148  名前：◆Gpf.FbaZ1c[] 投稿日：2021/05/24(Mon) 21:01:07 ID:a8bdbf85


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　　│この記録を読んでる君へ。　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　│おそらく今の君は記憶がないだろう。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 ,ヵ'￣ヵ'￣ヵ'￣7
　　│ここがどこか、自分が何者なのか、何もかもわからないはずだ。  │ //　 //　 //　 /
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　 　 　 　 　 　 　 　 / 　//　 //　 //　 //　 // │まず、今の君にできることはこの部屋から出ることだ。　　　　　　　　　  │
　　　　　　　　　 　 / 　//　 //　 //　 //　 //　  │ただし残念ながら部屋の外がどうなっているかは私にも分からない。　│
　 　 　 　 　 　 　 / 　//　 //　 //　 //　 //　 / │当然不安があるだろう。だが、安心してほしい。　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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  │外の世界に出たら、まず誰か人間を探せ。　　　　　　　　　　 　 │
  │そしてこう言え、『自分は無浪人だ』と。　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
  │そう言えば、その人は君のことを理解してくれる。　　 　 　 　 　 │
  │無浪人とは、この世界に突然現れる記憶のない人のことだ。　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │さて、この木簡の左側は空白になっていることには気づいているだろうか。 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │これは意図的にそうしている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │君は外に出ても、常にこの木簡を持ち歩け。　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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|| │今着ている服の内ポケットに入るだろう。　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..:..:| : : :
|| │これに外の世界で起こった事を記録してほしい。　　　　　　　　　　　　　│ 　:　:　:　:　　　　 　 　:　: : : ::| : : :
|| │もっとも、この小さな木簡に書き込める量はたかが知れているので、　 │  :　:　　　　　　 　 　　　: : : : | : : :
|| │必要最低限の事に留めておくべきだが。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　 　 　 　 　 　 : : : :| : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │そのメモはいつか役に立つ時が来るだろう。　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │最後に、この部屋と木簡のことは絶対に誰かに話してはならない。  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │例え命の危機にあったとしてもだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │この部屋と木簡は命よりも大切であることを心に刻んでほしい。　　  │
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