ポケモンの創り方 その2

レス数:302 サイズ:328.16 KiB 最終更新日:2025-11-11 10:40:09

219  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/11/03(Mon) 20:22:29 ID:ce785753

優先するのは採算よりも面白さ

では、「ポケモンを世界に広げるための会社」とは具体的に何をするのか。

例えば、新作ゲームの発売時には、「当社の宣伝部隊がプロモーションを担う。
ビデオゲームなら任天堂、アプリゲームの場合はそれぞれに開発パートナーが異なるので、
扱う商品によって協働する相手先企業は変わってくる」と宇佐美氏は話す。

また、先述のようにアニメやグッズなど幅広く展開する長寿ブランドだからこそ、
新作タイトルの発売時期などに限らない、長期的なプロモーションも欠かせない。

宇佐美氏によると、ポケモンの支持者が多いのは、20~30代。
「子どものころに『ポケットモンスター 赤・緑』に触れた人が、今は20~30代になっている。
この世代は、懐かしいという気持ちもありながら、ずっとポケモンを好きでいてくれている。
ファンのボリュームゾーンだと捉えている」(宇佐美氏)

一方で、「そこに甘んじていてもいけない」と同氏。
ポケモンが常に開拓しなければならないのは、次世代を担う子どもたちとの接点だ。

それもあって、ポケモン社は
2019年に子ども向けコンテンツを中心としたYouTubeチャンネル「ポケモン Kids TV」を始めた。
同チャンネルでは、ポケモンのオリジナルソングや世界の童謡、知育系動画などを配信する。

立ち上げメンバーでもあった宇佐美氏によると、「今、子どもたちの間で何がはやっているのか」を知るために
子ども向けのYouTubeチャンネルを1つずつ確認していったところ、「歌」が切り口になると気付いたそうだ。

現在、人気の高い動画は1000万回以上再生されており、
童謡「ロンドン橋」を扱ったものは再生回数が4800万回以上、英語版も2300万回を超えている。