【真・女神転生 デビルサマナー】 ― 学園の悪魔使いたち ― 18
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名前:◆YSURRq7QiM[] 投稿日:2017/03/05(Sun) 00:23:57 ID:???
●ターミナルプロジェクト
世界中の国々、特に先進国で、極秘国際プロジェクトとして研究が進められていた、ターミナルシステム。
そのなかで北海道のターミナルが、事故によって魔界へと接続されてしまう。
ターミナルプロジェクトは、悪魔を全く知らない科学者・軍人たちによって全人員が構成されていた。
目の前に確かに存在するオカルトでしかない生き物たちに、次々に殺されていく研究員。
研究員のひとりに、中島朱美の姿があった。
彼は未知の生命体アクマの存在をプロジェクトリーダーに報告し、大至急の対応を政府に打診するよう依頼するが、
プロジェクト失敗の責任を被ることを恐れた主任、ひいては政府のお偉方は重い腰をなかなか上げずにいた。
まだターミナルが正常に稼働している他の国々へも、不利が生じるのを防ぐためか、ろくに情報を回さない。
ターミナルプロジェクトの上層部に悪魔を詳しく知るものなどいなかったので、悪魔を軽視していたのだ。
そのうち北海道のターミナルは完全に悪魔の手に落ち、そして、情報生命体の彼らがシステムを狂わせたため、
ネットワークで繋がった世界中全てのターミナルが魔界への小規模ゲートとなってしまう。
米国とソ連はいち早くこれに対し、核弾頭による対処を決行したが、ゲートと化したターミナルに
核弾頭の膨大なエネルギーを与える結果になってしまい、天界と魔界に直接繋がる超大規模ゲートが生じる。
天使と悪魔がゲートから次々に溢れだし、米国とソ連の軍隊の半分程度が天使と悪魔に掌握され、
メシア教団とガイア教団の前身となる。
そしてこの大規模ゲートが地球上に開いたということは、天使も悪魔も、
敵の本拠地に乗り込んで概念情報そのものを滅ぼし、永久に消し去る足がかりを得たことになる。
魔界と天界を隔てる、人間界が緩衝材となって保たれていた世界の安定とバランスが、完全に崩れ去ったのである。
つまり、すべての災いを引き起こしたのは、人間なのであった。
中島朱美はこの動乱の時代を奇跡的に生き残るが、
保身のために世界を崩壊させたプロジェクト上層部や政府の人間から、
人類の腐った性質を見出して絶望してしまい、このような生き物は腐り落ちて滅びきってしまうのが、
すべての他の命に対する義務であると考えるようになる。
名を「 ムスカ 」と変え、覚醒者の実力を武器に、日本を握るヤタガラス上層部へと潜入し、
様々な手回しで兵藤の権力を肥大させ、組織の腐敗を加速させていった。
(ムスカのムチャクチャな実力も、メタ的に言えば原作ゲーム主人公のひとりだから)
しかしムスカはヤタガラスで奮闘するできない夫の姿を間近で見て、
彼のなかに人類の希望と言うべきものを見出し、接触するようになる。
ちなみに悪魔召喚プログラムは、世界中のターミナルシステムの持つ力を応用した技術でもあるため、
もしもターミナルが機能しなくなると、悪魔召喚プログラムもガラクタ同然になる。
自動的にサマナーや悪魔の霊質を解析し、最適な使役プログラムを組む機能が消失するためである。
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