【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです167【R-18】【技術開発】
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名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/02/16(Sun) 00:43:45 ID:93682b70
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『まず、カラカラ帝のやらかし前のローマの軍制は非常に優れたものだった』
『まず、ローマ軍の主力を成すのは、ローマ人歩兵(剣盾兵)だ』
『そして属州民による「補助兵」が、騎兵(や弓兵)を担当していた』
『文字通り、「歩兵は主力、騎兵は補助」になってるだろう?』
『属州民補助兵は、「アルバイト」のようなもので、ローマ人歩兵よりも待遇は悪かったが責任も少なく、例えば「転勤」はなかった』
『彼らは専ら故郷を蛮族から守るために戦う。属州民騎兵が蛮族の襲撃を足止めして時間を稼ぎ』
『その間に主力であるローマ人歩兵がかけつけて撃滅するって具合さ』
『待遇は悪くともやりがいのある仕事だろう?ローマ人に頼まれなくても、どの道故郷を蛮族から守るために戦わなきゃならんし』
『だったら待遇が悪かろうがローマ人を後ろ盾に補助兵として戦った方が良い』
『それに、退役時には「退職金」としてローマ市民権が貰えた』
『息子の代では、「アルバイト」である補助兵ではなく、「正規社員」であるローマ人歩兵に成れたわけだ』
『代わりに今度は「転勤」もあり、故郷防衛以外の戦いにも引っ張りまわされることになるがね』
『ローマ人と属州民で格差はあったが』
例えば正規兵と補助兵以外にも、ローマ人はほぼ無税で属州民だけが税金を納めていた。
『その格差は補助兵を一代やれば消える程度の流動的なもので、それぞれ長短ある役割分担だったから』
『多分ローマ人にも属州民にもさほど不満は無かったたんじゃないかと思う』