980  名前：無茶王 ◆T8n83RxOuU[] 投稿日：2025/08/13(Wed) 00:31:07 ID:864c4119
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・血の取り込み：人間が異種族の血を適切に取り込むことで、その種族の寿命や特殊能力を得られる。
相性が悪いと拒絶反応で死ぬ。

『さて、イスアル基準において人間ってのはあまり強い種族じゃない』

『魔力適性は「レベル上限」でしかなく、レベルアップのためには経験値が必要で』

『人間の短い寿命の間にレベルを上げ切るのは困難だ。仮にできても直ぐに老化してしまう』

『主人公田中殿にしても、老化とは言わんまでも若くもないから肉体的な全盛期は既に過ぎていて』

『早晩、魔力適正ではなく肉体上の限界で成長限界に達し、更には劣化していっただろうしね』

『であれば、人間とはいくら可能性があっても完成しないまま終わる未完の大器か、完成しても直ぐに枯れてしまうナマモノだ』



『イスアル側が勇者召喚なんて非道をやらかすのも、そう考えると非道ではあっても合理的ではある』

『勇者が経験値を貯めるのを待っては居られないから、戦闘経験豊富な主神が勇者の肉体を操縦する形にする』

『あるいは勇者の強靭な魂を聖剣という形で利用する』

『これなら人間の短命さ故の経験値不足を克服できるだろう？』

『とはいえ、肝心の魔力適性すら下がっていったんで、異世界である地球から勇者（生贄）を拉致るようになったわけだがね』


『そこまでやってようやく、魔族と互角程度でしかなかったわけだ』

『魔族側は対して、生殖能力の低さは問題ではあるものの、全く生まれないわけじゃないし』

『魔力適性も高い傾向にあり、長命故に経験値も蓄積しやすい』