244  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2021/05/29(Sat) 16:42:56 ID:2228b959
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『当時なろうで流行していたジャンルは』

『商業作品で言えばラムネスやゼロ魔やエグゾドライブに近いかな？あるいは一周回ってマブラヴに』

『危機に瀕している世界に、現代人が召喚ないしは転生して、世界を救う勇者になる』

『そんな感じだ。「召喚勇者」って奴だね』

『勿論、相応に強力なチートを得たり、世界を救う過程で出世したりヒロインをゲットしたりしてハッピーエンドになる』

『明け透けに言えば、「チーレムやるから世界を救ってくれ」そんな取引めいた作品が、初期のなろうには良くあった』

実際、召喚女神さまが直接そんな取引を申し込むなんて作品もあった。



『以降の異世界転生物や、今日の追放物では、この救済物から続く「世界を救う責任」をぶん投げて完全に利己的にふるまっていることが多いが』

『召喚勇者物の時代は（それなりに良い思いはしつつも）世界を救うという責任は果たしていた』

逆張りとして「勇者召喚って拉致じゃね？」的な作品が出てきてだんだん廃れた印象はある。

『あと、転生ではなく「召喚」というパターンが多かったね。故の「召喚勇者物」ってわけだ』



『勇者掲示板は、そんな当時のなろう文脈を踏まえた作品だ』

『召喚勇者が世界を救う。それは良い』

『さて、異世界召喚があるってことは、きっと多元宇宙的に世界は無数に存在するはずだ』

『なら、多元宇宙レベルで見て、召喚勇者が一回こっきりのイベントで終わるかな？』

『召喚勇者様は一人だけかな？』