【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです166【R-18】【技術開発】

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956  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/31(Fri) 00:38:59 ID:035ee447
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「沸点近い熱水の中で生きる微生物が居るように、零下でも生きられる魚が居るように」

「いかな極限環境でも、安定さえしていれば生物は案外適応できる」

「灼熱と極寒を繰り返す砂漠や雨季と乾季を繰り返すサバンナのように、不安定に変動する環境はより過酷だが」

「しかしその変動も規則的で周期的な「昼夜」や「季節」ならば、生物はやはり耐えられる」

「最悪、種子や乾眠などの形で、冬や乾季のような過酷な季節をやり過ごし、春や雨季に生命活動を再開すればよい」

「しかし、環境変動が不規則で昼夜や季節のような周期性もないとなると、これはもう生物が耐えきれるものじゃない」



「例えば三体文明人が乱紀で乾眠している中でも、王だけは地下シェルターに籠って次の恒期を待ち」

「恒期が訪れたら乾眠状態に入った民を水の中にぶち込んで文明を再始動させる責務を負っている」

「・・・とはいえ、三体問題故に、乱紀がいつ終わるのかはわからない。過酷な仕事だ」

「そしてより過酷なのは、【恒期がいつ終わるかもわからない】ってことだ」

「王が文明の再始動を決断し、みんなが畑を耕し始めた数日後に恒期が終わり、乱紀が始まってしまうこともしょっちゅうある」

「過酷な冬越しをする生き物だって、少なくとも春と夏と秋の間は生命活動を謳歌できるだろう?」

「でも、冬(乱紀)が終わって春(恒紀)になったと思ったら、数日後にまた冬が訪れるかもしれない」

「冬(乱紀)も春(恒紀)もどれだけ続くかはランダムだ」

「そんな世界で生物が生きられるかな?」