【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです82【R-18】【技術開発】

レス数:1000 サイズ:1034.99 KiB 最終更新日:2021-04-30 00:52:26

651  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 00:50:55 ID:cbff856d
>>649
『なるほど・・・「無かったことにしたい」は確かにありそうだね(大嘘憑き並感』

652  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 00:57:18 ID:405a88af
ラピュータは空への憧れ的な勘上下見えて、健全そうなエンブリオな気がする!(心の闇が噴出したようなエンブリオが多い中で)

653  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 00:59:49 ID:cbff856d
>>652
            ,. -――--
           /         `
             /          ゙i
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          l  ;;:;:;:;:V   l;:;:V
           \. ゞ;:, '    ヾ;:
            \     ノ
             , ' ` ー‐<
             / ̄ ̄ ̄ ̄\
              |) ○ ○ ○ (|
          /″   ν.    \
  (( (( ((  /________\
         ̄ \_\__/_/  ̄

『僕もそうだと思う!』

『プレイヤー名もグレイ・α・ケンタウリ、だしね。宇宙船でも作ろうとしてラピュタに化けたんじゃないかな?』


なおリアル宇宙人「空気が欲しい・・・」

654  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 01:05:02 ID:cbff856d
                      ∧
                    _  //∧
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  , イ: : : :////、//イ: : ': : :|,.ィ´/ l|   }/,ィ≠ミ: :|:.| : }! }: : : .
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': : :/: : :/ ,: : : : : /:| |: :∧: 从弋zソ     '   从: : : : : |,: : : :|
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            丶、    ヽ:..:...:...:.イ :...:..:..:..: ::::|/
            r、/ァ`T  }:..:../:...|:..:..:...:..:..:..:::{
            L{(ア/  /.イ:..:..:.. | :..:..:..:..:..:..:.|

・【指輪交換 チェンジリング】
<マスター>:スモール
TYPE:アームズ系列 到達形態:Ⅴ
能力特性:転移ゲート
必殺スキル:《チェンジリング》
本体の金属環に子機を繋いで様々なものを行き来させることができる。
ただし、人間範疇生物<マスター>・ティアンは通れず、輪の直径に応じて時間ごとに莫大なMPを消費する。

・【立場交換 チェンジリング】
<マスター>:ラージ
TYPE:アームズ系列 到達形態:Ⅴ
能力特性:視界内交換転移
必殺スキル:《この小さくも美しい世界チェンジリング》
本体の刃のついた指輪でマーキングしたものに限り、視認範囲内の二つのものの場所を交換転移する。
一回ごとのMP消費が激しく、転移距離が延びればさらに消耗するが、クールタイムは一分程度と短い。
通常は、イゴーロナクと一定量の空気を入れ換えることでイゴーロナクを瞬間移動させている。

・【ビフロスト】
<マスター>:パレード・Wワースト・デッド
TYPE:キャッスル系列? 到達形態:Ⅵ
紋章:“門と門を繋ぐ橋”
能力特性:固定式空間ゲート
スキル:《開門ゲート・オープン》
必殺スキル:《???ビフロスト》
空間転移の能力を持った<エンブリオ>。
以下の条件によって発動する。
①自身が行った場所にしか転移ゲートを開けず、事前に城門である【ビフロスト】から創出される資材を用いて、固定門を作る必要がある。
②転移ゲートは【ビフロスト】本体と建設した固定門の間でのみ有効であり、接続する固定門は時々で切り替えられるが最大で3ヶ所までしか作成できない。
③固定門は物理的に破壊可能であり、破壊された固定門は使用不可能になる。
④ゲートの展開時間に限界があり、一日5分間ずつ展開時間がチャージされるが、最大で60分までしか蓄積されない。
⑤【ビフロスト】本体と固定門のどちらからでも移動できるが、その日の内に通れるのは一方向のみからであり、【ビフロスト】本体から固定門側に移動した場合、固定門から【ビフロスト】本体側に帰れるのは翌日なる。
⑥転移ゲートは生物移動禁止などの条件をつけることも可能。
⑦転移ゲート展開中は、ゲートを通れるものの数に制限はない。


『ちなみに数少ないテレポート系能力はこんな感じ』

『大体糞ややこしい条件と莫大なコストがかかる上に』

『長距離テレポート出来るものとなるとさらに稀だ』

『そしてどいつもこいつも渇望がわからないw』

『まあ空術は強力ではあるんだが、この辺は普通に既知技術を使った方がよさそうだね』

655  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 01:07:01 ID:cbff856d
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     , イ : : j : : : : : : レイ示{、l:i′   、ィrェ 、 Y: : : : リ: : : : l: : : : ハ
   /: : : : /: : : : : : : l、乂り`i′    "乂しリ`リ : : : イ : : : : |: : : : ハ
  /: ; -―イ: : : : : : : :ハ            ゙ "ィ: : : : /う: : : : :l: : : : l⌒ヽ
 {: :i´   { {人: 、: : : : :fヽ   、       /: : : : :/ノ: : : : : リ: :ハリ
 ヽノ    {′ ヽ`ー 、: : ヽ         /: : : : :/´: : : : : :ノ: / l:}
  ′       \ ヽ: j:` , ` ー  /ィ: : : :ノ⌒j: : /: ノ  ノ
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             / /  / ゝ ´v′    / /      ゝ、
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        /   ,/        ○  /     <     ハ
          /    /            j!    /         ,
       /    /         ○  イ    /

「やっぱり怖い」

「こいつが一番怖い」

「無限エンブリオなんぞよりも遥かにコワイ」

・【無尽連結 デウス・エクス・マキナ】
<マスター>:ラスカル・ザ・ブラックオニキス
TYPE:アドバンス・カリキュレーター
能力特性:機械連結&収納


安価↓1 質問・コメントがあれば

656  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 01:38:17 ID:cbff856d
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「特に無いかな?」

「では今日はこの辺で失礼する!」

「研究班諸君の献身に感謝を!お休み!」

657  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 05:40:07 ID:405a88af
乙でしたー(寝落ち)

658  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 08:22:14 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○魔石(補足):魔石には魔力を込められる容量が決まっている(容量は、魔石の大きさでだいたい決まる)
容量が一杯になっても魔力が注がれた場合、魔石は発光し始める。
容量を大きく超える魔力を注がれた場合、魔石は崩壊し、魔力の籠った特殊な金粉に変化する。

○金粉:魔石が魔力で飽和したもので、一度金粉になった魔石は元に戻せない。
エントヴィッケルンを行う時に触媒として使う。魔石を飽和させるほどの魔力の持ち主は少ないため、とても高価。
最高級の調合の素材としても使われる。

○王、領主、小領主(補足):一度領主になったものは王にはなれない。同様に、一度小領主なったものは領主になれない。
ルールを逸脱し続けていたライバル領地の姫ですら「王になりたいから、ギリギリまで領主にならない」と守っていたことを考えると、
『複数の礎の魔石を染め上げる事はできない』という魔術的ルールがあるのかもしれない。
これは、神々の利益にも合致する。なぜなら、国や領地の維持には莫大な魔力が必要であり、複数の礎の魔石を所有するという事は、それぞれの魔石に供給できる魔力が減り、国の維持に支障をきたす危険があるからだ。

こう考えると、小領主というのは元々「領主候補生を穏当に追放するために作られた」のかもしれない。
領主候補生は、領主の一族の者が貴族院で領主候補生課程を修了したものであり、アウブ(領主)となる資格のある者のことである。
一度領主候補生になれば、領主・小領主になるまで引退は無い。
(原作でも、現領主の伯父、つまり前領主の兄が領主候補生のまま残っている)
現領主が、自分の死後に次期領主にしたくない者を排除するためには、殺すか、神殿送りにするか、婚姻政策で他領に送るか、小領主にするぐらいしかないと思われる。この中では小領主に任命するのが一番穏当な排除手段だろう。

○魔術具

・名捧げの石:伴侶、あるいは忠誠の対象に捧げる特別な魔石。
自分の名を封じた魔石を捧げ、命を預ける。
名を捧げた者は、その対象に生殺与奪の権利を委ねていて、命令に縛られる。
相手が主君の場合は捧げるだけだが、夫婦の場合は互いに名を捧げ合い、縛りあう。
名を捧げた相手が死んでしまったら、名を送った者たちもまた死んでしまう。
これを避けるには、生きているうちに「名を返す」(つまり名捧げの石を返してもらうしかない。

・神々の印を刻んだお守り:神に祈り(魔力)を捧げて加護を得るための神の記号を彫り込んだ魔石
実際にこれを使って、神に祈りと魔力を捧げ続けることで、「信仰」と神々からの加護が増加した。

・フェアベルッケンのお守り:フェアベルッケンの印が刻まれた魔石が使用された隠蔽のお守り
身につけると姿を隠す事が出来る

・求愛の魔石:誰が求愛したのかわかるように贈り主の紋章や名前が刻まれている魔石
・求愛の魔術具:求愛の魔石を収納するアクセサリー型魔術具
求愛の魔石と贈り主の魔力の鎖で出来たネックレス

