46  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2025/05/03(Sat) 00:57:59 ID:e10c7977

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故にこそ、無慙なローマンマッドとして、賢くも愚かしくやらかしつつも、

心のどこかでは冷徹に事態を見守っていた。

宿敵であった再演の神は母親の身に封じられた。

それは良いことだ。一度生まれたものはそう簡単には死なない。神ならばなおのこと。

死なないもの（破壊不能）は封じる（追放）しかなく、封印の箱（タウミエル）として母は理想的だ。

束にとっては母は恋敵ではあれども、能力的にも人格的にも信頼する母親なのだから。


だが裏返せば、その信頼する母親が宿敵に毒されている状態とも言える。

今の母親が本当に信用できるのか？再演の神は本当に収容できているのか？

他の未知の過ちはまだ仕方ないにしても、既知の過ちだけは犯すまい。

束はかけがえのない日常を守るために、頭の一部を冷やしながら監視している。