塔について II

レス数:345 サイズ:945.05 KiB 最終更新日:2019-05-31 21:40:29

103  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2018/06/24(Sun) 01:34:57 ID:4dd373f0



  だがそこで急激に道の幅が狭くなっていき、追いすがる足は遅くなる。 もはや道という

  よりは単なる建物同士の隙間だ。 所々身体を横に向けなければ通れないほどの隘路

  が続いている。 そこで私の肉体は、厚い石の壁に圧迫される。 彼らは空を鎖して私に

  見せまいとする。 私はその暗い谷間をじりじりと一歩一歩進んでいった。 目標は次第に

  遠ざかっていく。 風が顔の脇を吹き抜けていき、寂しい音を立てた。




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