・求婚の魔石:求婚をする時も求婚を受ける時にも必要
婚約式でもお互いに交換する
・婚約の魔術具:婚約者・配偶者がいる証の婚約のネックレス。求愛の魔術具とは形状が違う
求婚の魔石と贈り主の魔力の鎖で出来たネックレス

・確実に「ディッターの誘い」を止めるための魔術具:ディッター(後述)の申し込みをさせないように強制的に声を奪う魔術具。

●隠し部屋:隠し部屋とは、貴族のプライベート空間。
貴族は、この部屋の中でしか自分の感情を見せないとされている。

魔力によって空間を作り出すので、部屋の広さは作成時に注ぐ魔力量によって変えられる。
部屋の内部は魔力的に切り離された空間で*1、外の声もノックの音も聞こえない。
基本的には、貴族の自室の奥側の壁に魔石のはまった扉が設置されており、寝台の天幕で隠れる配置となっている。
部屋の主となる者は扉の魔石に魔力を登録して、内部の部屋を作成する。
部屋の主がいない間は扉だけが存在している状態となる。

赤い魔石:隠し部屋を作り出す魔術具。
赤い魔石を壁に埋め込むように押し当て、シュタープを使って呪文を唱えると、赤い魔石がはまった扉が作成される。
扉の魔石に魔術具の指輪で魔力を流し込むことで、魔力登録が行われる。
親などと2人で登録する場合は、手を重ねて一緒に扉の魔石へと魔力を流す。

隠し部屋には入出制限があり、あらかじめ設定しておいた者以外は部屋に入る事はできない。

扉の開閉には、登録された者の魔力が必要。魔術具の指輪から魔力を流すと、扉と隠し部屋の空間が繋がって扉を開くことができるようになる。
扉が開いても入室制限に引っかかる者は弾かれる。

以下、隠し部屋に関連する魔術具

・隠し部屋を開けるための魔術具:隠し部屋の扉は魔力を使わないと開かないため、平民の側仕えや下働きが扉を開ける時に使用する
・入室認証の魔術具:隠し部屋の魔力登録者の魔力で染めた魔石のブローチ。入室制限に引っかかる側仕えなどに持たせる
・来訪を知らせる魔術具:隠し部屋の外側の者が魔石を押すと、魔石が光って内側の者に来訪者の存在を知らせる。平民でも光らせられる様子
・小槌のような魔術具:隠し部屋の内側から外側へ合図を送る際に使われる。これで室内の何か(?)を叩くと、外側の魔石が光る
・室内に呼びかける魔術具:隠し部屋の外側の者が触れると光り、内側の者と話せる。外側から呼びかけるのに使用される

659  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 09:43:48 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○隠し部屋に一緒に入る(隠喩)
隠し部屋はプライベート空間であり、内部で何が起こっても外からは監視も介入できない。
何かあっても助けが入れない場所なので、他人と二人きりで入室することは危険過ぎると認識される。
特に夫婦でもない異性と二人きりでの入室は、婚前交渉があったと思われても仕方がないくらいに破廉恥とされる。
10歳ごろから異性の立ち入りをはばかるようになり、婚約後は一切の立ち入りを禁止する。

子供のうちは親と魔力登録して親の隠し部屋を使わせてもらうが、いつまでも共用で使う者ではなく、洗礼式から貴族院(魔法学校)の入学前ぐらいに自分の隠し部屋を与えられる

●門・礎関連:ツェント(王)やアウブ(領主)によって作られる街の根幹を守る魔術具や魔術的な効果を持った建造物も魔術具と言える

・国境門:ユルゲンシュミットと他国の間を行き来する為の転移門
初代王によって作られ、王都その地の領主、両方の許可が無ければ開かない。

・境界門:領地の礎に注がれた魔力によって形成されている領地を囲う結界に開けられた通行門
隣り合う領地のアウブが許可を出して初めて製作可能となり、両方から魔法陣で同時に結界に穴を作って固定する
門の中には、待合室や執務室がいくつもある
輿入れで貴族が利用することを前提に作られているので、街の門よりずっと大きくて広い

・国の礎の魔術:初代王がユルゲンシュミットの国境を引き、国の結界が張られた時の物。
英知の書グルトリスハイトを持つ者はまだツェント候補に過ぎず、この礎を直接染めることでツェント(王)となる。

・礎の間(領地):礎の魔石が置いてある領地の中心。この魔石を染めたものがアウブ(領主)となる。
都市の改築などでエントヴィッケルンを行う場合は、アウブがこの部屋に入って礎に溜めた魔力を使って行う
この部屋は神殿の中に存在し、入るためには
1,代々の領主が持つ領主の鍵を使って、領主の部屋から転移する
2,代々の神殿長に継承される聖典の鍵を使う事で、神殿内の女神の彫刻から転移する
の二通りしか存在しない。

・供給の間:礎の魔術にアウブ以外の者も魔力供給できるように、アウブが設置する部屋
アウブの執務室に扉がある

・登録の魔石:アウブだけが作れる魔石。供給の間に出入りするために必要。

・聖典:神々の伝承と祝福の祝詞が書かれている本。
これ自体も、初代王が作り上げた魔術具であり、基本的には聖典の魔石を染め上げた神殿長しか読むことができない。
神殿長が権限を与えれば神殿長以外でも読むことが出来る。
書かれている内容は、読む者の魔力属性と祈りの量によって読める部分と読めない部分が虫食いのように発生する。
全属性であれば大部分を読むことができ、さらに貴族院の図書館のメスティオノーラに魔力を供給することにより、王を選別する魔法陣と王に至る手段を記した文字をも読めるようになる

・聖典の鍵:代々の神殿長に引き継がれている鍵
聖典の錠と、神殿図書室から礎の間に入る為の扉の錠を開けることができる
礎の魔術と対になっており、礎の間に繋がる扉はその領地の鍵でなければ開かない
聖典と鍵の登録用魔石に登録されている魔力が同じであれば聖典は開ける

・神殿図書室:結界で守られており、神殿長が許可した神殿関係者しか入れないようになっている
平民/灰色も含め、誓いの儀式を行うと神殿関係者と認められて入れるようになる

・本棚のメスティオノーラの彫刻:神殿図書室にある、神殿長の鍵がなければ開けられない扉付きの本棚に掘られた凝った彫刻
聖典の部分が可動で鍵穴があり、そこに領地に対応した、神殿長の聖典の鍵を差し込むと、神殿の礼拝室の真下にある、領地の礎へと転移する

・像が持つグルトリスハイト:貴族院の図書館2階にある英知の女神メスティオノーラの像が抱いている本
一定量魔力供給をするとグルトリスハイトの魔法陣を得られる事から、神殿の神具と似たような位置付けであると思われる
領地の女神像と同じく、背表紙を開けると鍵穴があり中央神殿の聖典の鍵で国の礎に入る事ができる。
また上級司書が知識の番人となる契約をこの像の台座に書き込むと、知識の番人に与えられる部屋の鍵がグルトリスハイトから落ちてくる。

・ギーベ(小領主)の礎:ギーべの夏の館(領地館)にある礎の魔術具
アウブに任命されたギーべが魔力で染めてギーべになる
防衛機能があり、最高レベルにすると館にギーベが許可した者、血族、上位管理者である領主一族しか入れなくなる

660  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 10:13:04 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○魔法陣

・物を送るための転移陣:発送専用の魔法陣と受け取り専用の魔法陣でセットになっている魔術具。風呂敷程度の大きさ。
徴税などに利用し、発送専用の魔法陣の上に荷物を置いて、四隅に魔石を置いて呪文(不明)を唱えると上に置いた作物などが転移する

・人を送るための転移陣:アウブにしか設置できない、アウブの許可と魔力がなければ動かせない、人を転移するための転移陣
転送範囲は領地内に限られる。
部屋一つぐらいの魔法陣をあらかじめ、領主館と小領主の夏の館(領地館)、境界門などに設置しておき、
「ネンリュッセル (移動先の地名)」で転移できる

・国境門間を繋ぐ転移陣:グルトリスハイトを持つツェントおよびツェント候補しか起動できない転移陣
国境門の屋根の内部の虹色のつるりとした床に描かれている
「ケーシュルッセル(移動先の領地名)」と唱えると国境門からべつの国境門に移動できる。

・国と国を繋ぐ転移陣:国境門の本体であり、ユルゲンシュミットと外国を繋いでいる。
使用するには魔力か許可証の魔石が必要

・加護を得るための魔法陣:神々の加護を得る儀式に使用するカーペットに描かれている

・オルドシュネーリの魔法陣:声を吹き込み宛先をスティロ(魔法の杖で文字を描く呪文)で書き込んで紙飛行機にして飛ばすことでオルドナンツの代わりとして使える
飛ばされた紙飛行機は宛先側の人物の体にくっつく。この魔法陣はオルドナンツにも使われている

・広域魔術の補助魔法陣:既存の魔術を広範囲に使用するために使う。
たとえば浄化の魔術ヴァッシェンを、都市一つぐらいの広さに展開して都市全体を丸洗いすることができた

