私談・楚漢銘々伝

レス数:1000 サイズ:1094.6 KiB 最終更新日:2018-04-28 03:38:25

281  名前:普通のやる夫さん[sage] 投稿日:2017/10/19(Thu) 08:17:21 ID:b5ed7a15
>>279
その中世警察の人がどういってるかは知らんが、
コメが小麦に対して優れる部分はアミノ酸スコアが高いこと。
タンパク質量そのものは小麦の方が多いが、アミノ酸スコアが低いため、
コメと小麦とではタンパク質性の副食の必要性でコメの方が低く、兵站コストの削減につながる。
また、明治期以降の軍隊で脚気予防に麦食の有用性が認められて以降も普及が進まなかった一因として、
味覚以外にも保存性の違い(麦の方がかびやすい)というのがあったらしい。
また、単収で見ても、アダムスミスが国富論で述べたように水稲の単収は小麦等に比べて圧倒的に高い。

>>280
連作障害は特定の肥料成分の欠乏や土壌中のセンチュウ等病害虫の増加で起きるが、
湛水する水稲作は水のおかげで肥料成分の補給やセンチュウの抑制ができるので連作が可能になる。
一方古代エジプトはナイル川の氾濫のおかげで、肥料補給と病害虫除去を毎年できるので連作可能。
しかしながら、低緯度地域にあるにもかかわらず、ナイル川の氾濫のため一年間に耕作不能期間が長くあり、
アジアに見られる二期作や二毛作は不可能だった。