【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです170【R-18】【技術開発】

レス数:814 サイズ:973 KiB 最終更新日:2025-05-17 10:59:37

805  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/05/17(Sat) 00:58:41 ID:d191ee06

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『比較すると、「北方」に移住して海賊狩りになるルートは幾分かマシなのかもしれない』

『何しろ、エーリヒ氏が生きようが死のうが稼働し続ける実用的な暴力組織を遺したからね』

『北方は、北欧神話的な神々を崇めるヴァイキング的な海賊たちが暴れる地域だ』

『異種族含めた信徒全員が海賊な上、小型船でゲリラ的に略奪を行う』

『沿岸部どころか川を遡上して内陸部を襲うこともあるし、船を担いで山を超えることすらあるから』

『どこが襲撃されるかわかったもんじゃなく、帝国がどんだけ警戒網を敷こうが即応部隊を設けようが、守り切れるもんじゃない』

『万里の長城もないのに遊牧民が襲ってくるようなものだ』

『年に百の村が焼き尽くされても何の不思議もなく、故に海賊に大事な人を殺された復讐者にも事欠かない』


『エーリヒ氏は海賊の非道に切れた。暴力に生きるのは良いが、堅気に迷惑かけるなと』

『だから復讐を代行し、次いで復讐者たちを組織化して海賊狩りの傭兵団のようなものを作り上げた』

『ちょうど(邪神よりだが)帝国宗教の中に「応報神」という、復讐の女神が居たからね』

『「応報神の子ら」と名付けられた復讐者集団は、容赦なく海賊を狩って復讐を果たし』

『ついでに北方の治安を劇的に改善させた』


『いや、北欧神話なヴァイキング海賊は、略奪中に返り討ちになって殺されるんなら別に気にしないんだ』

『戦死者はヴァルハラに召されるだけだからね』

『でも、生け捕りにされて海賊として絞首刑にされると、それは名誉の戦死カウントにならない』

『不名誉な死を賜り、神々から軽蔑され、ヴァルハラから門前払いされる。それは怖い』

『エーリヒ氏に絞首刑にされることを恐れるあまり、海賊をやめてしまった者すらいた。』

『それはそれで本末転倒だがね』