○夏の館・冬の館:小領主は春から秋を領地で、冬季を領都の貴族街で過ごす。
小領主が春~秋を過ごす館のことを夏の館と呼び、領地の儀式や執務などもここで行われる

小領主一家が冬季を過ごす貴族街の館は冬の館と呼び、各地から貴族が集まる冬の間に主要な社交は行われる。

661  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 10:52:49 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○調合:毒や薬の調合もまた魔法貴族にとって重要であり、特に『魔力を回復する薬』の有無は、戦場や大規模な魔法を使用する際に生死を分ける程の価値を持つ。
こういった薬の生成にもまた、魔性や魔力素材を材料として使用する。

薬を生成する際にも複数人の魔力が混じると悪影響があるため、一つの薬の調合は開始から完成までを一人で行わなければならない。

●薬
・回復薬(初級):貴族院で習う、一番簡単な回復薬。体力と魔力の両方が回復する
・回復薬(上級):貴族院で習う、品質のいい素材を使った上級向けの回復薬。体力と魔力の両方が回復する
・回復薬(オリジナル):各地の貴族がオリジナルのレシピで開発した回復薬。効果や必要な素材はまちまち。

・ユレーヴェ:仮死状態から生き返らせるための青い液状の薬
飲むまたは体ごと浸かることによって魔力が固まるのを防ぎ、固まりを溶かす
薬の素材は、春夏秋冬それぞれの季節に本人が採る必要があり、自分の魔力を使って作る
ほとんどの上級貴族は貴族院へ在籍中にあらかじめ作って、常に携帯している
薬に浸かった場合は生命活動が著しく低下した状態でしばらくの期間意識を失う

・同調薬:結婚した男女がお互いを染め合うために使われる薬
飲むと、本来反発するはずの他人の魔力を受け入れやすい体になる
お互いの属性や魔力量が似ていれば飲みやすく、違うと非常にのみにくい
特殊な例として、アウブの許可を得た犯罪者の記憶を読み取るため同調に使うこともある
通常は1か月ほどで染められた色は戻る

・魔力を液状化させた薬:魔力枯渇の際に応急手当として飲む薬

・暗視の目薬:点眼することで、暗視効果がつく
・解毒薬:対応する毒によってさまざま
・検出薬:対応する毒によってさまざま
・眠り薬:さまざま
・胃薬

●毒
・毒キノコ
・魔力の流れを悪化させる薬:魔力の流れを変え、思うように魔力を使えなくする事で反撃を封じる薬
通常は致死毒ではないが、元々体内で魔力が魔石化しているエーヴィリーベの印を持つ子にとっては致命的
・痺れ薬:粉末状でディッターなどにも使用する
解毒薬がある
・トルーク:火にくべて使うと甘ったるい匂いがし、それを嗅ぐと記憶の混濁、幻覚症状、陶酔感を覚える危険な植物
記憶を覗く魔術具を使っても、混濁した記憶から情報を得ることができない
ヴァッシェンで浄化することができる
・遅効性の接触毒:触ったら手から浸透していく珍しいもので、日常的に触れるものに塗り込んでおくと、
毒に気づいた時には手遅れになってることが多い危険な代物
検出薬として白い実の汁をかけると、まるで血でもついているように赤く色を変える

・即死毒:ランツェナーヴェ(外国)から持ち込まれた白い粉末状の毒で、銀の筒から放って相手に浴びせる。
まともに受けると即死して貴族は魔石化する。
対策としては、口元を布で覆っておくと防げる模様。受けた直後ヴァッシェンで洗い流して即座にユレーヴェを飲ませられるならば命は助かる。
解毒剤があり、前以て口に含んでおくと毒は効かない。


○魔力遮断布:ランツェナーヴェ(外国)で作られた特殊な素材。
魔力が一切感じられないそうなので、魔道具かどうかも分からない。
魔法の使えないランツェナーヴェ(外国)兵たちを、ユルゲンシュミットの魔法貴族に対抗できるようにするために、ランツェナーヴェ王国が作ったらしい。

662  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 18:05:53 ID:9579fc65
乙でした。天下無敵に見えるローマ人と言えどもぽっと出で文明消滅級の致命傷になり得る技術などが飛び出て来るのが世界の恐ろしい所である

まぁそう言うのでも無いとローマの弱点とか夫婦喧嘩と言う名の内輪乱戦か何かが発生しないと崩れる余地が欠片も無いですが
(やる夫と刹那等男衆全員の浮気動画をネット直通ファイル共有ソフトに送信)

663  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 20:40:05 ID:405a88af
【本好きの下克上技術】

○魔力遮断布(修正):あらゆる魔法を弾き、魔力を通さない特殊な布。
ランツェナーヴェ(外国)で作られた特殊な素材を材料にしているらしい。
魔力が一切感じられないそうなので、魔道具かどうかも分からない。
魔法の使えないランツェナーヴェ(外国)兵たちを、ユルゲンシュミットの魔法貴族に対抗できるようにするために、ランツェナーヴェ王国が作ったらしい。
この布に触れたり布の向こうを対象とした魔法を無効化し、魔剣や魔術具や魔法の杖シュターブの変形した武器などの攻撃では一切傷つかない。
この布を被っただけで、攻撃魔法だけでなく通信系の魔術具や探知魔法すら無効化する。

○契約魔術
魔道具である紙とインクを使って、二者の間に互いを縛る魔法的拘束力を得る魔術。
契約魔術で契約すると、魔力によって縛られて、契約者双方の同意なしに解約できない。
魔力や権力を持つ相手で、自分が圧倒的に不利な状況にある場合に、高額の魔術具を使ってでも利益を確保するために使うもの。
もともと横暴な貴族に対して拘束力を持たせるための物で、魔力のこもった特殊なインクと紙が必要になる。

契約書に、貴族の場合は魔術具のペンでサインを、平民の場合は血判を押すことで、契約成立となり、契約書は炎に包まれで神のもとに送られる。
契約魔術を管理しているのは本当に神様らしく、契約を違反したものには神罰が下る。場合によっては命さえ奪われる。
契約を知らない人も、内容によっては契約の範囲に入る。
契約者以外にも影響を及ぼす契約魔術は必ず領主への報告が必要。
報告や周知なしに被害が出たら、契約魔術に必要な魔術具は取り上げられ、貴族との取引は制限されて、契約者に対して罰が与えられる。
契約が適用される場所の範囲は魔術結界内に限定されるが、対象となる結界は、街、領地、国と複数の段階があり、規模が大きくなるほど契約に要する費用も大きくなる

なお、神々は細かい事を気にしていないためか、契約時の詐欺、
例えば二重に重ねた契約書にサインさせたり、文字を読めない平民に対して口頭で偽の文書を説明して血判を押させるなどで行われた、一方的な収奪の魔術契約であっても、
書面通りの契約を執行してしまう。

○ディッター:貴族同士で行われる競技。いくつかの種類が存在する。
共通するのは、騎獣に乗って戦う飛行戦である事、敵を倒すとともに、魔獣の魔石や貴人など、重要なものを奪いあう実戦さながらの競技である事。
武門の貴族領ダンケルフェルガーでは、あらゆるディッターが異常に好まれていて、ダンケルフェルガーの男たちはまるでポケモン文明のごとく、他者をディッターに誘う。また、対立が発生した場合には、ディッターの勝敗で決着させようとする(魔術契約で、ディッターの勝敗に基づいて勝者の言い分を聞く契約書を作って戦う)

・礎を奪うディッター:数々のディッターのオリジナルであり、またかつての行われていた領地間戦争そのもの。「真のディッター」とも言われる。
領地の礎を賭けて戦う領地 vs 領地の戦争。礎を奪われて負ける(染められる)と全てが終わるので、全力で戦う。
礎を奪われた場合、礎を奪い返そうとするのを防ぐため、前アウブ(即ち奪われた側)は自分の命も奪われるのが通例。
危険度は実際の戦争並み。死者は戦死、戦後の粛清も含めて多数出る。もちろん、めったに行われることは無い。

・宝盗りディッター:領地の礎を守る模擬戦から始まった競技。各領地の実力を見せつけ合う貴族院の領地対抗戦でも行われていた。
具体的なルールは、
1,陣を設定する(貴族院の領地対抗戦などで行われる場合、各領地の採集場所が陣とされていた)。
2,他領に奪われてはならない宝とする魔獣を狩ってくる。
このとき、魔獣は魔石に変えてしまってはならず、倒してしまうと敗北になる。
3,宝を守りつつ他領の宝を奪うか、倒して魔石に変えてしまえば勝利する。
(領主候補生を宝とした本の販売権の争奪戦では、宝を陣の外に出した時点で勝敗が決した。)
宝である魔獣を殺されたり奪われたりしないように攻撃用の魔術具や罠などの使用が認められている。
危険度は低~高。イメージ的には格闘技~戦争演習。 一冬の貴族院で2~3人くらい死者が出ることもある。

・速さを競うディッター:政変によって多くの貴族が死んでしまった後、これ以上貴族を減らさないように簡略化されたディッター
ルールは、
1,先生が訓練用の魔獣を作り出す。魔獣は定められた範囲から出ることもない。
2,いかに早く倒せるかを競う。
領地内で魔獣を狩る訓練の為の競技で、効率や攻撃力が重視される。
危険度低。 怪我人は出るが、死者が出ることは特に想定されていない。イメージ的にはスポーツ~格闘技。

