【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです172【R-18】【技術開発】

レス数:307 サイズ:354.5 KiB 最終更新日:2025-06-15 01:36:20

222  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/06/14(Sat) 00:24:47 ID:61c69b5e
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『不思議だよね?不思議だが、江戸幕府が稀有な成功例だとすると、こう考えるしかない』

『どうも、戦争だけでなく、平和と人口調整を維持する上でも、暴力は必要らしい、と』


『これは恐らく、長期的な人間関係の基本は親子関係であるためだ』

『「親分子分」として長期的に付き合うことは可能だが、そのためにはどちらが親分か、上下関係をはっきりさせねばならない』

『上下関係をはっきりさせるために分かりやすいのが暴力だ。殴ってる方が上。殴られてる方が下。当然だよね?』

『なので面白い逆説が起きる。「殴ると愛される」んだ。割と』


『例えば騎士が主君と契約を交わす時に、主君が騎士を殴るという儀式(アコレード)があったらしい』

『普通に考えるとかえって叛意をあおりそうなものだが、上下関係をはっきりさせないと忠誠が買えないとすればむしろ合理的だ』

『あるいは騎士は農民を殴る側で、故に騎士が上で農民が下だが、同時に騎士は農民に慕われても居るのもその辺だろう』

『あるいは、侵略者や強盗に襲われた時、農民は殴ってくる侵略者や強盗よりも、殴ってこない騎士様の方を恨むかもしれない』

『勝てない相手を恨んでも仕方ないが、攻撃してこない雑魚なら恨めるからね』


『あるいは少なくとも、自分を殴ってこない奴は自分よりも弱い奴だ。弱者を愛してもメリットは少ないだろう?』

『だから「舐められたら殺す」しなければならない。舐められるとは「愛しても意味のない弱者である」と見下されてるってことだからね』

『従って、為政者たるもの、愛されるよりも恐れられねばならない。何なら愛されたければ恐れられよすらある』


『故に、民衆は暴力的な江戸幕府を「厳しいが頼れる親分」として愛しすらしたわけだ』

『そして、暴力的な江戸幕府が愛され、民衆の幸福度が高く社会が安定していたからこそ』

『我が子を土間に埋めるような平和的人口調整という厳しいストレスにも耐えられたというのはある』

『少なくとも、江戸幕府が軟弱であれば、ストレスに耐えかねた民衆が反乱でも起こしてただろうしね』