塔について II
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名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2018/06/24(Sun) 01:34:57 ID:4dd373f0
だがそこで急激に道の幅が狭くなっていき、追いすがる足は遅くなる。 もはや道という
よりは単なる建物同士の隙間だ。 所々身体を横に向けなければ通れないほどの隘路
が続いている。 そこで私の肉体は、厚い石の壁に圧迫される。 彼らは空を鎖して私に
見せまいとする。 私はその暗い谷間をじりじりと一歩一歩進んでいった。 目標は次第に
遠ざかっていく。 風が顔の脇を吹き抜けていき、寂しい音を立てた。
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