・狩った魔獣の強さを競うディッター、魔獣の数を競うディッター:魔獣狩りに特化したディッター。ルールなどは不明

・嫁取りディッター:ダンケルフェルガー独自の文化。
当事者が結婚を望んでいるのに、親から結婚の許可を得られない場合に行う。
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
父親と求婚者の個人戦であったり、父親+女性の婚約者一族 vs 恋人一族の大勢で行ったり色々。
結婚を望んでいる側が勝利した場合は、親は結婚を認める。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。
危険度は中~高。 女性の立ち回り、親族同士の仲、婚約者の有無など、それぞれの事情によって危険度に結構差がある。 規模によっては死者が出ないこともある。

・嫁『盗り』ディッター:ダンケルフェルガー独自の文化。
結婚したいと思っていない相手を、強引に得る場合に行う。
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
本来は嫁を奪うために女性側の領地を訪れ、女性側と男性側の親族同士が戦う。貴族院は全く関係ない。
負けた場合、男側はきっぱり求婚を諦めることが慣例となっている。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。
ルールは、宝盗りディッターの『宝』の代わりに、『女性』を指定する。もちろん殺すと意味が居ないので、生きたまま陣地から連れ出さなけれなばならない。
危険度は極めて高。 男性側が勝利した場合は女性側親族がフルボッコにされて女性が連れて行かれるし、父親が勝利した場合は男性側が女性側親族にフルボッコにされている。基本的に穏便には済まない。何人も死ぬ。

664  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 21:56:33 ID:cbff856d
>>662
                         -‐……‐-ミ
                  /: : : : : : : : : : : : : \
                  ,:'´: : : : : : : : : : : : :.`ヽ: : ,
               /: :/: : /:/:/: :i : : : : : : : ',: ‘,
                 {: : i:/l/レ'i/ \丶、: : }:.i: : i
               \{ =     = `ト: /:ノ: : |
                    从   、_,、_,   ムイ´: : 从
               /イハ≧=‐- -‐=≦レイレ、イトヘ
                 /::/:|V V|ヽ::::::\


「ミーム汚染や再演大系もそうだが」

「制御系をハッキングしてくるのは脅威だからねえ・・・」

「内紛も含めて、僕の覇道の破綻がローマの終わり、ということかもしれない」

665  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 21:57:02 ID:cbff856d
安価↓1 見たい描写
・TS
・戦略調整センター(覇道指揮・経済兵站・警戒斥候・火力砲兵・防護歩兵・衝撃騎兵で国のステ表現)
・色(産業)
・色(各世界における具体例)
・科学
・諜報:
・諜報:【モンスターがあふれる世界で欲しい技術・情報・人材があれば】
・諜報:【蜘蛛世界技術】紹介;済(一応重要技術はまとめたので再度見たければ)
・諜報:【インフィニット・デンドログラム技術】紹介
・諜報:【本好きの下克上技術】(安価は継続中だけどぼちぼち紹介していく)
・外交:
・外交:マフィア技術紹介
・外交:【シャングリラ・フロンティア世界ライセンス】
・例の車椅子クレーマー&青い芝の会
・異能分類(各世界における具体例)

666  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 21:58:07 ID:405a88af
・諜報:【本好きの下克上技術】(安価は継続中だけどぼちぼち紹介していく)

667  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 21:58:24 ID:405a88af
無茶王様、おかえりなさい。

668  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:00:15 ID:cbff856d
『ただいま!』

669  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:06:32 ID:cbff856d
『ちょっと不安になったけど図書館はあった!』

アレクサンドリア図書館:無償の技術一個(civ5感)
・ 図書館で閲覧できた配合した種族を見ることができる書物
アルメティカ図書館
○セラエノ断章:盲目の魔術師ラバン・シュリュズベリイが、プレアデス星団にある大恒星「セラエノ」の大図書館にあった石版の記述を英訳したもの。旧支配者の一柱・ハスターの力を操る。

670  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:08:04 ID:405a88af
でも、分類管理はされて無さそうだなw>アレクサンドリア図書館とか、セラエノ大図書館

671  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:15:01 ID:cbff856d
>>670
        .,ィ
   , z ―=くト- 、
z7´'//////,Nハ///> 、_,
/////////リ|V|lトミ/ハ//ミ、
/////////,イ'`||ト、Vl|ト|/ム、
////////,' リ._--__ V V/lミ=-
//////|リllイ/ fテミヽ  'Vl|ヽ
/////,ハ| lミll、_ヾ/じ   ` i
/////,| '   `  `´       |
///,トミl|             ',
!|//i|ヽ'ミ、         , -、. |
ィリ`マ  ヽ         '′   l
 >、_               |
ーイ _, 、_             |
     ヽー- __  -―'
       ヽ   ィ' ´

『研究枠分類も体系化されてなかったし』

『多分そうだねw』

◯図書館
数々の本を収蔵し、無料で貸し出しや閲覧が出来る。

◯日本十進分類法
日本における、図書館の本の分類方法
米の図書館学者メルヴィル・デューイのデューイ十進分類法を元に作られ、
図書館の本の整理に使われる。


『大まかにはこんな感じで分類していく』

0 総記 (情報学、図書館、図書、百科事典、一般論文集、逐次刊行物、団体、ジャーナリズム、叢書)
1 哲学 (哲学、心理学、倫理学、宗教)
2 歴史 (歴史、伝記、地理)
3 社会科学 (政治、法律、経済、統計、社会、教育、風俗習慣、国防)
4 自然科学 (数学、理学、医学)
5 技術 (工学、工業、家政学)
6 産業 (農林水産業、商業、運輸、通信)
7 芸術 (美術、音楽、演劇、スポーツ、諸芸、娯楽)
8 言語
9 文学

『細かい分類を全部挙げるのはキリがないので勘弁してほしい』

『科学技術についてはこんな感じ』

40 自然科学

41 数学
42 物理学
43 化学
44 天文学、宇宙科学
45 地球科学、地学
46 生物科学、一般生物学
47 植物学
48 動物学


460 生物科学、一般生物学
461 理論生物学、生命論
462 生物地理、生物誌
463 細胞学
464 生化学
465 微生物学
466
467 遺伝学
468 生態学
469 人類学

672  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:21:00 ID:405a88af
おお、ローマの図書館が片付いていく!

673  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:24:37 ID:cbff856d
>>672

                         `ヽ、
               _,_,_,_zzzzzzzzzx,  アユ、
           _,ィ≦洲州州州州洲州州≧x洲i!
 ,__   _,,,,ィ≦´州i!洲i!洲i!洲ii!iヘヾii!`i マ洲ii!州州州≧、
  `ヽ≦洲iマi!i州州/州i!ii!州州i! |i!ヾ i|i!| ヽ|i!`|i!州ム`i!ヘ,``ヽ、
    ,xィi7州i!洲i!洲i!州i!ii i!ii i!iii!i{ }州i州i!iii!Ⅶi!;hi``hi!`州、
 ,/´ /洲リ洲iマi!i州州州ト洲 州iマi!i州州州ト洲i! i!  洲iマi!iヘ
   ,ムレ洲洲洲ii!i州ⅤⅦ州ト洲iマヽi!i州州州ト洲i! i! 洲iマi!i!ハ}
  ム/卅/i!ハi!州州i!ii キi!州∨从!. マ州i!マキ州州リリi!i|i!i|i{i|il!i|i}
  〃/リi!/リl洲i!洲洲〉|_Ⅶ.マリ从`f´^Xマ i!州/}/|州州i!lil州i|i
 〃.i洲洲i!州州i!洲i!キ  ヾ`从li! ` ./ ,xヽ i!レ ´ 州州州!!州i{
./  |洲州i!州州i!キキi! ` ー-∨`\  ´___ ==.州州州ハ州i{
   |!州洲州i!州从_xィ彡圭ミ>    ´ ̄ ̄ ̄´ 从州州トく从ム
   i洲州i!州州i!从《´`込シ   |         .从从V`ヽ )从`ヽ
   }i洲州i!从从从ム` ´¨`   {!         /从/ 〉| jノ/ヽ
   Vi!j Ⅶi| キ从从ヽ     `ヽ        //イ-イチ
    Ⅶ  Ⅶ! /´Vリ`ヽヽ  __ィ──→-´   /チ洲i!マi
    Ⅶ  マ  j ´ `ヽ     ̄ ̄´     //洲!ム
     Ⅶ  .マ     jヽ、         ./ / iハヘ|`r
     Ⅴ         V>x  ____∠===|=__
          / ̄ ̄ ̄ ̄\/             `> 、
         /         |     _____      \

『だねえ』

『一応学校も大学も図書館もあったけど』

『どんなカオスになっていたことやら』

『まあ占術使えば良いんだけどね』

↑なまじ技術的になんとかなってしまうと社会制度が発展しない恒例(逆もまた然り)

674  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:29:41 ID:cbff856d
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ llヽ
      | ┏───┓ ∥|
      | │      │ ∥|
      | ┗───┛ ∥|
      |            ∥|
      |            ∥|
      |            ∥|
      |______∥|
       ) ≡≡≡≡≡≡)
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

