【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです166【R-18】【技術開発】

レス数:982 サイズ:1192.94 KiB 最終更新日:2025-01-31 03:05:12

951  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:09:41 ID:bee1f5b4
・歴史 鉄の歴史とかできます?

952  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:11:18 ID:035ee447
>>951
『鉄の歴史・・・か』

『とくには無いかな?』

953  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:13:14 ID:bee1f5b4
・三体(まだネタはある)

じゃあこっちで

954  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:14:53 ID:035ee447
>>953
『了解!』

955  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:27:59 ID:035ee447
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「まず、三体文明人は異常に過酷な環境故に帝国主義(物質軍国権威)的な価値観を持つに至った」

「どう過酷か?」

「まず、三つの恒星が惑星をキャッチボールしているような状態らしい」

「一つの恒星が惑星を捕らえてくれてるうちは、昼夜は安定し、灼熱でも極寒でもない温暖な気候の中で農耕文明が栄える」

「これは比較的太陽系における地球に近い状態であり、恒紀と呼ばれているようだね」

「しかし、一つの恒星に仕えることができず、三つの恒星の不安定な重力場の中をさまよってると滅茶苦茶な状態になる」

「昼夜の長さは安定せず、永遠にして極寒の夜が続くことも、永劫にして灼熱の昼が続くこともある。乱紀と呼ばれる状態だ」

「また、太陽との距離も当然安定せず、太陽が接近しすぎて太陽が天を覆いつくし灼熱になることも」

「太陽が遠く離れて見かけ上消え失せる極寒になることもある」

※太陽が遠く離れているときにはそれが太陽だと認識できず、天の星であるかのように見える。

「当然、乱紀では文明どころか生命活動することもできないんで、三体人や動植物はクマムシのような乾眠状態でやり過ごす」

「水をかければ元通りのフリーズドライだ。ああ、その際次元攻撃を受けて二次元になったかのように、ペラペラの紙状になるらしい」

「この状態なら、寒暖差にもある程度耐えられるし、飢えや渇きや老化に悩まされることもなく」

「コールドスリープのように次の恒紀を待てる」

「とはいえ、ここまでなら乾季を種子の形で耐える植物程度のもので、地球とそこまでかけ離れてるわけじゃない」

「突き詰めると、極寒と灼熱が入り混じる砂漠のようなものに過ぎないからね」

956  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:38:59 ID:035ee447
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       !: ハ:l ヽ: iヽ: ハ `ヽミ` 、 _ イ ,/: :ィ:/レ/ /  l:i / 八 \/
        乂  ヽ  ヽv`レイ    /    /:/}/iく,ィ、 ′ }'ノ レ´ ヽ_ l
           ンー′ ノー ´   /´ゝ -‐! ム‐ 、 リ ′/, |
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              !   ヽ /XXX>ーr―ィ< }   l  Vrィイフ/
          i    Y<\XX/ XX/_Xハ   ノ      /
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              i       l         i       y′      /
           l     i!            /   /    ′
              }     ヽ       ハ    /   ,    ,
           i      7 _  / ;   {         !
           |   /ノ/   ` ー――- ハ         {
               l   "             >く、    /
              {             ヾ  `ーv /フ_ヽ
            `ー r-= ____  ヽ__ 二ニ' /,. - `
              /       ノ ヾ 、 r゛  l `´
                /⌒ヽl     ,    ゛   ハ
              /XX/{、          _,ィ八
           >、XXXXX> 、___,. ィ<XXX ゝ
          / / \X    XXXX   /X/ /ヽ
            / /   Yヽ XXXX    XXX,イ  ハ
        , < ∨   /   `r― - -― イ  i   ノ\
    /   / ゝ  ′   {i  l        !     /   `  、

