268  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2021/07/18(Sun) 23:25:51 ID:71a88b89
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『いや、そもそも始まりからしてそうだったんだ』

『ワルフラーン自身も自覚していなかっただけでね』

『ワルフラーンは転輪し必勝する救世主でスィリオスから愛を奪った』

『それは無慙無愧の所業ではあるが・・・』

『ワルフラーンの戒律は「皆と同じに成りたい」という願いだ』

『だから相手のパーツを奪って自分にくっつけようとする』

『異形ではあれ、本質は「あなたに近づきたい」というプレステージなんだ』


『ならば、ワルフラーンがスィリオスから愛を奪ったのは』

『ワルフラーンがスィリオスに「憧れ（プレステージ）」を抱いたということに他ならない』

『ワルフラーンにとって、スィリオスこそが理想であり、憧れた師だったんだ』

『そしてスィリオスも、ワルフラーンは理解できずとも、愛を奪ったワルフラーンを友として愛した』

『ならばたとえ相互理解には届かずとも、確かに友情だろう？』

『>>213研究員の言う通り、スィリオスがワルフラーンの最初の救いで、そしてアフラマズダとマグサリオンも救いだったわけだ』



『そして、断末魔の刹那、親友と語らいながら』

『親友から奪った愛を・・・親友からの贈り物である愛を感じながら』

『ワルフラーンは幸福で安らかな終焉を迎えていた・・・』