-|‐r|.l≦三|!
.''.| { r'' ∨i i! // ̄ ̄ ̄∨'、 \ \ ,|.|八:|.!::::::::| .|.!.! `¨¨
.| ∧∨ ∨! }!' ニニニニ三、' , \ \ ` < ィニニ≧ |> 、
. | .∧∨ V! .// ', .' ,. \ \  ̄ ̄ ̄ ̄ >
. | ∧∨ V / i', ' , \ \__________
. | /∧∨ }三ニ====ニ'--i ' , \
. | / /∧∨ // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽヽ ' , \、
. ./ / .∧∨ // ∧∨ ' , `ー――――――――‐
. , ' ̄ ̄ ̄.∧∨// ∧∨ ' , | > > 、
...., ' /∧/ { ∧∨ ' , | | >、 > >
. '――――./― ∨三ニニニニニニニニニニ二_∨ ' , .| ト、 ` 、 `
/ } | | ∨ .i| |∨ ' , .| | ` 、
./ i || .| ∨ .|| | .∨ ' , | | ` 、
.. ./ .| || .| ∨ || | .∨ ' , | ト、 `
.... / / / | .∨ || | ∨ ' , | | \
小さい店内に、ギターの音と、彼女の歌声
そして最後に、一人の男の拍手が鳴った
【オワリ】
.
487
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:13:47 ID:2a2bcd22
(乂_: : : : : : : : : :|::|: : : : : : : : : :_乂)
(乂_: : : : : : : : :|:」: : : : : : : : : _乂)
(乂_:_:_:_:_:,...:':.:´:. ̄.:.::.:二:.:.、:_:_:_:_:乂)
(乂乂乂/.:,:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ:\乂乂乂)
これにて、第06話終了かしら .____/.:∠.:.:_:_:.:.:.:.:.i'⌒Y⌒゙i:.:.:.:',
}厂¨¨7:./\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト={薔}=イ:.:.:.:.} \
{{ ;':.:; `ー─==\仆/、_:_从__, -y' ̄:ヽ__)}
,{:.:.{ ィテ=ミ f; )〃:/〃:{/{:イ\:ノ
八:.:.'. ⌒_ {ト:::::j} _厶{{:.:{:.{:.{'  ̄ \
\:\r=ミ " ¨´ /人  ̄  ̄ !
. 閲覧ありがとうございます }:从 、 /r=、::\ 、 |
f^Yi /´ }:,>.. _ー ´_/r{ニ}__j!:::::::\ ヾ\ ノ
. ..::ー-、 .\| ( /ヾ:_(\「:|〃 しi|::||:c:::::::l \__ イト、__
. 〃::::.. ', {ヾ:__(\}::ト、 `||〈j!:::::c:ノ \ゝ く__ ̄\
. j:::::::::ji:... | (___ノミ:}( \}レ{,_ 〈j \ ̄介 / |」\] \
. (::::::`¨:j:¨´ ` ̄ ̄´( \ノ:|〈フ)、____ノ \ |
. ∧:::::-:::イ  ̄,|:::|_У} ヾ 〈_\ 介|
.rー' ー‐' | /::}:::K_丿 : /ヾ r^y|
.弋ミNイ::}_{:.. ヽ {::::[]::::} | / _(У |
.从 (::..... Yアミ \ \:::ノ、__/ / _(У: : |
. ヾ::::.从:::....... Y `ヽ / (.У: : : :|
488
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:14:22 ID:2a2bcd22
./ ̄ ̄ ̄`ヽ
./ .',
.| ― . ― |
| ● . ● |. 補足として「プラチナ・プロモーション」は
. . | ⊃ .、_,、_, ⊂ ,'
/⌒ヽ...ヘ .ゝ._) /./⌒i. 銀二さんがハクさんと会って起こした会社です
\ \`>,、 __ , .イ./ ヽ./
. \ r― , ., ‐┐ /
. `i {::::::::::} {::::::::{. ./
_ _
(´ `)) _
-' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
/ /\ ー、 ゞfニ薔ニヲ つまりは「白」を、誰もが振り返るような
//, '/ `ー-=ヘ、/メヽ
{ l! /\ / ヽ._ l i| 光り輝く「金」にするためってことかしら!
`i |l ● ● ツ メノ
`|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ |/
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) {ミ'/⌒i ついでにハクさんのイメージ的な何かは
\~/ ≦}>,、 __, イ゙ァ/~~/ この曲と歌詞からいただいたわ
( `ア | l><l |ヘ、_ ∧. ttps://www.youtube.com/watch?v=wcQTJp3HLho
ヽ< ヽ /:| 人 ノ
.
