ペットやる夫の怠惰な日常

レス数:1000 サイズ:2321.44 KiB 最終更新日:2018-06-26 20:34:04

377  名前:◆Friend9Sig[sage] 投稿日:2018/06/13(Wed) 21:51:55 ID:0e9c7b13


昨日、アイアイエー島にいたんだよ。アイアイエー島。
そしたらなんか船乗りがめちゃくちゃいっぱいで騒がしいんだよ。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、オデュッセウス御一行、とか書いてあるのさ。
もうね、愚かかと。馬鹿かと。
君たちね。英雄御一行だからって普段来てないアイアイエー島に来てるんじゃねーよ。
魔女の島だよ、魔女の島。
なんか部下とか一杯いるし。それで、僕の差し出す食べ物見て大喜びだよ
  おめでたいよね。
よーし俺、特盛食べちまうぞー! とか言ってるの。もう呆れてものも言えないさ。
もうね。馬鹿かと。私が豚に変えてやるぞと。
魔女の島ってのは、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
魔女との取引で、何時喧嘩が始まってもおかしくない。
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃないか。大馬鹿者は、すっこんでな。
で、やっと全員豚に変えたかと思ったら、英雄の奴が、俺にも料理を、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れだよ。
あのさ、目の前で豚にされてるんだよ。英雄気取りなんてきょうび流行らないんだよ。
得意げな顔して何が、美しい人だ。だよ。
お前は本当にこの豚になる料理を食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
それでその男が食べたけど、豚にならなかったの。で、僕は思ったわけさ
あ、これは凄い英雄だ。ってね。
で、英雄と一年間一緒に過ごしたのさ。ふふん。
でも、その後正気に戻って帰っちゃった。別に寂しくなんかないさ。
  まあここで通はちゃんと帰り道のアドバイスも教えるのさ。出来る魔女だからね。
でも、返しちゃうと胸にポッカリと穴が空いたように感じる。諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあ君たちみたいなピグレットは、明日の20時投下の話でも見てなさいってことさ。


  ……くすん