【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです167【R-18】【技術開発】

レス数:908 サイズ:1086.45 KiB 最終更新日:2025-02-23 00:23:29

288  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/02/09(Sun) 00:13:20 ID:9157d5d6
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「気付いた研究班も居るだろうが、この遊牧民型家族は後の父系共同体家族の原型になる」

「まだ完全な父系共同体家族ではなく、「末子を嫡子として遺産を集中分配する」みたいな」

「変則的な直系家族要素もあったけどね」

「直系家族の「父親と息子が同居する」って要素と、核家族の平等主義を適当に混ぜ合わせたような適当なシステムだったが」

「これが案外軍事的には極めて合理的だった!」


「例えば核家族の狩猟民は、「民主的」だった」

「逆支配によって平等を好み、権力も平等分配されてるから」

「部族の「みんな」から同意を取らないと戦争ができない。意思決定に手間がかかる」

「しかも部族の人口は少ないから、どうにか同意を取れたところで動員できる兵士も少なくなる」

「他所の部族も動員しようにも、お互い放浪生活でどこにいるのかわからんしね」


「直系家族はそれに比すると戦争しやすかっただろう」

「親子が同居し続けるから権威的で、嫡子が集中相続するから兄弟間も不平等」

「つまり民主的ではなく、権力者が戦争を独裁的に決めて押し付けるのが容易だった」

「また農地の周りに大量の人口が定住してくれてるんだから」

「狩猟民みたいに徴兵するにあたって相手がどこにいるかわからんってことはないし」

「勿論人口が多いから大量の兵士を動員できる」

「故に農耕民は戦争に強く、動員人数が限られる狩猟民を追い散らして覇者になれた」


「では遊牧民型家族制度はどうか?」

「兄弟間は平等だが、父親と息子が同居し続けるから権威的で」

「父親が独裁的に戦争を決めれば息子たちはそれに従った」

「農地の回りに大量の人口が定住してくれている農耕民ほどではなくとも」

「父親のゲルの回りに息子たちのゲルが集まってるんだから」

「徴兵するにあたって息子がどこにいるかわからんってこともないし」

「農耕民ほどではなくとも大人数を動員するのに適している」

「より大規模な軍隊を起こす場合も、父親を説得できればそれで済む」

「その上で弓騎兵。戦争に強い、強くない?」