第七回やる夫リレー企画準備室
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名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/05/07(Sun) 15:03:54 ID:acd5974f
>>216からの続き。
できる夫一行は飛空艇【フラッター号】で敵の本拠地に近づいていた。
相変わらずできる夫とBBが船酔いに苦しんでいた所に、所属不明機が多数襲撃きた。
岸波白野は冷静に部隊を2つに分けることを提案する、このまま所属不明機郡を対処しフラッター号を防衛する護衛チーム。
そして敵の本拠地にドサクサに紛れて直接攻め込む突入チームの選出は……相変わらずできる夫たちがヤラれているせいで全然決まっていなかった。
大丈夫かよ、これ。byマサムネ
場面は変わり我竜蛇サイド、彼女とオルガマリーはサーバルに彼女たちフレンズに関しての質問を行っていた。
その際、我竜蛇の頭に会話を拒絶するよう響く声…しかし彼女は負けずに、逆に黙らせ話を続行させる。
サーバルがかばんちゃんから聞いた話によると。
『ガルダは悪いことをするフレンズであり、その力を封じられている少女を助け、ガルダをやっつけないと少女も世界も大変になる』ということ。
オルガマリーはその話を聞いた瞬間、様々なことを理解した。
かつで我竜蛇が夢の中で出会ったカルタの名が出て驚いているところ、その光景を盗み見ているポット。
そしてその報告を受信した【ラッキービースト】、その際ポットは己の任務である【ガルダの討伐】にフレンズたちが協力することに関して疑問を抱いていた。
ラッキービーストはガルダの残骸から生まれカルタに影響された自分たちは【平和主義のフレンズ】と述べ。
ガルダを自分たちのフレンズに取り込むことにより、ガルダも自分たち同様に平和で楽しく暮らし合うことを目的としていると答えた。
ポットも己の本来の任務より、芽生えた自由意志と感情を失いたくないためかラッキービーストに協力することを決めていた。
そして通信が終了した所に、ココノエ博士が現れる。かつて首領の元で雇われていた時の管理者コードを使い首領とともにガルダの少女と面会する約束を取り付ける。
その頃かばんちゃんは【トキ】のフレンズに一つの命令を下す、それは『ただ思いっきり歌え』というものだった。
できる夫サイド、フラッター号に響く歌声。
その歌声を聞いたメンバーは、全員戦う意志を失ったかのようにとろけてしまっていた。
それはトキのフレンズ奥義【金朋地獄】と鈴園博士が話したが既に時は遅し、その場にいたメンバーがほぼ全員戦闘不能になっていた。
特殊な耐性があるデットプールと生粋のバカでハジケリストなできる夫一家には通じなかったことが幸いだった。
敵の所属不明機を対処するため、ブラック・サレナに搭乗する岸波白野と、その手助けをするためにノエルは【チェインバー】に搭乗した。
できる夫・デットプール・エミヤの三人は鈴園博士の作ったサポートロボット【音速丸】と共にフラッター号を地上に降ろし陸路で進むことにした。
思う存分歌って満足したのか、トキはかばんちゃんを連れてどこぞに飛び立っていた。
しかし相変わらず戦闘不能のメンバーばかりで、戦える者は上空でスーパーロボット大戦を繰り広げていた。
エミヤは少しでも情報を得ようと、我竜蛇のいる部屋にハッキングを音速丸に指示する。『君の心に今すぐアクセス』
そしてハッキングは成功し、我竜蛇とルーサー、そして敵の首領とココノエが会話しているシーンが映し出される。
所々会話が途切れていたが、デットプールは『ガルダの力を我竜蛇から首領に移す』と予測した。
そんなことをされては我竜蛇が暴れるより不味いことになる、急いで連中を止めねば…とその時できる夫が一つの案を出す。
デットプールの【故障しがちなテレポーター】で我竜蛇の部屋に直接乗り込むということだ。
予め鈴園に修理して貰っていたテレポーターを使い、できる夫たちはテレポートをした。ちなみに、音速丸は置いてかれた。
テレポートした先は我竜蛇のいる部屋…ではなく全く違う場所。
どういうことだと話していると、一人の男が現れる、それはカルデアの裏切り者であり組織の四天王の一人レフ・ライノールであった。
彼によりテレポーターの転移先をズラされ、足止めを受ける…そこに別の者たちが現れる。
それは強制的にテレポートさせられたネロ・古泉・キルコの三人だった。
そしてレフは大仰そうなポーズを取り大きく叫んだ…『ガルダの力にまつわる全ての真相』について……
レフはできる夫たちに問う、『ガルダの伝承』『ガルダが守っているもの』『ガルダは、人間を、『何』から守っている』。
それぞれの質問に答えるネロとエミヤ、しかし最後はできる夫たちも知っていなかった。
ガルダがどうやって不死になったのか…それは『毒蛇の神 ナーガ』と戦うために神から不死の体を授かったのだ。
レフは語る、『ガルダは破壊の化身であるナーガを倒すために送られてきた』
『アニマルガールはガルダの残滓、機械生命体はナーガの残滓であり 矛盾点は消え去った』
更にレフは、本来人間を守るはずのガルダが、何故力の制御が出来ないと異形のモノとなり周囲を火の海に変えるのか?
