【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです89【R-18】【技術開発】
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名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/07/03(Sat) 23:43:26 ID:34f94d64
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『マグサリオンに恋をした殺人姫は寂しげな顔を浮かべる』
『マグサリオンと殺し合うのは良い。元々彼女もマグサリオンも、愛情が殺意として出力されるタイプだ』
『だが、マグサリオンが勝てば今の自分は消えてしまう。せっかく愛する人と再会できたのに。』
『偽物だとしても心を持っていて、しかも真に迫っている』
『だからこそ、再会の喜びと再度の別離を悲しむ心は本物だった』
『故に引き止めんと、あるいは消える前に伝えておきたいと、マグサリオンと自分の縁(兄妹)を告げようとして・・・』
『だが珍しく長舌なマグサリオンに止められる』
『自分(マグサリオン)が知るお前は、そんなことは言わないからと』
『二人の愛はぶっちゃけ兄妹愛であって、神秘的な恋じゃない。兄妹愛を恋と勘違いしただけだ』
『しかし、それに気付かなければ、真相を確定させなければ、神秘的な恋であったというロマンは残る』
『本物の殺人姫はそのロマンを残して死んだし、マグサリオンもあえて真相を確認しないことでそのロマンを守っていた』
『だがアイオーンの少女の口を塞いで、本物の殺人姫のロマンを守ったのさ』
『あるいは、アイオーンの少女が偽物へと堕ちないように守るという意味合いもあったのかもしれない』
『これまた、口に出さなければ、本物との齟齬は確定せず、ロマンは残るから』
『愛する男が、(それが与えられた偽記憶であれ)思い出の中と変わっていないことと』
『愛する男が愛した自分と、今の自分が異なることを突きつけられて』
『殺人姫は喜び悲しみながら、愛する男の腕の中で死んだ』