やる夫で学ぶ「法学者の統治論」

レス数:1000 サイズ:1551.19 KiB 最終更新日:2025-07-08 00:34:46

974  名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/04(Fri) 23:03:42 ID:eed2c5f7
※追記
アル=カイダ、ISILの自爆攻撃/ヒズブッラー・ハマースの自爆攻撃のうち、
前者が拒否されて、後者が許容されやすいのは無論各国の安全保障上の問題もあります。

しかし、前者が死自体を目的化=殉教すれば天国に行けるという発想に対して、
後者はイスラエル打倒という目的を達成するための抵抗の手法と認識されていることも大きいでしょう。

しばしば、イスラーム法学の法源はクルアーン、ハディース、イジュマー、キヤースorアクルと教科書でも記載されています。
しかし、実は法源はこの4つに限られるものではなく、イスティフサーン(社会的要請や隠れた推論)、イスティスハーブ(事情継続の推定)、慣習
無記の福利(クルアーン・ハディースに記載がない公益)などがあります。


このうち、公益という点から、抵抗のための自爆攻撃というのが許容されやすいのではないかと思われます。