東北メガテン~岩手編~其の五
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名前:ウルフ◆ctc7aDbxwM[] 投稿日:2025/03/01(Sat) 23:41:43 ID:a8ff1d3f
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│ 本編には出てこない設定 ( 悪魔編26 ) │
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【 ハシヒメ 】 【 種族:鬼女 】 【 Lv.84 】
宇治の橋姫。宇治橋を守る女神にして、“ 呪い ”を司る鬼女。
古代より「 川 」は土地と土地を隔てる境界の役割を持っており、「 橋 」もまた“ あちら ”と“ こちら ”の境目となる霊的に
重要な場所だった。水辺や橋の神様は女性だとされることが多く、橋姫は穢れや苦しみ、悪縁を洗い流してくれる神様だった。
そのため、宇治橋のすぐ近くにあった橋姫神社は、瀬織津比咩( せおりつひめ )を祭神とし、縁切りのご利益があるという。
一方、『 平家物語 』では嫉妬深い鬼女としての側面が描かれている。
嵯峨天皇の時代、とある公卿の娘が嫉妬にとらわれ、貴船神社に7日間こもり、恋敵を殺すため己を鬼神に変えてくれるよう
貴船大明神に願ったところ、「 鬼になりたければ姿を変えて、宇治川に21日間浸かるべし 」というお告げがあったという。
そこで娘は、髪を五つに分けて結び角にして、顔には朱を差し、体には丹を塗って全身を赤く染めた。さらに鉄輪を逆さにして
頭に乗せ、3本の松明を差し、両端を燃やした松明を口にくわえ、夜更けに大路に出て宇治川まで走っていったそうである。
その姿を目撃した者の中にはショック死した人もいたらしいが、娘は貴船明神に言われた通りにして鬼になったという。
そうして鬼女「 橋姫 」となった娘は恋敵やその縁者などを次々と殺していったが、やがて源頼光の四天王である渡辺綱に
腕を切られ、どこぞへと飛んで行ったそうである。この「 橋姫 」の行った呪いの儀式が、丑の刻参りの原型ともいわれる。
このような異なる側面を持つ橋姫であるが、源氏物語の中では美しく穏やかな女性として和歌で詠まれていたりもする。
当作中では、ヤタガラスが運営する異能者育成機関「 陽烏学園 」の京都分校にて教師を務めており、呪術を専門に
教えているのだが、なぜか格好や発言がバブリーであり、比喩も古いものが多く、令和世代の学生たちを困惑させている。
また、女子生徒から恋愛の相談を受けることもあるが、可愛らしい簡単な恋のおまじないを期待していた女子生徒に
本格的な呪術の儀式を教えてしまいドン引きされた上、それを聞いた学年主任に正座で叱られたことがある。
なお「 陽烏学園 」とは、一般人の中に何らかの理由でサマナーとしての資質や異能に目覚める者が稀に現れるため、
そういった人間を裏に流れる前に保護し、教育し、あわよくば創業後はヤタガラスで囲い込むために作られた学校である。
表向きは宗教法人が運営する中高一貫の学校としているが、これは異能に目覚めるのは若い世代が多いためであり、
実は年齢制限はないため、たまにそこそこの年齢の元サラリーマンが若者に混ざって授業を受けていたりする。
盛岡支部の及川も大学卒業後に半年だけ通っていたことがあり、20代でセーラー服を着て恥ずかしがっていたそうである。
ただ、別に制服は強制ではないので及川さんは別に着る必要がなかったのだけど……なぜ着たんだろうか。謎である。
間桐家や遠坂家などの名門出身者は「 陽烏学園 」ではなく実家で教育を受ける事が多く、慎二も桜も通ったことがない。
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