やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2
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名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/09(Wed) 17:56:52 ID:7a6afe46
>>38
なかなか難しいところですが、いくつか彼らの観点でどのように考えているか見てみたいと思います
①全世界の被抑圧者の味方って言うが、それならイスラエルの味方しないとダメなんじゃないの?
大前提として彼らは欧米勢力=抑圧者、植民地主義者という発想を持っています。
そのため、途中でポグロムやホロコーストがあったにせよ、欧米の力を借りて建国したシオニストのイスラエルは被抑圧者にはなりません。
むしろ、イランのパフラヴィ―朝、イラクのバアス党政権、レバノンの宗派体制と同じく彼らの協力者という認定になります。
ただし、全てのユダヤ人が打倒されるべきか…というと、彼らの多くは慎重にシオニズムとユダヤを区別します。
そして、批判の対象になるのはシオニズム及びシオニストであり、一般のユダヤ人まで批判はしません。
ここで、批判されているのはパレスチナのムスリムを追い出したと主犯であるシオニズム・シオニストなのでしょう。
その証拠として、2006年にイランの首都テヘランで開催された学術大会「ホロコーストの再検討:地球的展望」があります。
大会に参加したメンバーとして、KKK(クークラックスクラン)、反ユダヤ的なイスラーム主義者、ナートーレー=カルター所属の正統派ラビ、その他否定論者がいます。
当然、この大会は始まりから終わりまで、ホロコーストは存在しない、虐殺は戦争の一環だ、ジェノサイドではないという論調でした。
ttps://www.theguardian.com/world/2006/dec/12/iran.israel
イスラームの中では、シオニズムとユダヤ人一般は明確に分離されるものなのだと思われますし、
そしてシオニズムに基づいたイスラエルは否定されるべき存在ということになるでしょう
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