【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです72【R-18】【技術開発】
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名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/01/07(Thu) 02:11:42 ID:318b545f
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ああ、戦友の互助システムをついでに詳しく。
互助システムはある意味「貸し借り」であり、金融システムだったと言える。
あるいは、狩猟民時代の戦友の貸し借り本能を、農耕社会・現代社会風にアレンジしたのが現代金融なのかもしれない。
人間以外の野生動物にもしばしばあることだが、
困っている人を助けて「貸しを作る」「恩を売る」をしておくと
後々「借りを返す」「恩返し」が期待できた。
飢えている時に食料を分けてもらうとか、
部族内での争いや部族間戦争で身の安全が脅かされた時に戦友が助けてくれるとかね。
農村の「お裾分け文化」もこの名残かもしれない。
これは原初の金融とも言える。
勿論、借りを返さない恩知らずなフリーライダーも居たが、そういうフリーライダーは排斥された。
これも原初の金融的な「信用(クレジット)」と言えるだろう。
またもしも共同体の人数が増え過ぎて、直接的な貸し借りでは管理しきれなくなった場合、
「共同体に貢献する戦友」と「共同体に貢献しないのに恩恵は受け取るフリーライダー」を分けて、
後者のフリーライダーを排除して互助的な関係を維持しようとした。
これも間に共同体を挟んだ一種の金融システムと言える。保険制度、に近いかな?
こうしたシステムにおいて、「権利」的な概念があるとすれば、「義務」と表裏一体だった。
借りを返さない恩知らずや、共同体に貢献しないフリーライダーには権利は無かった。