「沸点近い熱水の中で生きる微生物が居るように、零下でも生きられる魚が居るように」

「いかな極限環境でも、安定さえしていれば生物は案外適応できる」

「灼熱と極寒を繰り返す砂漠や雨季と乾季を繰り返すサバンナのように、不安定に変動する環境はより過酷だが」

「しかしその変動も規則的で周期的な「昼夜」や「季節」ならば、生物はやはり耐えられる」

「最悪、種子や乾眠などの形で、冬や乾季のような過酷な季節をやり過ごし、春や雨季に生命活動を再開すればよい」

「しかし、環境変動が不規則で昼夜や季節のような周期性もないとなると、これはもう生物が耐えきれるものじゃない」



「例えば三体文明人が乱紀で乾眠している中でも、王だけは地下シェルターに籠って次の恒期を待ち」

「恒期が訪れたら乾眠状態に入った民を水の中にぶち込んで文明を再始動させる責務を負っている」

「・・・とはいえ、三体問題故に、乱紀がいつ終わるのかはわからない。過酷な仕事だ」

「そしてより過酷なのは、【恒期がいつ終わるかもわからない】ってことだ」

「王が文明の再始動を決断し、みんなが畑を耕し始めた数日後に恒期が終わり、乱紀が始まってしまうこともしょっちゅうある」

「過酷な冬越しをする生き物だって、少なくとも春と夏と秋の間は生命活動を謳歌できるだろう?」

「でも、冬(乱紀)が終わって春(恒紀)になったと思ったら、数日後にまた冬が訪れるかもしれない」

「冬(乱紀)も春(恒紀)もどれだけ続くかはランダムだ」

「そんな世界で生物が生きられるかな?」

957  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:42:15 ID:7677ed08
ムーリー

958  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:47:33 ID:035ee447
                               、、               __
                            ト\        ,. _,. ,.、/".__ \
                            ヾ、 ト、       /_'__,.ノ    \ \
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                      ≦   ヽニ、ミノヽシ´ ̄7  ー= '´           ', ハ
                      >、   〈. `´ ゙_" .) < ≧ /(   .,.           ! !
                ,.r,    彡´  ヽハ r´「l」]゙!   ミミミ、) )   !i         ノ |
                /! "〈〃レ゙ ミミ    }!l'`! !|′ 彡´ / |´゙ァ |      ,,..-'´,,.ノ
                  /   ヽi! 彡  }'´,.   トYi,、ノァ ィ゙   ` r, ` \/|  ./ /
             ∧ ノ _ " レ"!ッ__ 彡r  トー´{,.ィ /    / {    ´.∧/ /
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            ヽ∨ヾr‐´、   彡  l    ./ ゙゙     ヽー‐<   ̄     ヾ.、
          -=ニ‐ゞ}"__,..、 !  /  .|  .∨       / ノ    ヽ.__         \
            ≧‐ ト┴l.)ヾ  ノ     ,'   !        / ハ ノ   `ヽ、       }
           ‐<_  ゙、ヽノ、 !| {-、_ /         /   ハ  イ    |`{  「ヽ-┴、
             <、 ヽヾУ .ノ、__rv' ` ー‐ 、  ,..、,,..-‐ ⌒ヽ_ \   ノ  ,' ゙|  !∨゚_゚_ o!
              |ヽ |!´ i!イ }゚゚ト }、      ̄ / ,,.-‐ ⌒`ー、ヽ l/   {  !  イ`ヽ、/´r、_r‐、_
              ',  ノノ!i' }  [ィ.{       ./ /ヽ_   l"! ノ ノ !  ノ l"´{ |    ,イ (     `
                  ノ     /   {.|   ,,.,,./  /   ヽ、 ゝニノ  レ   } ミ ハ   ,' ト-ゝ` ノヽ

『内包次元界やアビスの方が住みやすそうだな、なんて思う世界があるとは思わなかったよ・・・>三体』

『内包次元界やアビスも極限環境ではあるが、それでも「安定した極限環境」に留まるからね』

959  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:53:17 ID:035ee447
>>957

           /                                 ヽ
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          !|   i     |/ |/j/! !:i .:.//'′     !ハ「     |        |
          !|   i !    ィ斧ミメノノ | //  ,ィf云ミメ、」   |       !
         八  i i i i i j !ノ::::} ノ /    {ノ:::;::} Y|    ト、     i
      .   ハ. |ハj ヘ |仆乂::ノ  /     弋::::ソ ノ !     ! ハ       !
      r‐ 、    'j  ,ハ| :i                    ハ   j_ノ      ',
      ヽ ヽ    ./  从   '              i !   / |  |   ハ
         ハ  V  /  / ヘ.  、   _,         从.  /    | !:ト、 ',
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「だよね?」

