ポケモンの創り方 その2
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名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/11/08(Sat) 00:19:55 ID:833a6142
主な参考文献
畠山 けんじ.久保 雅一.「ポケモン・ストーリー」
500ページを超える大ボリューム。
コロコロコミック、アニメ化の仕掛け人、久保が書いただけあって、そこらへんの経緯は特に詳しい。
読み物としても面白くオススメの一冊だが、ともかくプレミア化していて現時点で10000円近く出費するのが痛いかな。
宮昌太郎.田尻智「田尻智 ポケモンを創った男」
田尻智さんへのインタビューが中心の本。
インベーダー、ゲームフリーク、クインティなどが非常に濃くマニアックに語られている。
田尻さんの素顔に一番近いところを捉えることに成功した本だと思う。
ただポケモンというより、ゲームマニア向けの感じはある。
ミニコミ誌「ゲームフリーク」第一号がそのまま収録されているのが泣ける。
とみさわ昭仁「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」
元ゲームフリーク社員によるもので、ポケモン開発を中心にゲームフリーク内部からの視点も。
田尻智の通史としては一番わかりやすく面白味もあるが、社員ならではのマンセー視点も少し感じる。
それでも、ポケモンを知りたい人が手に取る第一冊目はこういう本であってほしいな。
長らく伝説の本としてプレミア化されていたが、今年、再版、電子書籍化で一気に手に取りやすくなった。
菊田 洋之.田中 顕「ポケモンをつくった男 田尻智 (学習まんがスペシャル 小学館版」
学習用の漫画みたいな感じ。
良くある偉人伝的な作りだが、今も存命のゲームクリエイターがこのような作として残るとは感慨深い。
内容は上のとみさわ昭仁さんの「ゲームフリーク」を参考にしたのか、多くの部分が重なる。
ポケモンビジネス研究会「ポケモンの秘密」
上の傑作群と比べると、中身としてはやや薄い感じ。
ただポケモンふりかけとかぬいぐるみとか色々な枝葉には光るものがある。
中沢新一「ポケモンの神話学 新版 ポケットの中の野生」
どちらかというと学術的かな。
ゲームというのを心理学、文化として捉えるのは面白いけど、やや難解でとっつきにくい専門用語も出てくる。
ポケモンの交換を「贈与」と位置付けるのはとても面白いし、後にも大きな影響を与える視点となった。
ただ、著者の関心がインベーダー、初代ポケモンにあるので、どうしても「古い」印象は否めない。