『さて、本好きさんにはキツイことに』

『本好き世界にはあまり本が無かった』

『正確にはあるにはあるんだが、羊皮紙の写本で』

(まあパピルス紙とかよりはそれでも安いんだろうが・・・)

『比較的安価な植物繊維紙の本を活版印刷で量産、とかができなかった』

『木版すらないんだから中々地獄ではある』

『活版印刷を行って尚、貴族にとってすら本は中々高価で』

『勿論平民ではそうそう手が届くもんじゃない。そもそも大半の平民は字が読めないしね』

675  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:30:48 ID:405a88af
写本が貧乏貴族の収入源の一つだったらしいw

676  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:33:05 ID:cbff856d
                                                   、
                                               /i  ノヘ
                              ィ¬⌒≦ヽ..,          〈_ノ ノ.i ハ
        _..、                    r! .ゝ 、  _ヽj         {ニヲノノ 〈ハヘ
        Vハ` 、        ,.. v、      ノ、ヽ V⌒ヽ フ!         ハv' イ  州 :.
         Vハ   ト    辷"   v、   、  {〉、 7-,、_ ィ⌒ヽ、       ハv フ  州 .!
         Vハ、  ヽ、 _>'    v、  .\:::、 iィ i  Y ヽ   :       ト rく7ィ 互州 !
          `vハ    :      ィノ    ゝ:::ヽ'、ヘ  i/ハ  :      rハゥ / .i l l(i i
           Vハ    :      v、  .イ  >::::ヘ }::::::}ヘ  :ト-ー'"トぐ>}' ノ 〔(_) 〕 ,!
            Vハ    :      v、  / ィト  〉>:::::::} ,':::::/\ヽヘ.._.:ハ }、iハv´ノ ノ ノ、(i.v
             `>、 ハ     </'"´ ./.イ:::::::::i.j':::::}!  ` へ <ハv'フ 互⌒ v'
                ト' ヽィ "´ _ ノ : ,イ  ` ―-ハ´フ´       ヽ. `<、  州V
                ヽ  <ニニ≧、 /. }  ...ノ  l. lイ         }ヘ  、 ` -'- 、
                 `          i   :、 ,:l .!         }フハ   ヽ  /´
                          {ヽ _.. ,-< i ヽ´ハ       }_7 丶    ,:
                         ノ \\  `‐{   \{、.     ハ'   ) :. ;
                         ヽ ーヽ ヽ ( ):、     ` ‐< ハ'   (  ,ィ
                         ノ ` ̄フ_ィ⌒ト丶    :.   ヽ    ヽ ,:
                       / /  ノ ノ 人 ヽ.\       \   `'
                     /ィ ノ ノイレイ  人 ヽ  ヽイ⌒` ヽ ―ゝ
                    /ノイ イィ ノ 丿レ´  \ヽヘ ド、ヽゝ ヾ、
                   'ソ レ" /  イノ'"         `ヾト、 ⌒ヽゝ
_____________ /ノ イ/        ,ハ        ハ〈/⌒ヽ、)_________
 \    \   \   \   \  ./        . :{ l  、     、`ヽ \   \   \   \
〈 ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄ ハ   _.,    !{ ヘ   >\   .ハ- .}. ̄ | ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄
丶 .|      |     |     |     | {,イ }  (::>  ,ィ  ヽ \{::::::r::ヽ /:::V´   |     |     |     |
 ̄丶――――――――――――:、ヽ ノ::( イ:::〉   〉  ヾ:::、 ノ:::ィv'――――――――――――
__丶                 <:::::::ヽィ:ィイ:::/   {`トiー-iレ'
     丶                  iヽ7ー一 ´     丶ヘ_/ ヽ
丶___丶             { ̄ヽト__.i            ヽ _ノ
  ヽ    丶            ヽ ' .ハ{             ¨
   ヽ―――丶            ⌒ヽ_.ノ


『ちなみに古代ローマでも同様に本は貴重で』

『仕方ないからメソポタミア文明みたいな粘土板をノートやメモ帳的に使ってたらしい。貴族の子供ですらね』

『粘土板は安価だし、捏ねなおせば文字を消して新しく書き込めるからね』

『多分佐々木ローマで最初期に使ってた文字も、粘土板だね』


『本好きでも似たような発想から、粘土の代わりに蝋でメモ帳作っている』

677  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:36:16 ID:cbff856d
>>675
         |!:::::::::::::::::::\:::::::::∨:::::::::::::|  . . : .´: . : .-‐: . -: . : `: . 、
          マ::::::::::::::::::::::ヽ:::::::l::::::::::::::7/: . : . :/: . -‐: . : ̄: .>. 、: . -
           ` 、:::::::::::::::::::::',:::: |:::::::::::/. : . : . : /: /: . : . : . : .´: . : . : \ . \
           r=-\::::::::::/(:::)::::j::::::::/. :__ : . : //: . : . : . : . : . : . : . : . : . ヽ . ヽ
          マ\-_>_::::乂_::_ノ:::::∥ /-:|: . :/: . : . / . : . : . /: . : . : j: .|: . : . : .ヘ
          ヾ-\_-_-\-、::::::::/7 /_-_|. /: . : /: . : . : . : / : . : . : '. : |. : . : . : ハ
            ヘ-_>、-_-ヘ\/ :|./-_-j:/ . : / : /: . : ./: ./l! : . : . / . : | . : . : . : :.
                \_-_>_- マ  /-_-:/: . : .7: ./: . :// !: . : . / . : /l!: . : . : . : ',
              >-_-_ヽY:/-_-:〈. : ., : l: /: //- 、 :|: . : . : . : /ハ: . : . : . : .',
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               /. . <. . . . \ヽ_r‐=x:| 乂         !:{;;}j l} /: / /:./ ,/
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        , . ,  l. . . . . . . . . .丿 \. . . . ∨∧:/::ハ. . .|. . ⌒´.ヽ
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『ゲートでも似たような話があったし、さもありなむかな?』

・写本は文字の読み書きができる知識人にしかできない

・写本は単純手作業なので手間がかかり、基本誰もやりたがらない



・知識人をこき使うために、報酬は高くならざるを得ない

『単なる単純作業ならば、貧乏人を安値でこき使うんだろうけど、写本は知識人の特権だからね』

『報酬も相応に出すしかない』

『活版印刷でヤバいってのも同じくw』

678  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:40:00 ID:405a88af
なお、本好き主人公は、最初粘土板を焼き物にして文字を長期記録しようとしていたが、
粘土の乾燥が甘くて、内部の水分が蒸気になって爆発したw

679  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:42:55 ID:cbff856d

                                   i
                / ⌒ 丶              i
               /        丶           l、
              /            丶         l;
             .|               ヽ.      ノl l
      ;;;;:::-:::-----|                  ヽv-‐    i .l‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐--------:-::-:::-:::;;
      |||      |                       |      '! |               ノ ! . |||
      |||      |                       i   .  ノ .|             /  /. |||
      |||      |   / ⌒ 丶         .l    /   |            /  ./  |||
      |||      | /       丶       .!   /   l           /     /   .|||
      |||      |/           丶     !  ./  /          .  ヽ   /..   .|||
      |||                     ヽ   ! / /                 ) /    |||
      ||l            _________,,ヽ |ノ/ _____       ノ∠     l||
      |l========三三三=================ミミ;;|彡==========三三三===============l|
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー-‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

『従って、貴族になった中盤以降はとにかく、初期は貧民出身だった司書殿は、本を読みたければ作るしかない!』

『無ければ作る!ローマでも同意できる良い言葉だね!』

『目指すは活版印刷で、そのために植物紙が必要で、インクも必要で、中途段階として木版(正確には紙版)の絵本とかも作っていたりする』

『逐次、必要な道具も発明しながらね』

『そして本好き殿が偉いのは、ただ地球の知識を持ち込むだけでなく』

『現地の材料も活用し、試行錯誤しているところだ』

『代表的なのが、魔木を使った紙だね』

●魔木(まぼく)
魔力を持った木のこと。実が魔石になったりする。
様々な特性を持ち、主人公はそれらの素材を材料に様々な魔力を帯びた魔紙を作り上げた。

・パルゥ:氷属性っぽい魔木。火を近づけたら溶けてなくなる。
冬の晴れ間にしか現れず、太陽の光に反応して急激に成長し、実を遠くに飛ばし消滅する。
あちこちに飛んだ実は雪と同化し、春になると種だけが土の上に残る。
このパルゥの実は、甘い蜜と油が取れるため冬の貴重な甘味となる。

『採取方法』木に登って、枝を握る。手の体温だけで、まるで氷を溶かすように、枝を溶かして採る。とても冷たくて辛い。

・トロンベ:にょきにょきと一瞬で成長する樹木。
大変固く、強い耐火性を持つため、薪ではなく貴重品を入れる家具に使われる。
成長する際、周辺の栄養を根こそぎ奪い、不毛の地にする。

『採取方法』まだ小さいうちに根こそぎ刈り取る。失敗した場合、騎士団総出で討伐するほどの危険な存在と化す。

・タウの実:水風船のような半透明の赤い実。
実はトロンベと同一品種。雌株と雄株があり、雌株の場合はタウの木、雄株の場合はトロンベに成長する。
本来は数年地中の中で魔力蓄えてから発芽するが、魔力を直接与えることで一瞬でトロンベとして発芽する。

