850  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2021/06/07(Mon) 00:29:27 ID:c2da91cb

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『だが、後の覇道神たちのように宇宙を薙ぎ払って、一瞬で迷える者たちを救ってワルフラーンや真我に挑んだ・・・というわけではなかった』

『スィリオスの愛を受け継いだマグサリオンは、一歩ずつ、一人ずつ、歩いて救って全てを愛（殺）そうとした』

『スィリオスの覇道と同じく、それは莫大な時間がかかっただろう』

『宇宙絶滅一人旅、それも一人一人と向き合い見極め解体する、だからね。』

『少なくとも、義者と不義者の時代は終わり、白翼と黒翼の時代が確立する程度の時間は経った』

『ひょっとすると、その間にも大転墜が何度か挟まっていて、白と黒が別の名前で呼ばれていた時代すら挟んでいたかもしれない』

『ともあれ、白翼と黒翼の時代にあっては、マグサリオンはナマハゲのような色（白黒）や顔の無い化け物として語られていた』

『マグサリオンと対峙して生き延びた者は居なかったが、天の星々が少しづつ消えていくんだからね』

『やがて全ての星々と白と黒を皆殺しにして、死んだ大地と星もない天の中で、殺戮の荒野に一人立っていた』