やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2
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名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/08(Tue) 00:54:21 ID:b76c76be
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◎ヒズブッラーの立場と世界観
「イスラームウンマは東西両方からの横柄で傲慢な攻撃に直面している。
その攻撃の目的はウンマからアッラーの啓典が与えたものを奪うことである
啓典はウンマの資源を人々にもたらし、勧善懲悪をなし、アッラーを信仰するために下された。
その攻撃の目的はウンマの資源を奪い、そのエネルギーと子弟の能力を利用し、ウンマのあらゆることを支配することである」
高岡豊・溝渕正季2015 p11
「レバノン全土のあらゆる思想の政党人、組織人よ―中略―あなた方はイスラーム以外の思想を報じているかもしれないが、
このことはわれわれの協力を妨げることではない。
―中略―同期の根源はあなた方に対する暴君からの打ち続く不正と抑圧である」
高岡豊・溝渕正季2015 p19-20
「自由人たる被抑圧者たちへ―われわれはイスラームを強制しようとは思わない。われわれは他人から信条や制度を強制されることを憎む
われわれはレバノンにおいて現在政治的マロン派統治しているのと同様な力ずくのやり方で、イスラーム統治を行おうと思わない。」
高岡豊・溝渕正季2015 p20
「われわれはレバノンが米国、世界的傲慢、世界的シオニズムに対抗する政治地図の不可分な一部となるよう願う
この願望はウンマの願いであり、党派の願望ではない。そして人民の選択であり、小集団の選択ではない。」
高岡豊・溝渕正季2015 p22
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乂 _;::{ Ⅵ:| Vり Vリ 'イ|「 第二に、レバノンの宗派体制およびその頂点に立つマロン派キリスト教徒の一部
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,:::/:::/:::}::|::.、 ,., イ:::| ヒズブッラーは慎重に、レバノンのあらゆる宗派との連携に言及しつつも
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/' /::::/ィ 乂┼╋┼╋┼╋}'≧- 、::::} 暴君からの打ち続く不正と抑圧=他人から信条や制度を強制されることと述べています。
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| |:::{/ \ ` ー r----- ´ }' 宗派体制によってキリスト教徒優位を築き、それを制度として固定化する
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Ⅵ l |={_}= } | 今のレバノンの在り方そのものが抑圧者だ……というのはヒズブッラーのオリジナルな点です。
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