やる夫で学ぶ「法学者の統治論」

レス数:759 サイズ:1212.17 KiB 最終更新日:2025-05-11 23:51:39

740  名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/05/08(Thu) 02:51:39 ID:5e5cc2ef



まとめ
①バーキル・サドルは20世紀のイラクにおける著名なウラマー
 法学者の政治指導論により、オルタナティブな法学者の統治論を提唱

②バーキル・サドルは1960年代までの穏健な前期政治思想、1970年代以降の過激な後期思想に分かれる。
 この2つはシューラ―から制度化・組織化された法学権威への変化とも読み取れる

③バーキル・サドルの「法学者の政治指導論」は代理権・証言の概念を用いて
 民衆の支持を得た、複数の法学権威による統治が最適と提示した

④複数の法学権威とは、1人の最高指導者的法学権威と複数の法学権威が集まった評議会の指導で実施
 後継者も評議会を通じて行う

⑤「法学者の政治指導論」において、民衆は行政と立法を選出する権利を持つ。
 これにより、間接的に評議会―法学権威への支持を表明することができる

⑥ホメイニーの法学者の統治論は、革命と法学者の統治の正当化をしたのに対して、
 サドルの法学者の政治指導論は、法学者の統治を正当化しつつ、具体的な国家の在り方について踏み込み、
 民衆の支持を必要とした点で独創性




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          |   (●)(●)|            というわけで、長くなったがこれでまとめだな。
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   /      \   ` ⌒´  ノ           部分部分でホメイニーに似たところはあるけど、その結論に至る過程がかなり異なっているお
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/    (●)  (●) \     }           これはイラクの置かれた状況と、イランの置かれた状況の違いかもな
|       (__人__)    |    ノ.ヽ
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