岩田聡の逆襲 その2

レス数:1000 サイズ:975.08 KiB 最終更新日:2024-12-22 23:49:47

643  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2024/12/01(Sun) 22:04:46 ID:bcfc85b3


3Dおよび3DSについて。
まず、非常に素朴な疑問になるが、
3Dのゲームは、岩田社長の言われるようなゲーム人口の拡大に本当につながるのか。
3Dのゲームはヘビーユーザー寄りという印象を強く持っているが、その辺の考え方について教えてほしい。

また、2Dから3Dになると、ゲームの開発費は、一般的には何割かアップするのではないかと思えるが、
開発費に与える影響について教えてほしい。
加えて、恐らく容量が上がり、チップの値段、ソフトの値段も上がるのではないかと思うが、
併せてご説明いただきたい。

最後に、3Dゲームは子供の体に何らかの影響を与えるのではないかという見方をされる方も多いようだが、
これについて岩田社長はどのような認識を持っているかということと、これに対する貴社の対策について教えてほしい。



   │まず、「3Dの提案はヘビーユーザー寄りではないか」というお考えのようですが、
   │  私にはそうおっしゃる根拠が分かりません。
   │
   │任天堂がビデオゲームを提案する時、基本的に今私たちは「ゲーム人口拡大」を掲げて、
   │  5歳から95歳の人が楽しめるようにと考えてソフトを作るわけですから、
   │    当然私たちが作るソフトは、幅広く、年齢も性別もゲーム経験も問わないようなものを
   │        必ず主軸の一つに据えることになると思いますので、
   │            私たちは「3Dはヘビーユーザー寄りだ」とは決して考えていません。
   └──y───────────


       │それから、「3Dになると開発費が上がるのではないか」ということについてです。
       │ゲームがもともと本当の3D空間として作られていれば、
       │  カメラの位置を左目と右目にそれぞれ合わせて2回絵を描けば、3D空間の立体映像が作れますので、
       │     3Dの世界に既になっているゲームを3D化することは、あまり難しくありません。
       │
       │3Dの世界になっていないものを3D化しようとすると、多少コストはかかるでしょう。
       │ですが、私はそこに本質があるとは、実はあまり思っておりません。
       └──y───────────


             │当然、立体映像にするだけでゲームが面白くなるのかというとそうではなくて、
             │  立体映像の中でインタラクティブな体験をする、「こういうことが面白いのだ」ということとセットで
             │       提案されて初めて娯楽としての価値ができると思っておりますので、
             │       そのことについては、当然まだ開拓されていない、試行錯誤が必要な領域だと思います。
             │
             │ですから、3Dの映像に限らず、新しい娯楽体験を作ろうと思えば、
             │   どんな開発者にも試行錯誤が必要で、その試行錯誤の分だけ開発費は増えるかもしれません。
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                 │最後に、子供への影響ということについてです。
                 │これは子供さんに限らないのですが、実際に何十人かに1人、大人の方も含めて、
                 │  立体映像は苦手という方がいらっしゃることが分かっています。
                 │
                 │ですから、ニンテンドー3DS(仮称)は立体視が特徴ですけれども、
                 │  その立体視の機能をお客様に強制的に、無理やり押し付けるのではなくて、
                 │     お客様がいつでもそれをオフにした状態で遊んでいただけるような工夫を
                 │          することによって、立体視は苦手だとか、
                 │            子供さんの目が心配だとかいうことに対応できないかと考えています。
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   これは3DS発売前の質問なんだけど、3DSのボトルネックを見事に言い当てているナイスQだと思うんだ。

   3DSの開発、それには3Dをインタラクティブに生かす工夫を凝らした開発が要るという答えだけど、

     果たして3D立体視を有効活用したソフトはどれだけ3DSにあったか、ましてやサードパーティであったか?

   子供の身体に有害・・・岩田の認識では「立体映像は苦手」だったが、3DS発売前には子供の目には有害だと

     実験結果が出てしまったよう。

   それをカバーするための3Dスライドバーによる立体視調整なんだろうが、

     そもそも子供が十分に楽しめないハードと、5歳から95歳の人が楽しめるような「ゲーム人口拡大」の矛盾。

   結局それは解決できず、2DS(3D立体視機能を取り除いた3DS)という力技でしか解決できなかった(悲しい)

     ところからも、非常に苦しく、またそういう質問があることは、3DSは発売前から爆弾を抱えていたことなのか。

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