やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2

レス数:324 サイズ:662.48 KiB 最終更新日:2025-08-11 01:09:14

211  名前:携帯◇sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/17(Thu) 17:35:32 ID:3b51b665

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◎まとめ
ホメイニーの後継者である保守派、新保守派、改革派のそれぞれについて

保守派は、西洋の文化侵略からイスラーム体制防衛するためにという名目で反欧米思想を掲げる
このような思想が、国内の政敵排除、国内の基盤固めに用いられている。
国外への拡張主義にではなく、アメリカの影響に入らないという防御的性格の思想に変容している

新保守派は反欧米、反イスラエルの思想はそのまま引き継ぐ。
一方で、国内の革命世代のウラマーを抑圧者と見做して、彼らの排除を革命と主張する

改革派は反欧米についてはいくらかの対話姿勢を見せ、反イスラエルも一応シオニストとイスラエルの区別は見せる

しかし、イランにおいて反ユダヤ・反イスラエルは、抑圧者の世界観、歴史的経緯、イスラーム秩序の崩壊という点から
イランにとって戦略的に用いなければならないもの(ファシズムやナチズムを賛美しているわけではないが……)。

一方で、全面的な戦争はイラン体制の崩壊を招きかねないし、まったく攻撃しないのは体制の抵抗概念からして不可能。
よって、反イスラエルも反欧米も、ミサイル攻撃や非対称戦争のラインで踏みとどまろうとする。

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         ,:::/:::/:::}::|::.、    ,.,  イ:::|         イランの反欧米・反イスラエル思想は 一派ユダヤとシオニストを区別しないところに特徴があります。
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       /::イ:::,::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄`´ ヽ|:::/イ:::::ヽ       そうはいっても、ヒズブッラーと同じく、全面戦争は体制の危機を招くので
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