やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2
221
名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/19(Sat) 14:58:42 ID:25d39917
>>215
いくつかの点からこのことを説明しましょう。
①イスラエルの伝統的安全保障観「先制攻撃」 と「戦略的縦深性」の観点
イスラエル本土は狭く、人口もアラブに比べて少ないので、相手が攻撃するよりも早く先制攻撃をしたうえで
国境を越えて、で戦略的縦深性を確保することで、相手が攻撃できなくさせるというもの、これは国家のみならずテロ組織なども該当
中東戦争におけるシナイ半島、ガザ地区、ゴラン高原 レバノン内戦におけるレバノン南部が該当します。
この安全保障観から、スワイダー県はイスラエル国境に近いシリア南部に存在しており、この地域の安全が乱れることは問題である。
よって、この地域を安定化させるために、シリア政府を先制攻撃し、戦略的縦深性を確保すると、(国内には)正当化できる。
当然、シリアが乱れていることは、イスラエルに介入する余力もなくなるので、シリア全体は乱れた方が望ましい。
②国際関係論の理論としての「ピエモンテ原理」
国境をまたぐ民族の力を使用して、近隣諸国に影響を与えようとするピエモンテ原理と呼びますが、これをイスラエルは活用例あり
大げさに言えば、イランのシーア派、トルコのスンナ派としてシリアに介入するのと同様の行為とも言えます。
※例えば、レバノン内戦におけるイスラエルによるキリスト教徒支援等
.