やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2

レス数:129 サイズ:259.05 KiB 最終更新日:2025-07-12 12:51:41

126  名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/12(Sat) 12:42:08 ID:46dad60e


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎殉教の発動が許される条件

「殉教だけで勝利を獲得したり、既存の軍事的均衡を変えたりすることはできない。
従って、他の可能な手段と資源の全てが紛争において使用されるべきである。

しかしながら、殉教作戦は力の不均衡における著しい格差を埋めるのである。
流血を最小限に食い止め、敵に打ち勝つことができるならば、そうしなくてはならない。

殉教は力の不均衡を破壊することを目指すが、
これが他の可能な手段があるのならば、そちらを用いるべきだ。
人命は貴重であり、それは他の全ての手段が失敗した後にのみ捧げられるべきものであるからである」

高岡豊・溝渕正季2015 p108
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                 ______
            /:.:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
             ./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄\
          //:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..
         /  |:.:.∨:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
       {    |--:|:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.: 人:.:.:Λ:.:.:.:.:.:|
       {    |:.:__|:.:.:.:.:.:/:.: /|/   |/ ̄|:.:.:.:. |
       .. ̄{__|「ヽ|:.:.:.:|/:.∠__    __|:.:.:.:. |        このように評価しつつも、ヒズブッラーはそれが無制限に使用されるべきとは言いません。
             |l  |:.:.:.:|  ̄∩     ∩ ̄ノ:.:.人|
             |:\NV:|   ∪     ∪ イ/          あくまで、殉教作戦は、著しい力の不均衡を埋めるための手段であり、
           八:.:.:|:.:.:.:.ヽ            j:〈
           ./:.:.:.: 人 :.:.:.:|          イ:.:.|          均衡が取れているあるいは他の手段があるならば、それを活用すべきと説きます。
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:|)  ≧=≦ :.:.: |:.:.:|
         ./:.:.:.: __/ {∨    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉
        /:.:.:./ : :: :{   \    /       p       /     このような発言にも、ヒズブッラーの殉教=目的達成のための手段というのがうかがえます。
      ./:.:.:./ :: :: ::l!    \ /      ( ̄)      /
      {:.:.:./ : :: :: ::{       /                /
       {:.:./: :: :: :: :弋、   ./                /
        |: 八:.|.: : : :. :. :. :.__/                /
        |/  \ /: :/: {  二 ノ        {  ̄\



.