・グミモーカ:グミやゴムのようなグニャグニャした感触の魔木。
グニャグニャした部分が触手のように揺れ、また触手の先端に痺れを与える毒針も生えているため、木クラゲなどと呼ばれることもある。

・アイゼ:外見は不明。風属性を持つ油が採れる。
・クルアイゼ:外見は不明。アイゼの上位種。上質の油が採れる。
・リュエル葉が茂っておらず、つるりとして金属めいた質感の木の枝に白木蓮のような花が数十ほど。
満月の夜に枝の上に立つように花が咲き、実がなる。
シュツェーリアの夜が最も魔力を溜めると言われており、花から甘い香りを出す。
・ライレーネ:薄いピンクの花が咲く。一見しただけならば、睡蓮の花にしか見えない。
女神の愛した花と言われている。夜の間は花が閉じ、ゆっくりと蜜を蓄える。この蜜が素材。
夜明けと共に花が開く。

・ズィーロレ:ダンケルフェルガーの神話の零れ話本に記載されている魔木。
フリュートレーネの水浴びによって枝を伸ばし、白い花の花びらが、強い癒しの力のある緑の滴となって落ちる。
ライレーネとの関連が疑われるがライレーネが薄いピンクの花でズィーロレが白い花という違いがある。

・ナンセーブ:大人の膝程の高さもないような低木の魔木。根を足のように動かして、のそのそと移動している。
ナンセーブ紙の原材料。
・エイフォン木の洞のような穴がある木。歌う木。ロックっぽい、熱い叫び。エイフォン紙の原材料。

・ブレンリュース:金色に輝く木。土地の属性の関係で滅多に見られない。素材であるブレンリュースの実が採れる

・タイガネーメ:いつくも実が生った樹木。この実を魔獣に食べさせると、魔獣が実に籠った魔力で強大化する。一つの属性しか魔力を受け付けない。高品質の魔石を得たいときに魔獣を強化することでより強力な魔石を得るために利用される。

・ネガローシ:白と赤の斑の実。
目に入ると涙が止まらず、鼻から吸い込むと鼻の奥が痛んで鼻水が出てきて、口から吸い込むと喉の奥がヒリヒリと痛み、人によっては熱が出たり、手足が痺れたりする。粉塵煙幕の魔術具の中身に使用された。

680  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:43:43 ID:cbff856d
>>678
『あららw』

『日干し煉瓦でもそこそこ保つと思うんだけどねw』

681  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:45:18 ID:405a88af
>>680
何せ身体が弱いので、晴れの日を見計らった大量の粘土板の管理なんてできませんしw

682  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:46:37 ID:cbff856d
>>681
『その辺貧民出身の割りに貴族的だよねw』

683  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:49:24 ID:405a88af
自分の体をろくに動かせないからこそ、他人に命令するしかないので貴族的になる、と。
どこかで聞いたような話だ。

684  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:51:30 ID:cbff856d
                 __\\_
              -≦洲州洲州洲州ミx、
         ー=≦洲州洲州洲州洲州ハ¨`
           /洲州洲州洲州洲州洲州’
           从洲州マ从’ヽム_⊥ヽ洲州ト、
          ,洲州洲 -`ヽト" |:::) リ洲州洲>
          |洲州从l::::) `  ¨ ´ 从斗从
           、洲州ヘ¨  |   ,  ' r-´斗ゝ
            、Ν州',  < ノ  / |洲、
            \  レ > 、 , ' -二二八
                    〉彡≦ニニ/ニニニニニ= 、
                 /`| |ニニニィニニニニニニニニニl
                    И | |ニ/ニニニニニニニニニニ 、
                  人乂!_//ニニニニニニニニニニニニニネ
                 /ニニニ ○ニニニニニニ、ニニニニニニニヒニミ
              くニVニニニニニニニニニニニ\ニニニ≦ <ニ0ニ|
                Vニ,ニニニニニニニニ/  ュ 副会長
                  |ニ|ニニ ○ニニニニニニニニV <  >ニニマ"
                、'ニニニニニニニニニニニニニV ∠〈ニニニニニ’
                V|ニニニニニニニニニニニニ/ ー ヘニニニニニ’
                  |’ニ○ニニニニニニニニ /    /ニニニニニ/

『魔紙の材料になるのはこの辺かな?』

『色落ちしにくいとか地味な所ではあるが、通常の植物紙よりも上質になりやすいらしい』

『うち、トロンぺはタウの実からの栽培方法が確立したことで、比較的安価に採集可能になっている』

『あと、タウの実は魔力の受け取り役にもなるから、身食いへの安価な対処法として適している。魔道具とか要らないからね』

・トロンベ:にょきにょきと一瞬で成長する樹木。
大変固く、強い耐火性を持つため、薪ではなく貴重品を入れる家具に使われる。
成長する際、周辺の栄養を根こそぎ奪い、不毛の地にする。
『採取方法』まだ小さいうちに根こそぎ刈り取る。失敗した場合、騎士団総出で討伐するほどの危険な存在と化す。

・タウの実:水風船のような半透明の赤い実。
実はトロンベと同一品種。雌株と雄株があり、雌株の場合はタウの木、雄株の場合はトロンベに成長する。
本来は数年地中の中で魔力蓄えてから発芽するが、魔力を直接与えることで一瞬でトロンベとして発芽する。

・ナンセーブ:大人の膝程の高さもないような低木の魔木。根を足のように動かして、のそのそと移動している。
ナンセーブ紙の原材料。
・エイフォン木の洞のような穴がある木。歌う木。ロックっぽい、熱い叫び。エイフォン紙の原材料。

685  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:55:31 ID:cbff856d
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彡へ 、\レ V / -j丶 、'''' .... \ ´\「 ̄ ̄ ̄,/  / ̄ ..||)    /,;;;;;;;|;;,,
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    | /;;; 、/ ;;; |    人(⌒'  \/::..  ∥  / / ̄ ̄弋 ̄ ̄ \ ..;;;;|;;;
    |丶> <;;/|    /丶∂/ ̄,ー=  |   /'''     \\   ..\,,;|;/
`\_|∧ ◯ ∧ |  /l______,/⌒、/         \\....:::::..\
      | ◇;/ヽ;;◇ | / /''''''''''''''''''''''''''''''''ゝ ノ/           \\:::::::::...ヽ

『ああ、そうそう。騎士と貴族の関係がこっちの世界とはちょっと違うんでその辺も解説』

『貴族とは原則「武装しか金持ち」だ。本好き世界でも大まかには同じだが、例外もある』

『何しろ、「武装」とはつまり私兵(騎士)を雇うってことになるわけだが』

『この世界では「魔法使いは貴族」「非魔法使いは平民」だ。』

『貴族に仕える騎士として、「魔法貴族」と「平民」のどっちが相応しいと思う?』

686  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 22:57:54 ID:405a88af
魔法貴族の護衛も魔法貴族ですね。
非魔法使いなんて、盾にもならないので。

687  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:08:46 ID:405a88af
エンチャント系の魔法が少ないせいで平民を貴族並みに戦わせる手段がほぼ無くて、
更に貴族は全員騎獣で空を飛べますから。

688  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:09:06 ID:cbff856d
>>686
                             -= ニニ.ヽ.  / /
                                  _ヽヾ _
       _j|_                     , -= ニ ヾj_ノ ヽ
        ̄|! ̄                    ///      ̄ ヽ \
                |     .ニ=-=ニ二.  ̄〃/,.イ /! /ィ /  i | ト、
           __j|__    __     ̄/ー|ハ/ メ、| /j/イ//| | K
              ̄|「 ̄    .{ ||  /''7/i iイffh` -‐j// ,厶イィ′
               |!       .∨ ハ /ヘi/ _____| ` ,  'でツ' ,.仁厶!
        十     |       .__∨ 人 / / r;==ヽ -、 /,∠j/
      __j!__       r:く`Y^i:、ヽ.`ー┐ 〃 ,_rfこi_Z´イ  ̄ ii\ニニ7
         ̄|! ̄      _,rくヽ,_,Y二ハ!ヽ二」  /‐z 、,/   ____〃 ト、
                 r'´  / ̄,> 、_iリ  / f  ̄ `__/  〃 ̄ ̄  |\>
        人      >へ_{_ _/  /¨>'、__ ハ _ノヽ. く `ー- .._   /
          .`Y´   fヘ / く_入 _{   /  〃`¨´    \ヽ二 =- /
  ,              i. `′._j|_..入_{_   {{       ,.ィ'フヽフ" ̄´
. /'〉    r==、   __人__  .  ̄|! ̄  ...\仁!⊃  _,. イ ヽr'  /
/'/     \ \...`Y´    ...` ー--‐..|. ,rtj7T「iYjiエェrrj斤┐
i/ ハ.  ト、 }\ ヽ..!          .__j|__.-=LLi:」L∟-'′ヽ.
0 |i.}__ト、| \:::: ヽ//、            ̄|「 ̄     | ゚ ゚      \
ヾド { ` ヽ  \://ヽ.≧/〉      ,.イ ,.|!..     |            /ヽ、
  \  ̄ ヽ.__0'ヽ __ //二..十     |        .|          /    人
.    \        \__,0'...__j!__         | o  . _j|_      `Y´
   ___j. \       {__. ̄|! ̄         ., イ! ヽr‐... ̄|! ̄     .,.   .i
   >‐  \.     ヽ ̄ ̄           ,//.||   }         |../.  __人__.____
   \ t==z. \     \            ,// ||   |      __j|__..`Y´.|     ヾ
    <,       > 、     \       __ ノ/   ||  \ o    _. ̄|「 ̄   .! '      ||
   /  t==z/     ` ー--ヽ ___// ̄´   ||    `丁 ̄    |!      ./        ||―z__
   二ニ=‐               ̄ ̄         ||    ..十     |    .../       jj t=z /
     ̄之__ t=ァ                      ヾ.   __j!__      /       〃  <
       ∠.                       }}  ... ̄|! ̄     ./        〃 tュ <

