やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2
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名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/12(Sat) 11:16:34 ID:46dad60e
②ヒズボラは民衆には人気があるらしいヒズボラと民衆と政府の関係はいまどうなってるのかな?
ヒズボラの活動のせいでレバノンが攻撃されてるのに国内における人気が高いってのはイランとはある意味の逆の現象が起きてるのでちょっとわからない
→ヒズブッラーの活動を原因とみるか、結果と見るかで分かれるポイントだと思います。
原因とみるならば、確かにヒズブッラーのせいで……となるでしょう。
ただし、レバノンはイランと比べても国軍、社会保障、福祉も貧弱という点は留意すべきでしょう。
この点について、末近.2012p240で見られるレバノン人のインタビューは面白いと思います
※2006年 ベイルート南部郊外でのインタビュー 末近.2012.p240より引用
「ヒズブッラーはイランとウラマーたちの党だな。(ヒズブッラーの組織で働いているのは)金が良く、支払いも早いからだよ
レバノン政府は何もしていない。それに何にしても、自分たちの街を再生して、イスラエル人どもに見せてやらなきゃならないからな。抵抗だよ。」
レバノン政府があらゆる面で無策である以上、ヒズブッラーの存在は人々にとって単なるイスラーム組織ではなく、セーフティネットでもあるのです。
イスラエルからの攻撃も、レバノン政府の宗派主義が問題であるとか、イスラエルが抑圧者であるという言説で批判できるのですから。
イランは、ヒズブッラーと違い、政府そのものであるのですから、このヒズブッラーの手法は取れないでしょう。
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