【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです166【R-18】【技術開発】

レス数:982 サイズ:1192.94 KiB 最終更新日:2025-01-31 03:05:12

871  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2025/01/29(Wed) 01:40:53 ID:85a6fb46

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『まず「三体文明」が狂信的浄化主義になる固有の事情はあった』

『三体文明は、ステラリスで言えば起源「終末の日」状態で、母星は滅亡の危機にあった』

『なぜか?小説のタイトルにもなってる「三体問題」のせいだ』

『実の所、相対論とか量子論とか持ち出さなくても、三つの天体が登場するだけで、シミュレーションは混沌としたものになる』

『一見安定した公転軌道を取ってるように見えても、突然恒星系から惑星がはじき出されたり、恒星に飲み込まれたりと変なことが起こる』

『三体文明はそうした変な三体問題を引き起こす三連恒星に振り回される惑星出身であり』

『例えば恒星に近づき過ぎて岩石も溶ける灼熱になったり、離れすぎて窒素も凍る極寒になったりする』

『一日の長さ、昼夜すら安定せず、長い間「昼」が続く灼熱になることも、「夜」が続く極寒になることもあった』

『時折、安定した軌道を取っている間は安定した昼夜と、熱すぎず寒すぎない温暖な気候を楽しめるが』

『それ以外の時にはもう冬眠でもしてやり過ごすしかなかった。・・・それですら乗り越えられる保証はない』

『だもんで、既に三体文明は既に数百回の滅亡と再興を繰り返しており』

『また兄弟だった11の惑星は毒親たる三連星に呑まれて滅びていた』


『そしてこの悪夢的な環境すらまだ最悪ではなく』

『やがては三連星に呑まれて母星は滅びる運命にあった』

『ならば?もはや宇宙開発勝利しか生き残る道はない』

『だったら侵略でも何でもするしかないよね?』

『地球とか三連星の悪夢に比すればユートピアだし』