【Ffh2風】やる夫は無茶振り王国の研究者のようです86【R-18】【技術開発】

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976  名前:無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日:2021/06/18(Fri) 01:55:08 ID:f62b9cd1
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『そっちについては統治限界になる!』

『古代帝国の統治限界から生まれた土地貴族が、自己保身のために封建制を維持して中央集権化を阻むってわけだ』

『巨大化した古代帝国では、帝国の広さに比して通信網が足りなくなっていった』

『辺境が蛮族に襲撃された時、逐一中央政府に報告して命令を仰いでいたのでは手遅れになる』

『通信速度が遅いからね』

『体が大きくなり過ぎて、指先の痛みが脳に伝わるまで時間がかかるようになってしまった巨人のようなものだ』

『となると、脳で判断しているんじゃ間に合わないから、手足に副脳をつけて手足の判断で蛮族を撃退するしかなくなる』

『そしてやがては、副脳を得た手足は脳(中央政府)ではなく、自分の意志で勝手に動き始める』

『それが土地貴族。元は辺境担当の軍団長だ!』

『辺境の軍団長には大量の兵士とその指揮権を与えるしかないが』

『やがて兵士たちは中央政府ではなく軍団長個人に忠誠を尽くすようになり、しばしば中央政府にクーデターを起こしたのさ』

『やがて中央政府が潰れてしまい、軍団長だけで動くようになったのが土地貴族と言ってよい』