616  名前：名無しSS描き◆YH9/Upkk/2[] 投稿日：2022/04/03(Sun) 23:03:11 ID:413bb65d



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│　　宗辰が自分になびいたと見た土佐守は、宗辰に対して伝蔵に関する内申を行い　　......│
│　　伝蔵を激しく攻め立てる文章を渡したのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　その回数は吉徳死去の際までの四回に上る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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　 .|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　「──君公の諮問は年寄中へ御沙汰が無く
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　 |　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　全て朝元（伝蔵）一人の答申によるものになっている。
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　.|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　それ故に出世を望むものは皆朝元に媚び従わぬ者は無い。
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　|　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　 　 　 　 御家老連中は皆朝元と相談して差し支えないようにしている。
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　ﾞ'ゝ-‐‐---=＝=‐‐‐‐----‐‐‐‐‐‐‐‐-------┘　　　　　　　　御家の格式はだんだん昔と相違してきている──」


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