「加えて、こんな乱紀すらまだ最悪ではない」

「実は、三体文明人は太陽が三つあることに長らく気が付いていなかったんだ」

「太陽が遠くにある時は太陽ではなく星のように見えるし」

「また、太陽が二つ以上見えたら、二つの太陽に同時に接近したら」

「どうしようもない灼熱になって文明は容赦なく崩壊したからね」

「二つまでなら、文明崩壊の記録を後世に残すくらいの猶予はまだあったが」

「三つ見えたら、もう一瞬で崩壊しただろう」

「岩石が太陽光で溶かされてマグマになり、惑星が灼熱惑星になるレベルだからね」

「もしくは、潮汐力で大地が砕かれるかだ」

「そのせいで一回大地が二つに割れて、「月」ができてしまったこともあるそうだ」


「それでもなお三体文明人はしぶとく文明を復興してきたが」

「最終的には膨張した太陽に捕まって飲み込まれるらしい」

「流石に太陽に焼却されたらどうしようもない」

960  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:01:09 ID:035ee447
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                            ', ヽ  .ハ ヤ:::} ヽ/   rテ:::::} 》ノ   /}      /
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                             |       八  ヽ         ̄l   レ'     |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ||    厶イ八 ハ   ハハ /-‐´ イ≦ ´ /   / V  /l .ハ ',
                       | ||      ,ヽ! .\, イ   ^ ‐---- 、 イノ/   ヽ/ j/ ヾ、
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「溶解惑星や大地崩壊に比べればまだマシな乱紀だが、それでも勿論過酷だ」

「動植物すら乾眠するから、食料も燃料もなくなる」

「一番手に入りやすい食料と燃料は、乾眠状態で転がってる人間って有様でね」

「つまりは中華的二足羊も横行していたらしい」


「それを考えると、過酷な環境故に帝国主義的になり、地球を侵略せんと企てたときの文明は」

「実の所ずいぶんと人道的だったと言える」

「例えば、犯罪者や働けなくなった老人は死刑になる。強制的に乾眠させられ、燃やされる」

「そこだけ聞けば恐るべき恐怖政治や全体主義国家の如く聞こえるだろう」

「だが言い換えれば・・・【飢えてもなお共食いはしない】し、【死刑に際しても余計な苦痛を与えるつもりはない】んだ」

「本当に合理に徹するならば、乾眠させた上で食うべきだろう」

「あるいは残虐な刑罰がお好みなら、乾眠などさせずに生きたまま火刑にでもするべきだろう」

「だがどちらも選ばなかった。共食いは断固として拒否し、罪人だろうと乾眠させて苦痛なく殺した。」

「ずいぶん慈悲深いと思わない?」

961  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:15:38 ID:7677ed08
リソースが足りない中で頑張った。

962  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:21:58 ID:035ee447
>>961
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「だよね?」

「この奈落のような環境の割りには人道的だし」

「地球人に対してすら実は慈悲深かったりする」

「地球人を絶滅させるつもりではあるが、兵器で虐殺するわけではなく、拷問にかけるでもなく、奴隷にするでもなく」

「今まで通りの生活を続けてもらい、出産だけを禁じて穏やかに滅びてもらうつもりだったようだしね」

「少なくとも二次元攻撃をいきなり投げ込んでくる奴よりは。」

「後の裏切りを経てなお、地球人と三体文明人は、暗黒森林の中では意外と強固な友情を築いていたとすらいえる」

963  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:30:01 ID:035ee447

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『例えば、二次元攻撃に対して地球人類は敗れたが』

『しかし、光速宇宙船に乗って数人ほどの人類は逃げ延びた』

『その後紆余曲折を経て、三体文明が作った小型異界に移住し、地球人と三体文明人が共同生活を送ることになった』

『まあ正確には三体文明人そのものではなく、彼らが作った人工知性だがね』

『他の宇宙人を見かけたらチェストしろ!がデフォルトの暗黒森林の中では』

『ずいぶんとほのぼのとした受容主義だと思わないかい?』

964  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:40:16 ID:035ee447
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『この小型異界は竜宮城のようなもので』