『そうだね!』

『故に、本好き世界では騎士も「魔法貴族」となる』

『勿論、領地持ちの領主や小領主が他の貴族のために体張るわけにもいかないから』

『彼らは土地を持たない貴族となる』

『「武装せる金持ち(領地持ち)」という貴族の定義からはずれるけど、土地や金の有無より魔力の有無のが貴族の資格として重要視されるから仕方ない」

『「土地なしの貴族」≒「貴族騎士」って感じかな?』

『大凡、土地持ちの「本物の貴族」と平民の間に騎士が居るって構図自体は共通だけど』

『騎士階級も魔法使いって意味では一応魔法貴族なわけだ』

689  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:09:52 ID:cbff856d
>>687
『あと、肉体強化とかも使えるから格闘戦でも貴族が普通に強いしねえ・・・』

『空飛んだりしたら手を出せないし』

690  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:17:23 ID:cbff856d
                       \ ヽ
                  -―――-  }
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    乂///\/∧: : \ : l 人 八:l,斗==ミ   |  V j V ,
     }////////,ヽ : : \〈   〃f ヾハ  },ノ  ¨、  V
     人//////// |:\ {⌒',   i乂_ソ        }:./;\
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.   / /   : :/: :}// ,    /⌒',   | 、    ´     イ|     |
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.  八   : :{    ,          V ,        j     ヽ i
.   \  :从   /            V ,             |,|
     ヽ }  ,             〉=ミ          /ハ
      ∨  i         /   〃 \ヽ    ヽ   {i  \
          |         ,  ノノ   ` ⌒ヾ===`、_〃   `、
          |        イ //           `⌒´     }
         ,        . ノノ           ⌒※⌒    ,
         /        /〃 ヽ          /V     /
          /        /'"    \       イ ,   ィi

『・・・とはいえ、魔法使いである貴族にとっても魔力は貴重で、領地を治める資格としても重要だ』

『何しろ、土地も国も魔力で作り支えられてる世界だからね』

『だから跡継ぎも、長子相続とかではなく魔力の大小で決められるし』

『なんなら「魔力を持ってるだけの平民」である本好き主人公殿が、領主の養子に迎えられて、跡継ぎになる可能性すらあった』

『平民である主人公殿ですらそうなんだから、末席の騎士とはいえ、一応本物の魔法貴族である騎士階級だって魔力さえあれば領主になる可能性は十分ある』

『養子なり婚姻なりでね。』

実際、領主系貴族と、騎士の間のラブロマンスとかも作中で生じている。

貴族性の違いから破談になったが。


『逆に言えば、それでもなお騎士階級に留め置かれているものは、領主になるには魔力が不十分ってことになる』

『だから、半ば本末転倒な話だが、守られるべき領主(土地貴族)の方が、護衛の騎士よりも魔法能力的には「強い」わけだ』

『足りない魔力は剣技とかで補うしかない』

691  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:23:29 ID:cbff856d
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『平民にとって貴族は恐ろしい存在だ。』

『はっきり言ってしまえば平民は農奴どころか奴隷扱いで、逆らえば殺されても文句言えないのが本好き世界の法だ』

(自分の所の領民ならばとにかく、他所の領民にまでその調子なのはどうかと思うけどね)

『とはいえ、弱肉強食の法を除いて考えても、ある意味妥当な力関係ではある』

『まずもって国を支えているのは魔法貴族なわけだし』

『何だかんだで平民も貴族の恩恵を受けてるわけでね』

『農業も貴族の魔力に支えられてるし、都市部の商人・職人もギルドカードなどの魔術具の恩恵を受けている』


【本好きの下克上技術】

○血液:ユルゲンシュミットのあらゆる素材は何かしらの魔力を帯びており、平民にもわずかばかりの魔力がある。
魔力は血液に多く含まれているため、(戸籍の)登録証など平民を個人識別したり、契約魔術書など少ない魔力でも使える魔術具を平民が使う場合は、魔術具に血液を付着させて発動する。

なお、平民にも使える魔術具は、貧乏かつ赤字経営な下級貴族が作って平民の金持ち商人に高値で売ることが多い。

○魔術具

・契約魔術用セット(仮):契約魔術(後述)に用いる羊皮紙と魔力インク。
魔力が込められており、非常に高価領内用・全国用とグレードがあり、全国用の方が勿論高価。
平民が持つ契約魔術用のインクは、平民の血に含まれる微量の魔力でも反応するように、作成者の魔力を一度魔石に移し、属性や個々の色合いを除いた魔力で作られる
貴族は魔術具のペンを使って自分の魔力で書くため、インクは特に必要ない

・認証柵(仮):関係者以外の立ち入りを禁止する金属製の柵。
商業ギルドなどに設置されており、認証を受けると柵が消えて通れるようになり、中に入ってしまうと柵が復活する。
内外の音を遮断する効果もある。

・ギルドカード:ギルドの一因であることを証明する金属製のカード。
血を押しつけて光らせると魔力で個人認証され、本人以外は使えなくなる。
(銀行のキャッシュカードのような)決済機能がついており、あらかじめ商業ギルドに資金を預けておけば、
ギルドカード同士を合わせるだけで現金を介さずに商取引が行える。

・登録証:洗礼式で領民の登録をするために使う白色のメダル。
平民は血判、貴族は魔力を吸い取る魔術具を使って魔力登録をする。
住民票として機能している。また、領主に反逆した者に対する処刑の魔術や葬式にも用いられる。
貴族は登録された領地の外にいる時に処刑の魔術を受けメダル破棄されると、命は失わないがシュタープを失う。
メダルの管理は、領都の平民のは神殿、領都以外の直轄地平民のは領主の城で文官が処理し、ギーベ領の平民については儀式の場で神官が登録したメダルを徴税官がギーベの館で受け取った後、領主の城で直轄地の平民同様に管理される。
嫁入りなどで他領に引っ越す場合は、この登録証を持参して境界門(後述)での本人確認に使用する。

・救援信号を出す魔術具:赤い石とハンマーのセットで、赤い石をハンマーで叩くことで赤い光(救援信号)が花火のように上がる
使用者に魔力は必要ない。貴族の騎士団から平民の門番に預けられ、緊急時の連絡に使用させる。

692  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:24:45 ID:405a88af
領主や王は割と、「リアルタイムストラテジーアクションロールプレイングゲーム」にならざるを得ない世界ですよね。
だって、騎士より強いし、魔法も調合も一番効果が高いわけで。

693  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:28:36 ID:cbff856d
>>692
『そうなるね』

『故に、神官長みたいに「領主の補佐をしてくれる領主の親戚」が居ると便利なんだが』

『大体身内同士で内ゲバするからねえ・・・』

694  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:35:49 ID:cbff856d
             _     ト、   -、、
                 `ヽ``~、! \  ノ ',
             {`ー‐'        `  }__,
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.         `ー=≦              ⌒     ノ
          /                    ~>、
.       ∠二         V           ≧=-
.          /       ,'   V /∧∠ V' ト、
          {/     |  、  \  {ィ灯.} !|⌒
.     ー=≦ _ >"  斗-ハ {\  \{リノノ.イリ
         /イ  V   ∧イ笊ヽ`¨¨´   }
           { .ノ   .!\. ∧Vソ    `
         ⌒ 八  `<{       ノ/
             }.`¨¨ j`s。.     ¨´ /
                八{∨「 ̄  `¨¨¨¨´
                     L  ___j_
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・契約魔術用セット(仮):契約魔術(後述)に用いる羊皮紙と魔力インク。
魔力が込められており、非常に高価領内用・全国用とグレードがあり、全国用の方が勿論高価。
平民が持つ契約魔術用のインクは、平民の血に含まれる微量の魔力でも反応するように、作成者の魔力を一度魔石に移し、属性や個々の色合いを除いた魔力で作られる
貴族は魔術具のペンを使って自分の魔力で書くため、インクは特に必要ない

○契約魔術
魔道具である紙とインクを使って、二者の間に互いを縛る魔法的拘束力を得る魔術。
契約魔術で契約すると、魔力によって縛られて、契約者双方の同意なしに解約できない。
魔力や権力を持つ相手で、自分が圧倒的に不利な状況にある場合に、高額の魔術具を使ってでも利益を確保するために使うもの。
もともと横暴な貴族に対して拘束力を持たせるための物で、魔力のこもった特殊なインクと紙が必要になる。

