岩田聡の逆襲 その2

レス数:1000 サイズ:975.08 KiB 最終更新日:2024-12-22 23:49:47

650  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2024/12/01(Sun) 22:09:51 ID:bcfc85b3


ニンテンドー3DSでは、ソフトウェア開発コストはどのようになると考えていますか。
自社とサードパーティ開発者の双方の観点からお答えください。



   │私は元々開発者でしたので、
   │開発者としての視点と、
   │それからニンテンドー3DSというプラットフォームを新しく提案する会社の人間として、
   │2つの視点から語ろうと思います。
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   │まず、ソフトウェアを3D対応にするというのはどれほどコストがかかることかという問題についてです。
   │これは元々ソフトウェアが、実際に3D空間をレンダリングするという形で作られているソフトであれば、
   │  カメラを左目と右目の位置に置いて2回絵を描けば済むので、実はそれほど開発コストは変わりません。
   │
   │一方で、ニンテンドー3DSになることによってビジュアルの表現力はニンテンドーDSの時よりも向上します。
   │それをフルに活かそうとすれば、それだけグラフィックスの制作にはコストはかかると思います。
   │ですから、そういう方向に舵を切ってビジュアルでアピールをしようというソフト作りをしたら、
   │  今までのDSよりはコストが上がって、Wiiのソフトに近いぐらいお金がかかるかもしれません。
   └──y───────────


   │それから、プラットフォームを提供する会社の社長としての見解です。
   │私は、「ニンテンドー3DSのソフトは、高い開発費をかけないと売れるものは作れない」とは少しも思いませんが、
   │逆に、「どんなソフトでも安く作れます」と言うと、これは嘘になると思います。
   │
   │私自身は、一つ一つのタイトルによって、開発費に広いダイナミックレンジがあっていいと思っています。
   │アイデアで勝負して、そんなにグラフィックスにお金をかけずに
   │  比較的少ない開発費で作ってもヒットするようなタイトルがきっと作れると思いますし、
   │    一方で、本気で、今までだったら据置型ゲームにかけてきたようなパワーでリッチなソフトウェアを作って、
   │      その結果、それがニンテンドー3DSのお客さまに満足してもらえるという可能性もあると思っています。
   │
   │今までよりもプロダクトの開発費の幅が広がり、
   │  それによって、支持されるお客さまの幅も広がっていくというのが、
   │    ニンテンドー3DSにとっての望ましい姿だと思っています。
   │
   │任天堂自身も(自社タイトルで)両方の例をぜひ示したいと思っています。
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  ∧_∧
 (,, ´~`)
 と     つ
 |  l  〉
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   この価格のダイナミックレンジ(大きな幅を持たせる)という考え方は、3DSでは完全には実現しなかったけど、

     switchになるとインディーが比較的安価な作品をリリースすることで実現しましたね。ex)スイカゲームなど

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