【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです164【R-18】【技術開発】

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851  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2024/12/01(Sun) 00:26:58 ID:64fb80db
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「とはいえ、国家における「外交官」は時に嘘をつくように、脳における意識もしばしば嘘をつく。それも無自覚に、だ」

「たとえば奇襲的に侵略戦争をしたい場合、外交官は敵意を隠し友人を演じ、相手国を騙すべきだろう」

「そしてそのために最良の方法は、国家自身が外交官を騙しておくことだ」

「外交官が侵略戦争の意図を知らず、善隣外交せよとだけ聞かされていれば、相手国を騙す演技は完璧になる」

「敵を騙すにはまず味方からってね」

「脳における意識も騙される外交官と同様に、しばしば誤った情報を無意識から吹き込まれる」

「敵を騙すにはまず自分から。自己欺瞞というやつだ」


「そしてそのように意識を介した外交が欺瞞塗れになるならば、そもそも言語的なコミュニケーションが無意味になる」

「相手の脳が、無意識が自らの意識すら欺いて騙そうとしてくるならば」

「相手の言葉、特に理由説明は最初から嘘だと決めつけて無視する方向に進化するはずだ」

「いや実際、そういう本能を発揮しているらしい人間をGMは見たことがあるそうだ。」

「ならば言語は無視され、言語的コミュニケーション能力は利用価値を失って退化し、外交官たる意識も退化していくはずだろう」

「だが実際には、理由説明を無視する人間は居るにせよ、人類は言語も、外交官たる意識も捨てられていない」

「つまり、「基本的に嘘をつかず、捨てるには有用過ぎる言語的コミュニケーション」が何か存在することになる」

「そういうものが存在するとすれば、たとえ嘘に騙される危険を冒してでも、言語と意識を保った方が良いだろう」

「具体的には、親から子供への教育とかはそうだと思わない?」