468  名前：◆jsXgrE.VEg[sage] 投稿日：2017/03/31(Fri) 21:05:12 ID:2a2bcd22


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銀二の伺いに、ハクは頷いて答えた

ライターで火をつけ、ゆっくりと紫煙を肺に吸い込む
吐き出された煙から漂う香りは、ハクの心に自然と郷愁を呼び起こした


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その郷愁が与えたのは、暖かいだけの記憶ではない
久しく感じていなかったそれは、胃の奥に鈍い感覚を与えてくる

悲痛と苦痛を混ぜ合わせた、冷たい針のような感触

頬の熱が、少しだけ冷める
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