214  名前：◆NBJATnhEhM[] 投稿日：2018/06/24(Sun) 01:39:32 ID:4dd373f0



　　気がつけば私も窓枠から身を乗り出し、裸のまま外に飛び出していた。

　　冷たい石の感触がひやりと素足に響いたが、すぐに意識から追いやってネズミの方へと

　　駆けて行く。 屋根の傾きも故郷の山奥のそれと比べれば大したものではない。 体は

　　あっという間に斜めのバランスに順応した。 シーニィが屈んでネズミに手を伸ばしたが、

　　ネズミはすぐに反応して逃げ出していき、屋根の端にまで到達した。




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