契約書に、貴族の場合は魔術具のペンでサインを、平民の場合は血判を押すことで、契約成立となり、契約書は炎に包まれで神のもとに送られる。
契約魔術を管理しているのは本当に神様らしく、契約を違反したものには神罰が下る。場合によっては命さえ奪われる。
契約を知らない人も、内容によっては契約の範囲に入る。
契約者以外にも影響を及ぼす契約魔術は必ず領主への報告が必要。
報告や周知なしに被害が出たら、契約魔術に必要な魔術具は取り上げられ、貴族との取引は制限されて、契約者に対して罰が与えられる。
契約が適用される場所の範囲は魔術結界内に限定されるが、対象となる結界は、街、領地、国と複数の段階があり、規模が大きくなるほど契約に要する費用も大きくなる

なお、神々は細かい事を気にしていないためか、契約時の詐欺、
例えば二重に重ねた契約書にサインさせたり、文字を読めない平民に対して口頭で偽の文書を説明して血判を押させるなどで行われた、一方的な収奪の魔術契約であっても、
書面通りの契約を執行してしまう。


『とりわけ便利なのは、ラケッティアやインフィニットデンドログラムでもあった契約魔術だね!』

『これを使えば、魔法的な強制力を持った契約を結べる』

『だから本好き世界での契約は、僕らの世界よりははるかに信用できるものになる』

『勿論、インフィニットデンドログラムでもあったように、悪用もあるけどね』

695  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:38:38 ID:cbff856d
                   , -
                 ,ィ≦zzzzzzz- 、
            ,-=テミ州川州仭lliマムliマム、
               ,イ//州州l.|liハ州l州マlリi.li liム、
          ,州リ州|l|iハマリ ̄州州l,マ州l.ll.liマニ=‐
          l州リ州.|州' __ 、 マリ li|lハ|il||li,マム、
         l州州州l|li|!〃'ハミトl. ` _, 州|liliハ
         ,!州イ州|l|i|i!' ミ!. Vリ    .イミ、州li|トト!
         イイ!イ>|リ.マl|!        } リリ州|l|
         ' .ト、ヽ-、 ヾ    ,_  /  イlil リ|!
           州ll¬ 、   |::::::`!  ./lヾ リ
           ' '.リ  .ヽ.、 ヾ- '  /
            r―┴―‐- 、≧ 、__,イ
         ,ノ7777777=zz,、_``ヽ_
      ,.イ'//////////////] l ,、,!
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  //////////ハマ///////////////,r‐、///////イハ

・認証柵(仮):関係者以外の立ち入りを禁止する金属製の柵。
商業ギルドなどに設置されており、認証を受けると柵が消えて通れるようになり、中に入ってしまうと柵が復活する。
内外の音を遮断する効果もある。

・ギルドカード:ギルドの一因であることを証明する金属製のカード。
血を押しつけて光らせると魔力で個人認証され、本人以外は使えなくなる。
(銀行のキャッシュカードのような)決済機能がついており、あらかじめ商業ギルドに資金を預けておけば、
ギルドカード同士を合わせるだけで現金を介さずに商取引が行える。

『あとこの辺なんかは、現代の情報技術以上じゃないかな?』

『社員証をかざさないと入れない電子扉みたいな認証柵とか』

『キャッシュカードみたいにどこでも為替決済ができるギルドカードとか』

『契約魔術と言い、なろうに積み重ねられた集合知の結晶かもしれない』

『ローマ的にも案外応用できるかも?』

696  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:42:17 ID:405a88af
べんりですよね。
これらも、下級貴族の内職手作業政策って事になりそうですがw

697  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:44:03 ID:cbff856d
>>696

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              ⅤⅧ |||/| ||| |||||| || ハ || | ;;; ;;;; |Ⅴ           .|
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               ||||||||||  i ||||| ||| ||| ||||||| || |||| i|| |            .|
               |||||||| ヽ、Ⅷ|| ||| ||| ||||||| ||∧||i||i||            .|
               |Ⅷ|i||   Ⅷ州州州 Ⅷ州iii iii 州|            .|
               | Ⅵ丶  .Ⅶ州州||| .Ⅷ|| | 州|||            |
               | Ⅴ ヽ、 Ⅶ州| || Ⅷ| | |//ハ            |
               |ミミ===、、 Ⅶ|| |  Ⅴ  / /.ハ            .|
               |ヒ:::ソ_ ミミ   Ⅶ  -==≡≡≡=彡           |
              ,'          ´  弋:::ソ...彡//.人          |
             .∧          .|       /////./\,      ,,イ
            / `         .j      .///// |// ||i "フ/|
、         , 〈           /      / Ⅴ  /  ||    /
 》--__.、-ヘ"  ',::\   -_          .イ       /
ノ|||| :||||| .',   ヘ   .',::::::\    ̄==-´   イ|       /
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『だろうねえ・・・』

『平民にも魔法の恩恵が分け与えられるってことは』

『つまり、相応の報酬と引き換えにであれ、平民のために内職やってる下級貴族が居るってことだしw』

『写本とどっちのが良いんだろうね?』

698  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:46:45 ID:cbff856d
         /       /    、  \   ヽ  、
        l /        |     \   ヽ   ヽ  ',
        |/     / 人      ヽ,   ',   |   !
        ||  !. l 、| /  ヽ l    /l   |_,  !  ヽ
        ヽ |l | /ヾ|、 ノイ  /! /_,|イ'l´    |   \
         〉!ヽ\|ー,‐≧、,ノ /_ノ≦___| /   ト、    ヽ
        /   |\! ゝー'゙  ̄ ´ ゝ、_ノ  7   .!  ヽ     \
      /    |  |             /   |ヽ、|     〉
      ヽ     |  l u          u./.    |:::::::メ,    /
       〉  r'゙/   ヽ   ー─--、   /     |::::::::::::}_  /
      /  {./     |>- ` ー一'_, イ      /:::::::::´::::::ヽ `ヽ

『結果、本好き世界は活版印刷はないけどキャッシュカードはあるとか不思議な社会になっているw』

『まがりなりにも平民も恩恵を受けてるから、社会制度としては僕らから見ると色々歪だねw』

『まあ、そんだけ恩恵を受けてる以上は、平民が貴族に従うのはある意味当然ではある』

『仮に身分制を廃して民主主義化したところで、貴族が医者みたいな特殊技術者として出世するだけだろう』

699  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:46:47 ID:405a88af
写本は紙さえあればできますが、時間は無茶苦茶かかります。
魔術具は時間はそこまでかかりませんが、素材、つまり魔獣とか殺してこないといけないので、危険が伴います。

700  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/04/25(Sun) 23:52:24 ID:cbff856d
       \
        \                             , -‐ '´  ̄ ̄ `ヽ、
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            Y<て`ー 、                     {:{:.:./イアト、 ヽ仟テヽ_l:.:.:.l:.:.|
             ヽニ_\_ `弋<`ヽ_ _           ヽ} r'ソ ヽノ じ′' !:.:.:l:.:.|
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                  `ーく           \  `ヽ∠{:.::.ヽ   fテ`ヽ  /:.:. /:::::::ヽ
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                                  |  :i   ん-、      /ll   |  \    ゝ、   \
                                 |  :i  / / \____/  | l   |:    \,   __}    \
                                |  :/ /  /  /   | | ∧    `<_二>、   \
                              | / /  /   /    |  ∨ \.      `ーヽ\.    \

『そして勿論、魔法貴族が平民のためだけにマジックアイテムを作ってるわけはない』

『自分たちのために便利なマジックアイテムも当然作っている!』

『・・・まあ、便利なマジックアイテムだけでなく、割と切実な事情も込められてるっぽいけど』

・魔力を測る魔術具:生まれた貴族の子供の魔力量を測る魔術具。
いくつもの魔石が埋まった輪っかの様な形をしていて、頭に嵌めて魔力を吸い出すと並んだ魔石が色を変えるのでその数で測定する

・魔力を溜めこむ魔術具:貴族の子供が生まれた時に与えられる魔術具。
魔力を吸い出された魔石をはめ込むようになっており、
増えすぎたの魔力を自動的に吸い出し、この魔力を魔石に蓄積し、染める。
染めた魔石は、将来貴族院に入る時に騎獣を作り出すために利用する。

・魔力を吸い取る魔術具:貴族の洗礼式で用いられる
平民は血でメダル登録するが、貴族はこの棒を使ってメダルへ魔力登録する
貴族は血筋と魔力量によって、下級・中級・上級・領主一族・王族に分けられているが
自分の階級の魔力量に満たない者は足きりとなり貴族として認められない。

『たとえばこの辺は、「魔力を高めなければ貴族として認められない」「だが魔力が貯まり過ぎると死ぬ」という魔法貴族のジレンマがこもった魔術具になる』

『魔力を測る魔術具も、魔力を吸い取る魔術具も、魔力の大小が貴族として最重要の資格であるが故に、測定のために作られたものだろう』

『ここで弾かれると神殿送りになったりするようだ』

『また、高すぎる魔力が害をなさないように、そして集積して後で利用するために、魔力をため込む魔術具も用意されている』