『通常空間に比すると著しく時の流れが遅く、外界の影響を受けないんで、宇宙の終焉まで引きこもることすらできた』

『何なら、ビッグクランチを乗り越えて、新世界に移住することすらね』

『暗黒森林戦争でいくつもの次元が砕かれ、11次元だった宇宙は三次元の荒野に成り果てたが』

『最後にビッグクランチで新世界を作り直せば、そこは11次元に再生するらしい』

『異界でビッグクランチをやり過ごせば、11次元の新世界に移住することもできるそうだ』


『ただ主人公、地球人の生き残りは、あえて小型異界を捨てて、旧世界と運命を共にすることにしたらしい』

『ビッグクランチが起きるには、宇宙の中に十分な質量と重力がなければならない』

『スパイラルネメシスにおいては過剰な質量が問題だったが、この場合むしろスパイラルネメシス(ビッグクランチ)が起こってほしいんで』

『質量が足りないことの方が問題になる』

『そして主人公をはじめ、多くの文明が小型異界に質量を持ち去って引きこもってたから』

『ビッグクランチは起こらず、死体の如き三次元宇宙は無限に膨張して希薄化して熱死するところだったそうだ』

『熱死もビッグクランチも僕らにしてみれば昏い宇宙終末に過ぎないが』

『終末を乗り越える術があるなら、新世界が生まれるビッグクランチは、熱死よりも希望があるわけだ』

『だから疑似次元界の質量を三次元宇宙に返し、ビッグクランチに希望を託したのさ』


『暗黒森林攻撃のような情け容赦のない利己主義・排他主義の後に』

『とんでもない利他主義・受容主義が出て来たと思わない?』

965  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:47:55 ID:035ee447
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                 ,       _. ´   '´ |∧州州州
                ,   _ - ´      _|i レ三三〈
                 ー - __     _ ´         }
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                  /´     -≦ニニニニニニニニ,


『ああ、そうそう。三体世界には「回帰運動」という宗教的、ないしは環境保護主義的な思想があってね』

『宇宙戦争で11次元あった宇宙は三次元に減ってしまったが、何とか11次元の宇宙を取り戻そうと考えていたそうだ』

『ビッグクランチのために質量を返せというのも、回帰運動が呼び掛けて、地球人が応じた形になる』

『回帰運動は他には』

・「次元を上げるのは難しいけど、次元を下げ切ればバグってアンダーフローが起こって11次元に戻るんじゃね?」

・「下がった光速を上げるのは難しいけど、光速を下げ切ればバグってアンダーフローが起こって無限速に戻るんじゃね?」

『みたいな運動もやってるw』

966  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 01:56:11 ID:7677ed08
思想のために集団死やってるとか、カルトだねー

967  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:00:22 ID:035ee447

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『三体は中々伏線が巧みでね』

『三体文明人が、乾眠によって紙のようにぺらぺらになるのは』

『後から振り返ると二次元化攻撃の伏線・前振りでもあった』

『そして三体文明人は他にも、次元攻撃の前振りとも言える描写を持っている』

『陽子コンピュータ、智子(ソフォン)の開発だ』


『母なる自然は、あるいは宇宙を作り給う神はケチで、三次元しか与えてくれなかった』

『だが、素粒子レベルで言えば3次元以外にも「余剰次元」という奴がある』

『例えば陽子は本当は3次元に加えて8次元の余剰次元を持つ11次元粒子であり』

『三次元空間上にはその断片が投影されているに過ぎない。故に小さく見える』

『故に、立方体を切り抜いて展開図を作るように、陽子を二次元展開すれば』

『原子よりも小さい陽子は、惑星サイズの巨大な二次元シートになる』

『このシートに論理回路を刻み込めば、陽子の中にスパコンを詰め込むことが可能になるわけだ!』

『三体文明人はこの陽子サイズのスパコンを地球に送り込んで諜報工作を行ったりしている』

『何しろ小さければ発見も困難だし、光速近くまで加速するのも容易だからね』


『ああ、失礼。母なる自然は、創造神はケチではなかった。最初はちゃんと11次元を与えていた』

『だが愚かな文明が8つの次元を破壊しつくしてこうなってしまったんだったね』

『ただ、恐らくは次元破壊攻撃は、完全に次元を破壊できるわけではなく、「押し花」のようなものなんだろう』

『二次元に押しつぶされた押し花にもわずかな厚みが残るように、潰された宇宙にもわずかな厚みとして余剰次元が残った』

『そして陽子くらい小さいと押し花の厚みの如き余剰次元でも十分な大きさになるわけで』

『陽子は次元攻撃でも潰し切られておらず、11次元というかつての宇宙の名残を残していたんじゃないかな?』

968  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:01:36 ID:035ee447
>>966
『まあそうだねw』

