7  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2025/01/02(Thu) 04:49:46 ID:279bff3f


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『また、同胞と再会したいという私情であり、魔王と戦うための戦力が欲しいという大局観であると同時に』

『ノアなりの、滅びゆくイノセントに対する慈悲でもあった』

『魔王軍と戦い、他の人間界を救うために、幻夢神は目覚めさせねばならないし』

『仮に眠らせ続けた方が良いのだとしても、どの道限界だった』

『表界や幻夢界を維持し続ける負担は、強大な神である幻夢神にとってもきつい負担だった』

『分霊であるゲイザーを喪ったあとなら特にね。』

『故に残る分霊であるTISは表界を維持する負担で、夢（表界）の中で更に眠り続けるような疲弊状態にあり』

『それですら限界が近づいている』

『魔王に勝つために幻夢神は目覚め続けねばならないし、でなくともどの道もう表界の崩壊は避けられない』



『ならどうするべきか？』

『ノアがイノセントをウィザードに覚醒させてるのは、世界結界の動力源たるイノセントを減らして世界結界を壊すためでもあるが』

『世界結界を壊すことで幻夢神を目覚めさせて戦力を調達しつつ、封印された同胞と再会するためでもあるが』

『ノアが何もしなくても滅びゆく世界結界の中から、イノセントを救出しているつもりでもある』

『イノセントのままなら、世界結界と表界が滅びる時に一緒に滅びるしかない』

『しかし、ウィザードに成れば表界が滅びても生き続けられる』

『なら、座して滅びを待つより、イノセントをウィザードに覚醒させて生き残るチャンスを与えた方が良いだろう？』

『そういう複合的な理由で、イノセントをウィザードに覚醒させてるわけだ』