やる夫で学ぶ「法学者の統治論」その2

レス数:129 サイズ:259.05 KiB 最終更新日:2025-07-12 12:51:41

114  名前:◆sSLW7aecKk[] 投稿日:2025/07/12(Sat) 11:15:50 ID:46dad60e
歴史的にまとめればこのような形でしょうか。

パクス・シリアーナ時代(1990~2005年)
国軍壊滅状態の中で、シリア軍が駐留し警察・軍の役割を代用。シリアの意向を受けた政権作りの構築
ただし、政策を親シリアに誘導するために、親シリア有利のゲリマンダーや内閣構成に誘導していた。

杉の革命(2006)
親サウジアラビア派だったハリーリ首相の暗殺に始まり、レバノン内で反シリア運動が勃発。
シリア軍の撤退と親シリアの内閣の総辞職
親シリア派と反シリアで国内政治が二極化

親シリアVS反シリア政治の二極化 (2006~2022)
ヒズブッラーが親シリア派グループ(3月8日同盟)を形成。反シリア派は3月14日同盟を結成。
両派の政治対立により、重要な政治問題が解決されず、後回しにされることに
新大統領の選出すら、まともに出来ないことに

その後のレバノン(2022~)
2019年の大規模反政府抗議、2020年のレバノンのデフォルトを経て3月8日同盟勢力がやや衰退(最大勢力ではあるが)。
さらに、2024年のイスラエルとの抗争で、ヒズブッラーの指導者も次々と死亡。
ヒズブッラーがやや妥協して、3月14日同盟支持の大統領が就任。