『一応、小型異界の中に記録くらいは残せるから』

『そこにブゥアーみたいに文明の記録を残しておけば』

『新世界の住民に復元してもらえる希望は残るけどねw』

969  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:02:39 ID:7677ed08
なるほどー

970  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:05:55 ID:035ee447
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『ちなみに、三体文明人も陽子の展開を自由自在にできていたわけではなく』

『最初は一次元の糸にしてしまったり』

『三次元の立体にしてしまったりしているw』


『なお、陽子は惑星サイズのスパコンを刻み込める程度にはある意味「大きい」んで』

『その内部には実は生命や文明が勝手に発生する余地があったりするw』

『三体文明人がスパコンを刻み込まなくてもねw』

『なので、三次元立体化した際には、陽子内部の文明が三体文明に攻撃を仕掛けたりしているw』

971  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:07:48 ID:7677ed08
草>陽子内部の文明から攻撃される

972  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:14:43 ID:035ee447

          , <: : : : : 八リ: : : \    ,
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    , イ{: : : : : `八     ,  _    /イリ乂i/
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「まあ攻撃されたら反撃するしかなく、陽子文明は滅ぼされた」

「それに、加速器実験とかでは陽子文明なんぞ常時滅びまくってるだろうし、文明を滅ぼす程度、今更気にすることでもない」

「・・・と国家元首は国民に発表した」

「繰り返すが、三体文明は案外人道的なんだ」

「地球への移住は勿論したいが、地球文明と共存したいって受容主義者は結構いた」

「そういう連中に、「文明を滅ぼすことにそう感傷的になるなよ、今更だろ?」と訴える必要がある程度には人道的だったんだ」

「また、地球人の一部を寝返らせて、情報を三体文明にリークさせてたんだが」

「これが逆に三体文明を悩ませてもいた。地球人の文化に魅了されてしまって、やはり受容主義者が増えてたんだ」


「ついでに言えば、僕が三体文明の過酷さや目的について語れるのも」

「三体文明側が、諜報工作としてゲームの形で三体文明のあらましを地球人に紹介してくれてたからなんだよね」

「これはあくまで内応工作のためのプロパガンダではあるが・・・」

「しかし、暗黒森林ではやってはならないはずの、相互理解の試みだったとも言える」

「三体さん、根っこの善良さが隠せてないねえ」

973  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:15:17 ID:035ee447
>>971
『三体文明さん、割と現場猫だしねw』

974  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:16:35 ID:035ee447

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.        j .ヽi从.:.:.:.|\  、__   /.:./.:.:.}
                レハ  > _\ヽ イム从ノ
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            / |:. ∧  ∧/| r==ミ.  入
        /ヽ: :l: : :.∧\>//< il : \  }
       /: : : :.i: :\: :.∧ \//l l : ィ===ミ
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       `ミ: : : : : : : : : : : /TTTTi: : : : :ヽ
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          |   ` -´ |  ヽイ      |

「ローマ的にはそうだね。陽子コンピュータ智子(ソフォン)。欲しい、欲しくない?」

975  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:34:20 ID:7677ed08
せっかくなので、ロボット三原則G(ギア)にご招待したいw>智子

976  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:39:26 ID:035ee447

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「ちなみに地球人は、太陽系を防衛しようとしたが故に滅びたとも言える。作中でもそう指摘されてるがね」

