974  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2022/06/24(Fri) 00:08:02 ID:cb86ba98
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『では射撃戦の前に行われる「情報戦」とは何か？』

『これは現代においては主に２つの意味を持つ』

１：集団戦・機動戦において、敵の情報を素早く集めて素早く通信し、機動集中によって素早く袋叩きにする。

２：間接砲撃

３：集団戦（諜報戦・外交戦）

『１について』

『大勢で囲んで棒で叩くのが集団戦の基本にして奥義だが、これは必ずしも総数において勝る必要はない』

『局所的な数の優位でも良いから、分散した敵を各個撃破する機動戦の形でも袋叩きは成立する』

『そしてこの機動戦も、必ずしも移動力の優位である必要はない』

『情報収集速度や情報分析速度や通信速度の優位があれば、移動力そのものは変わらずとも「初動」が速くなるからね』

『「人でなし」や、「地雷やる夫」のＱＢは、こうした情報戦における速度優位を利用して集団戦・機動戦を有利にしていたわけだ』


『２について』

『砲兵が敵を直接視界に捕らえて（直接）射撃出来ないほど射程が伸びた場合』

『視界外の敵への索敵能力がないとそもそも（間接）砲撃が成り立たなくなってしまう』

『こうした情報戦のために空軍は発生したし、今でもそうだ』

『今日では、諜報や電子戦によるトリッキーな情報戦もこれに加わる』

『下手に携帯を使っただけでも、航空偵察抜きで砲撃が飛んでくることになる』

『ハード的構成としては「情報収集」「情報分析」「通信」だから、集団戦や機動戦と同じになる』

『とはいえ、集団戦や機動戦にとって、情報戦での優位は「あれば便利」だが、「無ければ即死」というほどではない』

『だが、射撃戦にとっては「無ければ即死」だ』

『制空権を取るか、少なくとも敵の制空権奪取は妨害しないと、間接砲撃は成り立たず、一方的に撃たれるわけでね』

『１・２については、あくまで集団戦・機動戦・射撃戦のサポートであって、単体では決定打にならない』


『３について』

『大勢で囲んで棒で叩くのが集団戦の基本にして奥義だから』

『自国民や外国を味方につけられれば有利になるし、敵に回せば不利になる』

『とりわけ、敵国民を一部であれ味方につけられれば、非常に有利だろう』

『故にプロパガンダ的な情報戦で、自国民や外国人を諜報・外交的に味方に付けるのは極めて有効になる』

『これは究極的には、情報戦が単体で戦争の勝敗を決める決定打に成りえることを示す』

『戦火を交えずとも、敵国民の大多数を心術で支配できれば勝ちだろう？』