そもそも制御出来ないと巫女たちの呼び出しすら応じないと……
彼はここで本題と、できる夫たちにある質問をする。『異形となったモノは鳥の形に見えたか』
答えは『NO』、むしろ爬虫類にしか見えなかったと答えるできる夫。
その答えに満足したのか再び殴りたい笑みを浮かべるレフ、そして再び彼は語る。
『我竜蛇にはガルダの力とナーガの毒、そしてその毒の進行を遅らせるための巫女の魂が宿っていると』
ガルダはナーガとの何度も行われた戦いで毒に苦しめられ、やがてはその身を毒に蝕まれていた。
その毒により降ろした巫女の精神さえも危険な状況になっていた、そして巫女はある決断をする。
その方法とは、ガルダの体から魂を取り出し自らをその依代にし、魂の宿った肉体を頑丈な棺に閉じ。
国の危機が起こった時にだけ目覚めるようにしたのだ、なおその間ガルダの肉体は治療を受けている。
だがやがて巫女の体の方にもナーガの毒に犯され、巫女は肉体を捨てることとなる。
そしてその新たな依代のために選ばれたのが我竜蛇であり、ルーサーもガルダの力が手に入ると受け入れてしまった。
しかしナーガの毒の影響が想像以上に深刻であり、ガルダの意識を『破壊』と『憎悪』に塗り替えるほど力を付けてしまっていた。
解決法として、ナーガの依代である首領に力を移せば解決する、全てハッピーエンドになると言い放った。
無論、そこまで虫の良い話はなく、そのまま移した場合ガルダは今以上の力を付けることとなる、それはつまり首領の世界征服が……
しかしレフは余裕の態度を崩さない、曰く『ガルダの力が完全になればナーガも倒せる』と。
そして巫女が『ガルダの体』を癒していたこと、不死の体を授けられた鳥の形をした守り神、これらが繋がる人物とは?役者が揃った、その意味はなんなのか……?
だがレフは一つだけ心の中で呟いていた、『どんな状況でも信じ抜く力』それにガルダの少女が気付いていれば……と。
そして話が終わり、できる夫たちはガルダの力を移す儀式をしていたと思われる祭壇に到着する。
しかしその場にいたのは打ちひしがれる首領の姿であった。
ココノエは予想外の出来事が起きてしまったと呆然していた、そしてかばんちゃんが叫んだ先には
なんかすっげぇでかい悪魔みたいのがいた。
ココノエ曰く、我竜蛇に移す際予想以上に毒の進行が進んでいたのかナーガの方からガルダを乗っ取るために動いたそうだ。
幸い、まだ動き出さず攻撃しないと攻撃されない状況であったが一刻も争う状況。
ココノエ博士がこんなこともあろうかと作っておいた魂抽出装置を使い魂だけの状態でガルダ等を和解させるか倒せばOKのようだ。
それに主人公であるできる夫とハジケリストのデットプールが志願した、果たして彼らは我竜蛇を元に戻し平和を取り戻せるのだろうか……?