「三体文明がそうしようとしたように、さっさと他星系に移民でもしてれば生き残れた可能性が高い」

「何しろ宇宙は広大で、しかもFTLが禁じられてるから、暗黒森林攻撃は本来「遅すぎる」んだ」

「戦艦大和の砲弾のように、動目標には当たりっこない代物だ。届くまでの間に相手が動くからね」

「それでもなお暗黒森林攻撃が有効だったのは」

「本質的には動目標相手の野戦ではなく、静目標相手に攻城戦だったからと言える」

「地球の重力に魂引かれて土地にしがみつくから、場所が発覚すると攻城戦くらって致命傷を受けるわけだ」


「その辺は三体文明人もあまり褒められたものじゃないがね」

「宇宙艦隊を地球に送りつける余裕があるなら」

「その宇宙艦隊をスペースコロニーにして住んでおけば良かったのに。マクロスの都市艦みたいに」

977  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:40:34 ID:035ee447
>>975
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         /         /"ヘ                      ‘::|
        /        /     '.                   ‘.!
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           ヽ      ヽ         '.                   /::!
          ’ ,     ’,      j               イ:::::!
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「だね!是非ともお越しいただきたい!>ロボット三原則G(ギア)にご招待」

「あとまあ、僕らが直接陽子弄って作るのも良くない?」

安価↓1 質問・コメントがあれば

978  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:43:46 ID:7677ed08
面白そう!

ところで次スレの季節ですが、また明日な感じ?

979  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:51:10 ID:035ee447
>>978
『面白そうだね!やろう!』

『ん~・・・そうだね。今建ててくる!』

980  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:54:21 ID:035ee447
【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです167【R-18】【技術開発】
ttp://bbs.yaruyomi.com/test/read.cgi/ban/1738259537/

『次スレです!宜しくお願いします!』

『まあ今日はもう寝るんで明日の投下からかな』

981  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 02:54:57 ID:035ee447
                         `ヽ、
               _,_,_,_zzzzzzzzzx,  アユ、
           _,ィ≦洲州州州州洲州州≧x洲i!
 ,__   _,,,,ィ≦´州i!洲i!洲i!洲ii!iヘヾii!`i マ洲ii!州州州≧、
  `ヽ≦洲iマi!i州州/州i!ii!州州i! |i!ヾ i|i!| ヽ|i!`|i!州ム`i!ヘ,``ヽ、
    ,xィi7州i!洲i!洲i!州i!ii i!ii i!iii!i{ }州i州i!iii!Ⅶi!;hi``hi!`州、
 ,/´ /洲リ洲iマi!i州州州ト洲 州iマi!i州州州ト洲i! i!  洲iマi!iヘ
   ,ムレ洲洲洲ii!i州ⅤⅦ州ト洲iマヽi!i州州州ト洲i! i! 洲iマi!i!ハ}
  ム/卅/i!ハi!州州i!ii キi!州∨从!. マ州i!マキ州州リリi!i|i!i|i{i|il!i|i}
  〃/リi!/リl洲i!洲洲〉|_Ⅶ.マリ从`f´^Xマ i!州/}/|州州i!lil州i|i
 〃.i洲洲i!州州i!洲i!キ  ヾ`从li! ` ./ ,xヽ i!レ ´ 州州州!!州i{
./  |洲州i!州州i!キキi! ` ー-∨`\  ´___ ==.州州州ハ州i{
   |!州洲州i!州从_xィ彡圭ミ>    ´ ̄ ̄ ̄´ 从州州トく从ム
   i洲州i!州州i!从《´`込シ   |         .从从V`ヽ )从`ヽ
   }i洲州i!从从从ム` ´¨`   {!         /从/ 〉| jノ/ヽ
   Vi!j Ⅶi| キ从从ヽ     `ヽ        //イ-イチ
    Ⅶ  Ⅶ! /´Vリ`ヽヽ  __ィ──→-´   /チ洲i!マi
    Ⅶ  マ  j ´ `ヽ     ̄ ̄´     //洲!ム
     Ⅶ  .マ     jヽ、         ./ / iハヘ|`r
     Ⅴ         V>x  ____∠===|=__
          / ̄ ̄ ̄ ̄\/             `> 、
         /         |     _____      \

『では今日はこの辺で失礼する!』

『参加してくれてありがとう!お休み!』

982  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/31(Fri) 03:05:12 ID:7677ed08
立て乙!

おやすみなさい!