岩田聡の逆襲 その3
310
名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2025/01/05(Sun) 22:57:19 ID:f381eb9d
消えた神通力 任天堂が選んだイバラの道(記事一部引用)
任天堂が瀬戸際にたたされている。
営業赤字は3期連続。
売上高はピーク時の3分の1まで縮んだ。
スマートフォン全盛の時代に背を向けた経営姿勢が株式市場の失望を誘い、
かつて任天堂にひれ伏していたソフト会社の視線も厳しい。
ゲームの王様は復活できるのか。
「年末商戦でハード(ゲーム機)の売り上げが想定した水準に届かなかった。
結果は深刻だ」――。
社長の岩田聡は顔をしかめ、手元の資料の数字を読み上げた。
2012年末の発売前、ある中堅ソフト会社の首脳は、任天堂からWii Uについて事前に説明を受けたが、
思わず毒づいたことがあったという。
「こんなハードにうちのソフトは出したくない」
任天堂が考えていたWii Uの構想があまりに独特で、ソフト会社として付き合うにはリスクが高すぎると考えたのだった。
Wii Uの最大の特徴は、タッチパネル方式の液晶画面を搭載した大型コントローラー「ゲームパッド」を使って遊べること。
しかし、テレビ画面と手元のパッドの画面の2つで楽しむゲームソフトをつくろうとすれば、
開発作業は複雑になってしまう。
このゲームソフト首脳は「うちだけじゃない。欧米の会社からも、そっぽを向かれているよ」とまで話す。
この1年間で、「外様」の岩田を支えてくれた任天堂経営陣たちの顔ぶれは様変わりしている。
昨年6月には山内時代の大番頭として知られた波多野信治や森仁洋らが退任。
何より、岩田や役員、そして社員たちの精神的な支柱でもあった山内がいなくなった。
「もし、岩田さんが辞めても、後任がいない。外国人の社長を迎え入れるのではないか」――。
クリスマス商戦の不振が伝わってきたころには、こんな噂まで社内で駆け巡ったという。
それだけ、社内の閉塞感は深まっている。
あえて王道にこだわった任天堂流には、イバラの道が待っている。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「岐路に立つ任天堂 「成功」捨てスマホに復活託せ」
「マリオは再び跳べるか 任天堂の苦闘を読み解く」
「任天堂はかつての輝きを取り戻せるか」
など、日経新聞にはこの時期、厳しい論調の記事が続きます。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::