【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです166【R-18】【技術開発】

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955  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:27:59 ID:035ee447
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「まず、三体文明人は異常に過酷な環境故に帝国主義(物質軍国権威)的な価値観を持つに至った」

「どう過酷か?」

「まず、三つの恒星が惑星をキャッチボールしているような状態らしい」

「一つの恒星が惑星を捕らえてくれてるうちは、昼夜は安定し、灼熱でも極寒でもない温暖な気候の中で農耕文明が栄える」

「これは比較的太陽系における地球に近い状態であり、恒紀と呼ばれているようだね」

「しかし、一つの恒星に仕えることができず、三つの恒星の不安定な重力場の中をさまよってると滅茶苦茶な状態になる」

「昼夜の長さは安定せず、永遠にして極寒の夜が続くことも、永劫にして灼熱の昼が続くこともある。乱紀と呼ばれる状態だ」

「また、太陽との距離も当然安定せず、太陽が接近しすぎて太陽が天を覆いつくし灼熱になることも」

「太陽が遠く離れて見かけ上消え失せる極寒になることもある」

※太陽が遠く離れているときにはそれが太陽だと認識できず、天の星であるかのように見える。

「当然、乱紀では文明どころか生命活動することもできないんで、三体人や動植物はクマムシのような乾眠状態でやり過ごす」

「水をかければ元通りのフリーズドライだ。ああ、その際次元攻撃を受けて二次元になったかのように、ペラペラの紙状になるらしい」

「この状態なら、寒暖差にもある程度耐えられるし、飢えや渇きや老化に悩まされることもなく」

「コールドスリープのように次の恒紀を待てる」

「とはいえ、ここまでなら乾季を種子の形で耐える植物程度のもので、地球とそこまでかけ離れてるわけじゃない」

「突き詰めると、極寒と灼熱が入り混じる砂漠のようなものに過ぎないからね」