岩田聡の逆襲 その2
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名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2024/12/01(Sun) 22:12:09 ID:bcfc85b3
Q
昨日のプレゼンテーションは、任天堂のシリーズ作品をコアゲーマーにフォーカスした内容になっており、
基本的にコアゲーマーを対象として売ろうとしていると私は理解しました。
一方で、現在カジュアルゲーマーを対象にした、
据置型の競合他社やPCゲームとの競争が激化していると私は感じます。
そしてカジュアルゲーマーは、エンターテインメントに、より少ない時間とお金しか使いません。
御社の携帯型ゲーム機のビジネスはすごくうまくいっているようですが、
とくにWiiの市場を拡大するために、価格に敏感なカジュアルゲーマーに向けて、
他社が据置型ゲーム、携帯電話ゲーム、PCゲームでやっているような、よりカスタマイズができ、
各個人に合わせることができるオプション、ソーシャル・コミュニティ・オプションについて、
今後どのようなプランがあるのか教えてください。
│まず、コアゲーマーと、カジュアルゲーマーについては、ステレオタイプに語られがちだと思うのですが、
│ 「カジュアルゲーマーはエンターテインメントにお金を使わない」という思い込みは、
│ 私は、捨てていただいた方がいいと思っています。
│
│それから、カジュアルゲーマーは永遠にカジュアルゲーマーのままなのか、
│ 生まれついてのコアゲーマーはいるのか、というと、そんなことはないはずです。
│
│みんな最初は初心者からコアゲーマーになっていくものです。
│昨日のプレゼンテーションで、Reggieが「ブリッジゲーム(橋渡し的なゲーム)」という言葉で説明しましたが、
│ 「コアゲーマーとカジュアルゲーマーといわれる人たちが一緒に遊べるものを作って、
│ お互いに理解が進んでいくことが、ゲームの継続的な発展のためにすごく重要だ」と、
│ 任天堂が考えていることは、ぜひご理解ください。
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│もうひとつ。
│最近、「(他社の)カジュアルゲームや携帯電話のゲームと、
│ 我々のカジュアルユーザー向けのゲームが競合しているのではないか」というお話もよく聞くのですが、
│ このことについても少しお話ししたいと思います。
│
│私たちの提案するプロダクトが競合しているのは、
│ 単にソーシャルゲームやiPhoneのゲームだけではありません。
│人々の時間とアテンションとエネルギーを奪い合うあらゆるものが我々と競合関係にありますから、
│ 特定のプロダクトや会社を競合相手として意識しないようにしています。
│
│これは、特定のプロダクトや会社だけを意識すると、我々の考えが狭まってしまうと考えているからです。
│任天堂には「ソーシャルゲームのソーシャルな要素が受けているから任天堂もソーシャルな要素を足そう」
│ とか、「iPhoneのゲームが受けているからそれにどう対抗しよう」とかという発想そのものがありません。
│
│そうではなくて、我々は、我々が提案するプロダクト、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせが、
│ それでしかできないユニークで魅力的な価値を持っているかどうかということにフォーカスしています。
│
│例えばソーシャルな要素ひとつをとっても、
│ 任天堂は十数年前から『ポケモン』でそれをやってきましたし、
│ 20年以上、Mii を研究してモノにしたという自信もあります。
│
│そういう意味ではソーシャルな要素そのものが任天堂にとってまったく新しいものではないのです。
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(*´∀`)
( と)
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