やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2

レス数:324 サイズ:662.48 KiB 最終更新日:2025-08-11 01:09:14

273  名前:携帯◇sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/29(Tue) 15:53:12 ID:dffa530e
>>268続き
ところで、カタールはその例外であるどころか、ハマースの幹部を受け入れ、彼らはカタールの高級マンションやリゾート地で居住していると言われています。
カタールがハマースを支援し、場合によっては和解仲介さえするのは、カタールが「全方位外交」「仲介外交」「プレステージ・シーキング外交(首長家名誉のための外交)」を掲げて
他のアラブ諸国やイスラーム諸国では、不可能な組織・国家とのチャンネルそのものが、カタールの国益につながると考えられているからです。

ターリバン、イラン、フーシ派、ヒズブッラーと繋がっているのは、彼らの思想に共鳴しているのではなく、あくまで自身の利益のためです。
サウジアラビア、UAEなどが1990年代に追放された元首長を支援してクーデターを仕掛けようとしたこともあり、近隣諸国に対抗するために、彼らの敵対者ともつながることが重要と思っている節があります。

サウジアビア等の諸国が批判すればするほど、むしろカタールはハマース支援を打ち出すかもしれません。
それにより、カタールの国際的威信が高まる可能性があるうちはですが