489
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:15:45 ID:2a2bcd22
|、 (⌒×⌒)
| `二¨ヽ〈 八 〉 | さて、次の投下は明日 4/1 21:00から
| _ ` トイ'、l
| ィこ:Y_| Vハ/. 幕間 第06話を投下させていただくかしら
| {しリ`イ ソ
| ̄ } ,、.ノイヽ ..::ー-、.
|ー_'_ イヽ Lヽソ〃::::.. ',
|lヽ⊥〉 ハ {ソj:::::::::ji:... |
|ー|┘ V´(::::::`¨:j:¨´
r-、_ 〈 、 l, ィ、ヘ ∧:::::-:::イ
└j !\-くノ:ト、〉} ー‐' |
{_ ノ| |」l_!イミNイ::}_{:.. ヽ
|:::::j 人(::..... Yアミ \.. なんか空気が最終回っぽいけど違いますよ
|_:ムzェ--'´ \:::.从:::....... Y `ヽ
| └ヒュ、_ }三三ニV jハ .j.. もうちょっとだけ続くんじゃ
| l l └'冖=ュォ’三三三チ | || イ
| l l l 丿ミ三三彡' :| || }
| ヽ l l イ }={ :: || j
| 、 ヽ ノ ネ、 }={ :: ヾ ヽ
____
...:::::::::`:::::....、
`':::. :::::::::::::::::\
::::. :::::::::::::::::::::ヽ
::::. ::::::::::::::::::::::::: .
:::. :::::::::::::::::::::::::ヘ それとご連絡
::::. ::::::::::::::::::::::::::'ハ
::::. :::::::::::::::::::::::::| i 明日の投下後にちょっとした安価やります
_ ::::. :::::::::::::::::::::: i│
' ̄`ヾ _ヽ::_::::くヽ::::|│ キャラ募集的なアレです
廴__ノ |:::i,ィ⌒ヾ、.:ノ.リ
`7ニ'フ |:::|>-‐'::.... i′
::::::::: ノ::∧⌒ヽ::::|│
::::::: イ:::::::::::}:.、 /::::i│
:::: '´,:`ー':::::`:::::' ,! __ __
{::ハ:::::::::::/ / /(_` l⌒o }
-‐==ヌ:ェi:::::// . ,′/ `ヽミ-vイ ご協力いただければ助かるわ!
、_,ィテ.:::::::::::::::/ , ' rv^O O'`r{
:. ヽィ⌒ヽ::::::/ / . ハヘ. l ̄| 厶.. それでは今晩はさよならかしらー
:::. ノ:::/ / _/^>`ニ-ィ ハ
:::::::.... '´:ィ/ |__| l 仁l|V介イ 仁! 〉
.
490
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:17:25 ID:8755f869
乙
この雰囲気すき
491
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:28:19 ID:bb63be23
乙ー
492
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:29:58 ID:f218df9c
乙
渋いねえ、銀二さんあんた渋いよ
493
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:40:51 ID:ef275054
乙
494
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 21:45:13 ID:92b1fdb0
乙
ハクさんは酒呑童子とかのた坊主とかキルケーとかアル中の亜人だと思ってたのに
495
名前:◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 22:01:58 ID:2a2bcd22
./ ̄ ̄ ̄`ヽ
./ .', >>494
.| / . \ | 言われると思ったよ!
| ○ . ○ |
. . | ⊃ .、_,、_, ⊂ ,'. ハクさんは一応VOCALOIDなんやで!
/⌒ヽ...ヘ .ゝ._) /./⌒i
\ \`>,、 __ , .イ./ ヽ./ 酒と歌といったらこの人でしょう
. \ r― , ., ‐┐ /
. `i {::::::::::} {::::::::{. ./
{\
{', ∧ : ∨/
{: ', _,: : ∨/
{: : ',、丶` : ',: :',ミ、
',: : :'〈ー(※)ノ:,: : :,::::\
∧ /::::::Y:::::::::', j:::::::::::::',
.::::::V:::::::(0)::::::::::} {:::::::::::::::,
i::::::|{:::tぅ:::|:::::tぅノ__」__::::::::::::
|::::::| \L::L ィf少)|:::::::::::::::|
|::::小^f少 , |:::::::::::::::|
|::::::{ハ v) !:::::::::::::ノ. そういえば酒呑童子はそのまんまの人が居ましたね
|::::::{:::分. ‘ ィ|:::::::∧{
八::::::〉ハハ〕iT爪(i:リハ:/. これはR-15不可避
__ V'´ ̄ ア厂⌒寸\⌒\
_ ─┴= ミx、 _ ′ { /i:〈 寸i} \ 、
乂ーrヘ──= ノ 「く{ ,〈i:i:i:i:i:i:', ヽ ノi∧ v }
t─\_ー ⌒入 ∧ \{ノi:i:i:i:i:i:i:} : {:i:i:i∧ v
 ̄ ⌒\⌒`)⌒`く⌒ ∧ .乂i:i:i:i:/ i 乂i:i:i:} {
/^ v/ \ } { 「:i ' }i「 } ∧
/ ,′ } { 〉〉 ノノ ,j { ',
' / } V:/ {:{ {| { ,
{ / j {i:{ ji:{ {| { ,
{ V / ji:j {i:{ {| { ,
{/ ′ /_ノ {i:{ {| { ',
{ / 厂 σ ⌒}}{j ', ',
{ ' / }}{| } }
496
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 22:02:58 ID:33030148
乙でしたー
ハクと銀二が妙に似合うと感じたw
497
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 22:18:39 ID:2a693d5a
乙
498
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 22:19:06 ID:a2d32d47
乙津
499
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/03/31(Fri) 22:52:02 ID:71ea7d44
乙
なんというか一山越えた大人の会話って感じでよかった
500
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/04/01(Sat) 01:20:39 ID:cd9be81a
セイレーンの亜人もどっか外見の違いがあるんかね
乙