727  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2020/05/17(Sun) 23:46:31 ID:1d66dc01
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さて、キリシュタリアが見るに、人間は悪い意味で弱かった。

恵まれた環境に居るものならば、まだしも他者を愛し認め尊ぶことができるだろう。

だが根本的には人類は黒であり、他者から奪うことを思考の根幹にしている。

であればどんな世界であれ犠牲者は必然的に発生し、理想郷には成り得ない。

汎人類史も地獄だし、他の異聞帯もそうだ。

キリシュタリア自身すらもそんな弱い人間であると認めつつも、

しかし諦めることはできなかった。

そしてその辺の理想を置いても実際問題、異星の神という喫緊の問題への対抗策も必要だ。

ならば、どうする？

人間が悪い意味で弱くて、そのせいで世界は奪い合いの地獄となり、異星の神にも負けてしまうのだとすれば、

どうすれば良い？